DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

あの試合から30年(WBAジュニアフェザー級:1993年11月18日)

2023年11月19日 05時48分33秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の昨日にあたる1993年11月18日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBAジュニアフェザー級戦(現スーパーバンタム級):
王者ウィルフレド バスケス(プエルトリコ)判定3対0(116-112x2、115-113)挑戦者横田 広明(大川)

*「老獪」というのは、この日のバスケスの事を言うのでしょうね。パンチがあり、勝負強さを兼ね備えたバスケスですが、如何せん世界王者としてはスローの印象が拭えません。32歳にして初の世界挑戦となった横田は(当時の日本人選手としては最年長での世界初挑戦)、さすがに初回は動きが固く、バスケスの強打の前にひやひやする場面がありました。しかし2回以降は徐々に固さが取れ、本来のやや変則的なボクシングを展開していきました。

(日本のボクシングの殿堂、後楽園ホールで拳を交えたバスケス(左)と横田)/ Photo: Youtube

回を追うごとに調子を上げていった横田ですが5回、大きな落とし穴が待ち構えていました。その回の2分過ぎ、バスケスの右カウンターがものの見事に決まり痛烈なダウンを喫してしまいました。その一発で試合が終わってもおかしくないというほどのパンチでしたが、挑戦者は辛うじて立ち上がります。試合再開後、30秒という残り時間が異常に長く感じられたラウンドでしたが、横田はバスケスの追い打ちからもよく耐え抜きました。

6回を回復の時間に費やした横田は、7回以降にペースを上げ反撃に転じます。「サラリーマン・ボクサー」の健闘に、会場は大いに盛り上がりを見せます。しかし横田のボクシングは派手さはあるものの、ポイントに繋がるような有効な攻勢を奪うまでには至らず。老獪名バスケスは、ほとんど横田のパンチを貰っていませんでした。逆にプエルトリカンは、コツコツと右ストレートを中心としたパンチを当てていき、確実にポイントを奪取していきます。

(善戦する横田を老獪に退けらバスケス)/ Photo: オークフリー

多くのラウンドが、10対9.5に付けたくなるようなものでしたが、歴戦の雄(バスケス)は敵地のど真ん中にもかかわらず、冷静なボクシングを貫き通しました。9回にバスケスは低打(ローブロー)のため、減点1を科されました。事実バスケスは何発かローブローを放っていましたが、それまでに一度の注意もなく減点というのはかなり酷のように思いました。

ガードを下げたりトリッキーな動きをしたりと、大いに会場を沸かせた横田でしたが、如何せん手数、特に有効打が少なすぎました。対するバスケスはただ強打を振り回すだけでなく、パンチに強弱やスピード差をつけながらコンビネーション・ブローで対抗。無骨な印象がありますが、絶妙な技術力の持ち主であることを証明してくれました。

12回終了後、出された判定は僅差ながらも王者の防衛を支持。当初は挑戦者の大善戦と、王者の大苦戦という印象を残した試合として私(Corleone)の目に映りました。しかしこの試合から30年経った今改めて見直して見てみると、バスケスの上手さが随所に出た一戦として見直す結果となりました。驚くことにバスケスは、この試合から5年近くも世界のトップ戦線で戦い続けるのですから大したものです。それだけバスケスは、確かな技術を持ち合わせていた選手だったという以外の何物でもないということですね。

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