DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

吉野、世界に向け前進(WBOアジア太平洋ライト級ほか)

2022年11月06日 05時42分27秒 | 世界ボクシング

先週1日・火曜日、さいたまスーパーアリーナで行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋ライト級戦:
王者吉野 修一郎(三迫)TKO6回1分14秒 挑戦者中谷 正義(帝拳)

*日本、WBOアジア太平洋、そしてOPBF(東洋太平洋)の3つのベルトを統合し、更なる上を目指したい吉野にとり、ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)やテオフィモ ロペス(米)ら、世界の超強豪等と拳を交えてきた中谷は避けて通れない存在。そんな実力も実績も十二分にある中谷を相手に、吉野は迫る姿勢を止めず、ストップ勝利を収めました。

長身の中谷の放つ長いジャブをかいくぐり、多彩な右パンチを当てていった吉野は5回、遂にダウンを奪う事に成功。最後は6回、再び右でライバルからダウンを奪った吉野。それと同時に中谷陣営がタオルをリングに投げ込み試合ストップを要請し、そこで試合終了。吉野が非常に価値のある勝利を収め、世界に向けて次なるステップに踏み出すことに成功しています。

4団体統一王者デビン ヘイニー(米)をはじめ、超がつく強豪がひしめいている現在のライト級戦線。世界挑戦にたどり着くまで容易な道のりではありませんが、吉野がどこまで世界で通用するのか注目が集まります。

2022年11月6日現在の、同級王者たちの顔ぶれを確認しておきます。

WBA(スーパー):デビン ヘイニー(米/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ジャルボンテ デービス(米/3)
WBC:デビン ヘイニー(米/6)
IBF:デビン ヘイニー(米/1)
WBO:デビン ヘイニー(米/1)
OPBF(東洋太平洋):吉野 修一郎(三迫/3)
WBOアジア太平洋:吉野 修一郎(三迫/2)
日本:宇津木 秀(ワタナベ/1)

 

スーパーフライ級戦(10回戦):
WBOフライ級王者中谷 潤人(MT)判定3対0(99-90、98-91、97-92)フランシスコ ロドリゲス(メキシコ)

*今年4月の防衛成功を最後に、減量苦のそれまで保持していたWBOフライ級王座を返上した中谷。この試合が新たな階級であるスーパーフライ級でのデビュー戦となります。対戦相手のロドリゲスは元世界ミニマム級王者とはいえ、中谷がプロデビューを果たした時期にはスーパーフライ級での活動を始めており、その後世界挑戦をするなど、同級でのキャリアは中谷を大きく上回っています。

結果は大差の判定で前フライ級王者の勝利が支持されました。しかし試合内容は元ミニマム級王者が、中谷の距離を殺し、接近戦で日本人を大いに苦しめることに。今回の勝利により、WBOスーパーフライ級王座への挑戦権を獲得した中谷ですが、現段階では新たな階級にまだ適しきっていないようです。

下記は中谷の新たな階級であるスーパーフライ級の、2022年11月6日時点でののタイトル保持者たちとなります。

WBA:ジョシュア フランコ(米/防衛回数2)
WBC:空位
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/1)
WBO:井岡 一翔(志成/4)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:村地 翼(駿河男児/0)
日本:中川 健太(三迫/1)

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