今月4日、米国フロリダ州で行われた試合結果です。
WBCクルーザー級戦(王座決定戦):
ノエル ゲボール(アルメニア)TKO3回1分 イルンガ マカブ(コンゴ)
*本来なら今年の初頭に拳を交える予定だった両雄。しかし、当時同王座を保持していたマカブはバドゥ ジャック(スウェーデン)を挑戦者に選択し、12回TKOで敗れる波乱劇の被害者となりました。そのジャックが返上した王座をゲボールとマカブが争う事になりました。
オーソドックス(右構え)のゲボールは、ガッチリとしたガードと、左ジャブからの右ストレートという基本に忠実なボクシングを展開していきます。8ヶ月前に王座から陥落しているサウスポー(左構え)のマカブは覇気がなく、ゲボールにリードを許し続けます。
2回中盤、ゲボールがタイミングの良い軽い右パンチを2発当てると、マカブはあっさりとダウン。意外にも大きなダメージを被った感のコンゴ人は、その回を生き延びるのが精一杯な状態に。そして迎えた3回、ゲボールが攻勢をかけた所でレフィリーが試合を止めています。タイミング的に、少々早いストップにも思えましたが、この日のマカブの状態を見る限り、試合の流れが変わる事はなかったでしょう。
5年前に、WBCダイヤモンド王座戦に出場以来の世界戦出場となったゲボール。29戦目にしてようやく世界のベルトを腰に巻くことに成功しました。堅実なボクシングをするだけに、長期政権も期待できるのではないでしょうか。
下記は新王者が誕生した、2023年11月17日現在のクルーザー級王者たちとなります。
WBA:アルセン グラムイリアン(アルメニア/仏/防衛回数3)
WBC:ノエル ゲボール(アルメニア/0)
IBF:ジェイ オペタイア(豪/1)
WBO:クリス ビラン スミス(英/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:カムシベク クンカバエフ(カザフスタン/0)
*ゲボールはアルメニア出身で、2011年にドイツでプロデビュー。2017年まで同地を主戦場にしていました。現在は米国フロリダ州をベースにしています。アルメニア系といえば、現在はフランスを本拠地としているWBA同級王者アルセン グラムイリアンも同国にルーツを持っています。