先週末13日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBAスーパーライト級戦(王座決定戦):
ローランド ロメロ(米)TKO9回2分41秒 イスマエル バロッソ(ベネズエラ)
*本来ならこの日、アルベルト プエジョ(ドミニカ)が保持していた王座に挑戦する予定だったロメロ。しかしプエジョが薬物検査に引っ掛かり王座は剥奪。代わってロメロがバロッソと空位の王座を争う事になりました。
元WBAライト級暫定王者同士の対戦となったこの一戦。コンディション調整から、ロメロが試合を優勢に進めていくと思われましたが、バロッソが試合の舵を握っていく形で進行していきます。
3回、南米の雄がサウスポー(左構え)からの左でダウンを奪い、試合ペースを把握。その後もバロッソが主導権を握っていきます。しかし9回、攻勢に出たロメロがベネズエラ人を押し倒し、それをレフィリーがダウンとみなし反撃ののろしを上げます。そしてその回終盤、米国人がロープ際で攻勢に出た所でパンチが当たっていないにも関わらずレフィリーが試合をストップ。ロメロが幸運な形で王座を手にする事になりました。
8回終了時までの採点では、バロッソが明白な形(3対0:78-73、77-74、76-75)でリードしていただけに、何とも後味の悪い新王者誕生劇となってしまいました。ロメロにはこの日から120日以内に、指名挑戦者オハラ デービス(英)と防衛戦を行う事が義務付けられています。
不可解な形で新WBA王者が誕生したスーパーライト級。2023年5月19日現在の、下記が同級の王者たちとなります。
WBA:ローランド ロメロ(米/防衛回数0)
WBC:レジス プログレイス(米/0)
IBF:スブリエル マティアス(プエルトリコ/0)
WBO:ジョシュ テーラー(英/1)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/0)
WBOアジア太平洋:平岡 アンディ(大橋/4)
日本:藤田 炎村(三迫/0)