先週末19日、メキシコで行われた試合結果です。
WBOインターコンチネンタル・ミドル級戦:
王者ハイメ ムンギア(メキシコ)TKO3回1分47秒 挑戦者ディミトリウス バラード(米)
*2019年9月の試合を最後に、減量苦からそれまで保持していたWBOスーパーウェルター級王座を返上し、同級に進出してきたムンギア。この試合が転向後5戦目となります。
今回ムンギアが手を合わせたのは、世界ランカーで21勝(13KO)1引き分けという素晴らしい戦績の持ち主のバラード。米国人も中々の実力者ではあるのですが、勢いに加えボクシングに深みも増してきたムンギアの練習相手程度にしかなりませんでした。
これまで攻撃一辺倒だったムンギアですが、この試合では上体の動きに大きな成長が見られました。それにより防御技術の向上が図られ、持ち前の攻撃もさらにスムーズな連打が出るようになりました。比較的静かな6分間を過ごした後ムンギアは3回、連打で一気に試合を終わらせることに成功。全勝記録を39(31KO)に伸ばすと同時に、念願の2階級制覇に前進しています。
この試合後、WBOはムンギアに対しジャニベック アリムカヌウェ(カザフスタン)と暫定王座決定戦を行うよう指示が出されています。アリムカヌウェは元アマチュアの世界王者で、プロでの11戦全勝(7KO)。これまでにWBC米大陸、WBOグローバル王座を獲得してきた強豪選手。ムンギアとの一戦は面白いものになるでしょう。
2022年2月25日現在のミドル級王者たちを確認しておきましょう。
WBA(スーパー):村田 諒太(帝拳/防衛回数1)
WBA(レギュラー):エリスランディ ララ(キューバ/0)
WBC:ジャモール チャーロ(米/4)
IBF:ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン/1)
WBO:デメトリアス アンドラーデ(米/5)
OPBF(東洋太平洋):竹迫 司登(ワールドスポーツ/0)
WBOアジア太平洋:野中 悠樹(渥美/2)
日本:空位