先月末31日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋スーパーバンタム級戦:
王者TJ ドヘニー(豪)TKO初回2分28秒 挑戦者ジャフェスリー ラミド(米)
*サウスポー(左構え)同士による地域王座戦は、両者が軽いパンチを放つのみで、静かな偵察戦で幕を開けました。しかし初回2分過ぎ、ドヘニーが2発の軽い右からの豪快な左でラミドを豪快にキャンバスに送り試合模様が一変。試合再開後、ラミドがスリップダウンを取られ、その後もう一発王者がクリーンヒットを当てたところでレフィリーが躊躇することなく試合をストップ。実際は、豪州人が放った豪快な左以降も試合が続きましたが、すべてはその一発に集約されていたと言って過言ではないでしょう。
6月末に、この日と同じ後楽園ホールで獲得した王座の初防衛に成功したドヘニー。2018年8月には、この後楽園ホールでIBFスーパーバンタム級王座も獲得しており、同会場はドヘニーにとりこの上なく縁起の良い場所のようです。
今回のアジア地域王座戦に出場したドヘニーとラミドは、ご存じの通り外国籍で日本のジムにも所属していません。このように海外の実力者同士による戦いが、日本国内で頻繁に行われて貰いたいですね。
日本スーパーバンタム級戦:
王者下町 俊貴(グリーンツダ)引き分け(1対0:96-93、95-95x2)挑戦者石井 渡士也(RE:BOOT)
*初回から激しい攻防が続いた日本国内タイトル戦。王者が後半に激しく追い上げるも、最終的には明白なリードを奪うことが出来ずに試合終了。両者痛み分けの末、下町がこちらも6月に獲得した王座の初防衛に成功しました。
ドヘニー、下町がそれぞれ防衛記録を伸ばしたスーパーバンタム級の、2023年11月14日時点での王者たちを確認しておきましょう。
WBA(スーパー):マーロン タパレス(比/防衛回数0)
WBC:井上 尚弥(大橋/0)
IBF:マーロン タパレス(比/0)
WBO:井上 尚弥(大橋/0)
OPBF(東洋太平洋):武居 由樹(大橋/1)
WBOアジア太平洋:TJ ドヘニー(豪/1)
日本:下町 俊貴(グリーンツダ/1)