先週末25日、南アフリカで行われた試合結果です。
WBCブリッジャー級戦(暫定王座決定戦):
ケビン レリーナ(南ア)判定3対0(118-109、117-110、114-113)セナッド ガシ(Senad Gashi/独)
*知らぬ間に行われていた感のある一戦。WBC以外の団体は認定していないクルーザー級とヘビー級の間に存在している階級に、新たな世界王者が誕生しています。それも暫定という冠が付く王者です。
レリーナはマイナー団体IBOクルーザー級王座を強豪選手相手に6連続防衛に成功していた、お世辞では中々の実力者。2020年からは最重量級の転向。ちょうど一年前の2022年12月3日には、当時のWBAヘビー級レギュラー王者ダニエル デュボア(英)に挑戦。3回TKOで敗れるも、初回には3度のダウンを奪う大健闘劇を演じています。今年5月に行った再起戦でも、元WBAクルーザー級王者リャド メルウィー(ベルギー)に明白な判定勝利を収めています。
今回レリーナが対戦したガシは、27勝(26KO)3敗(1KO負け)1引き分けという素晴らしい戦績の持ち主で、デリク チソラ(英)など中々骨のある選手との対戦もあります(ガシの大差判定負け)。ただ実力的にはヘビー級の中堅選手といったところでしょう。
願わくばレリーナには、今後ヘビー級、もしくはクルーザー級でメジャー団体の世界王座獲得を目指してもらいたいですね。WBAヘビー級のレギュラー王者に再認定されたマヌエル チャー(独)が対戦相手を探しているようですし、ちょうどいいのではないでしょうか。
またこの試合、BoxRecでは一切のタイトル戦の記載はなく、無冠戦として扱われています。