DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

意見番(OPBFについて)

2016年04月20日 00時44分37秒 | ボクシングネタ、その他雑談
今月頭に、比国でOPBF(東洋太平洋)の年次総会が行われました。その総会を締めくくる形で行われたのが同団体のスーパーフライ級、バンタム級、そしてスーパーフェザー級の3階級に渡る暫定王座決定戦。しかしその総会に参加していたWBCの会長は、同地域団体の定期的な暫定王座戦の実現に待ったをかけています。OPBFが定期的な暫定王座戦を設置しようとした目的は、同王座の定期的な試合開催を実現するためだとか...。東西の禁句を使って表現すると、「馬鹿かお前ら」(東)、「アホか、われ」(西)になるでしょうね。



ミドル級以上の階級ならともかく、ほとんど(全13階級かもしれません)の階級でOPBF戦は定期的に行われているではないですか。現にこの興行で行われた3つの階級には日本人の王者が君臨し、定期的に防衛戦を行っています。

たまには役に立つWBC会長のおかげで、一応本来の目的以外での暫定王座設置はなくなりました。代わってシルバー王座戦が容認されたようですが...。


(中々かっこいいOPBFベルト)

OPBFはWBCの下部組織的存在。これを機会にWBCのアジア・太平洋下部組織であるABCOとWBCユーラシア・太平洋王座を統合してほしいものです。そして本部は一定の国に固定し(日本がいいかと)、偉い人達を数年後とに加盟国内で変えていく、という方針にすべきだと思います。特に日本、豪州、比国、そしてタイが中心に同団体の発展に努めてもらいたいものです。

      
(左がABCOのベルト。いかにもWBCの下部団体のベルトという感じです。右がどうやらユーラシア版のようです。)                        
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拳 四郎、速攻で初防衛に成功(日本ライトフライ級他)

2016年04月19日 00時19分18秒 | 日本ボクシング
先週14日・木曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ライトフライ級戦:
王者拳 四郎(BMB)初回TKO2分53秒 挑戦者角谷 淳志(金沢)

*昨年末、苦労人堀川 謙一(SFマキ)との京都新旧対決で明白な判定勝利を収め、プロデビュー6戦目で日本国内王座を獲得している拳 四郎。初防衛戦に迎えた角谷も、これまでに2階級上の日本王座と同級のWBC王座に挑戦した経験を持つ実力選手。そんな実力者を相手に、若き(24歳)王者は立て続けに3度のダウンを奪いTKO勝利。今回が4度目の後楽園ホール登場となりましたが、いい宣伝をしたのではないでしょうか。


OPBFフェザー級戦:
王者竹中 良(三迫)TKO6回1分20秒 挑戦者正野 晃(アポロ)

*昨年8月の同王座奪取から少し時間が空いてしまった竹中の初防衛戦。挑戦者の攻撃をしっかりと受け止めながらも確実なボクシングを展開。回が進む毎に挑戦者にダウンを加えていき、6回に連打からのレフィリー・ストップを呼び込んでいます。 
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有終の美?パッキャオがライバルに勝ち越す(ウェルター級他)

2016年04月18日 00時13分22秒 | 世界ボクシング
今月9日、英国で行われた試合結果です。
米国・ネバダ州
WBCインターナショナル・ウェルター級王座決定戦:
マニー パッキャオ(比)判定3対0(116-110x3)ティモシー ブラッドリー(米)

*これまでの両者の対戦戦績は1対1。そんなライバル対決の決着戦という名目に加え、この試合を最後に現役を退く事を試合前から公言していたパッキャオ。ダメージを与えるものではありませんでした、7回と9回にそれぞれ1度のダウンを奪ったパッキャオが、明白な判定勝利を収めることに成功しました。

パッキャオの試合後のコメントによれば、基本的には引退だそうです。しかし肉体的にはまだまだ十二分に現役を続けられる事も強調しており、現役復帰(続行)の可能性アリも示唆しています。敗れたブラッドリーは言い訳などは一切せず、パッキャをを讃えています。こちらはしばらくは休養するとの事。


WBOスーパーミドル級戦:
挑戦者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)判定3対0(120-108x3)王者アーサー アブラハム(独)

*以前から脅威的新鋭選手と目されていたラミレス。歴戦の雄アブラハムを手玉に取り、完封判定で世界王座奪取に成功しています。メインがパッキャオの試合だったために、それほど注目を集めなかった試合ですが、この階級で新旧交代劇が行われたという事実は見逃せませんね。アブラハムが自身初の世界王座であったIBFミドル級王座を獲得したのは、10年以上前の2005年師走になります。
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ミニマム級を卒業

2016年04月17日 00時10分32秒 | 世界ボクシング
5月28日、名古屋国際会議場で予定される試合です。
10回戦:
前WBOミニマム級王者田中 恒成(畑中)対 レネ パティリャーノ(比)

*昨年の大晦日、大逆転のKO勝利を収め保持していたWBOミニマム級王座の初防衛に成功している田中。減量苦のためにその王座は既に返上済み。来月末にライトフライ級世界ランカーであるバティリャーノとの転級第1戦が決定しています。年内に世界2階級制覇を狙う田中には是非、世界王者に挑戦し、その王座を奪取してもらいたいものです。

さて、問題は田中が抜けたWBOミニマム級戦線。少々古いランキングになりますが、帝拳ジムが掲載しているランキングによると、

1位:栄 拓海(折尾)
*先月末、福原  辰弥(本田フィットネス)の保持する日本王座に挑戦し判定負け。

2位:高山 勝成(仲里)
*同級随一の実力者の一人ではあるが、自身の慢性的な負傷のためしばらくは戦線離脱では?

5位:山中 竜也(真正)
*11勝(2KO)2敗の選手で、日本ランキング2位、OPBF(東洋太平洋)では4位にランクイン。10回戦出場は僅か1。

14位:小西 伶也(真正)
*10戦全勝(4KO)。しかし8回戦以上の試合経験なし。日本ランキング4位でOPBFでは11位。

*これまでに事あるごとにミニマム級不必要説を唱えてきましたが、日本やOPBFランキングと大して変わらない世界ランキングしか作れないのがミニマム級の実状。やはり存在意義は希薄と見るべきでしょう。
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今週末の試合予定

2016年04月16日 00時18分32秒 | 世界ボクシング
2016年4月第3週末の試合予定です。

16日 土曜日
島津アリーナ京都
日本ライト級戦:
王者徳永 幸大(ウォズ)対 挑戦者荒川 仁人(ワタナベ)

米国・コネチカット州
WBCフェザー級戦:
王者ゲリー ラッセル(米)対 挑戦者パトリック ヘイランド(アイルランド)

IBFスーパーフェザー級戦:
王者ホセ ペドラサ(プエルトリコ)対 挑戦者スティーブン スミス(英)

米国・ニューヨーク州
WBOクルーザー級戦:
王者クジストフ グロワッキー(ポーランド)対 挑戦者スティーブ カニンガム(米)


17日 日曜日
エディオンアリーナ大阪
日本スーパーフライ級戦:
王者石田 匠(井岡)対 挑戦者船井 龍一(ワタナベ)

日本スーパーウェルター級戦:
王者野中 悠樹(井岡弘樹)対 挑戦者清水 優人(木更津グリーンベイ)

OPBF(東洋太平洋)ライト級戦:
王者中谷 正義(井岡)対 挑戦者闘将青木誠(グリーンツダ)


19日 火曜日
後楽園ホール
日本スーパーライト級戦:
王者岡田 博喜(角海老宝石)対 挑戦者麻生 興一(三迫)
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再戦は7月、英国で(色々:04‐15‐16)

2016年04月15日 00時59分43秒 | 世界ボクシング
最近(2016年4月15日ごろ)のニュースです。

1)ヘビー級頂上対決の再戦、タイソン フューリー(英)対ウラジミール クリチコ(ウクライナ)戦は、7月9日に英国で決行のようです。

2)現在WBAライトフライ級王座に君臨しているのは田口 良一(ワタナベ)。今月27日に3度目の防衛戦を予定しています。その田口にとって当面の脅威と思われていたのがランディ ペタルコリン(比)。田口よりも先に同王座の暫定タイトルを獲得し、初防衛にも成功しています。そのペタルコリンが現地時間の今日、豪州のリングで1年ぶりの実戦を行います。その試合にはぺタルコリンが保持していた暫定王座は争われず、代わって空位の同級WBCシルバー王座が争われます。そしてどうやらぺタルコロンと暫定王座の関係は終わっているようです。その終わり方が王座返上か、剥奪かは不明。ちなみにぺタルコリンと対戦するのはオマリー キムウェリ(豪)。

3)5月21日に予定されているスーパーウェルター級のトリプルヘッダーは、当初の予定地テキサス州からネバダ州へ移行しています。

4)同日、元クルーザー級、ヘビー級王者デビット ヘイ(英)が再起第2戦目を行いますが、同じ興行に元WBO王者シャノン ブリッグス(米)も出場を予定しています。ブリッグスの対戦相手は決まっていませんが、この日にヘイとブリッグスが処理すれば、その次の試合で両者が対戦するようです。

5)これまでに日本とOPBF(東洋太平洋)の2つの王座を、スーパーウェルター級とミドル級で獲得している柴田 明雄(ワタナベ)。ちょうど一月前に西田 光(川崎新田)に破れミドル級王座から転落。このたび現役からの引退を表明しています。

6)柴田が西田に敗れる前に黒星を喫した相手が五輪金メダリストの村田 諒太(帝拳)。村田は来月14日、香港のリングで節目であるプロ10戦目のリングに立ちます。村田が対戦するのはブラジル人フェリペ ペドロサ。13勝(11KO)1敗という中々怖い戦績の持ち主の選手です。
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松本、3度目の正直(OPBFスーパーミドル級)

2016年04月14日 00時07分09秒 | 世界ボクシング
一昨日12日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)スーパーミドル級戦:
挑戦者松本 晋太郎(ヨネクラ)負傷判定9回1分1秒(3対0:88-84、87-85、86-85)王者清田 祐三(フラッシュ赤羽)

*今回が3度目の対戦となった両選手。2012年3月の初戦、2013年師走の第2戦目ではそれぞれ清田が勝利を収めてきました。

雪辱の燃える松本は初回から左ジャブを放ちながら先手先手を取っていきます。清田も負けじと応戦していきますが、4回、そして8回終了時の採点では僅差ながらも挑戦者が優勢。後半に入った直後、7回に偶然のバッティングで負傷していた挑戦者に対し試合続行が認められず結果は負傷判定に。松本が2度の雪辱を果たすとともに、3度目の同王座挑戦で念願の初タイトル獲得に成功しています。王座挑戦となると、3度のOPBF戦以外にも、豪州に渡り1階級上のWBCのABCO王座に挑戦した経験を持つ松本。2013年に行われたその試合で、松本は5回TKO負けを喫しています。

松本の王座奪取は老舗ヨネクラジムにとり8年ぶりのタイトル獲得との事。そういえばOPBFスーパーミドル級王座には、松本の先輩である西澤 ヨシノリが3度、クレイジー キムが暫定ながらも1度獲得しています。
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クルカイ、圧勝でV2(WBAスーパーウェルター級:暫定王座)

2016年04月13日 00時51分47秒 | 世界ボクシング
先週末9日・土曜日、ドイツで行われた試合結果です。
WBAスーパーウェルター級戦(レギュラー王座?):
暫定王者ジャック クルカイ(独)TKO10回開始 挑戦者ファン カルロス プラダ(ベネズエラ)

*同日に英国と米国でそれぞれ大きな興行が行われたため隠れた形で行われた感のあった一戦。試合の方は終始王者のペースだった様子です。

Fightnewsによれば、この試合にはクルカイがこれまで保持していた暫定王座ではなく、ワンランク上のレギュラー王座が争われたとの事。しかしBoxRecを確認してみると、今のところはあくまで暫定戦で、クルカイの格上王者であるエリスランディ ララ(キューバ)のスーパー王座昇格は明記されていません。


今後2ヵ月の間に、大きな試合が集中しているスーパーウェルター級戦線。それらの試合は次のようになります。

5月21日・米国テキサス州
WBA戦:
エリスランディ ララ(キューバ)対 挑戦者バーネス マーティロスヤン(アルメニア/米)

*この一戦にはララが保持しているIBO王座も争われます。

IBF戦:
ジャモール チャーロ(米)対 挑戦者オースティン トラウト(米)

WBC王座決定戦:
ジャーメル チャーロ(米)対 ジョン ジャクソン(バージン諸島)

*ジャーメルとジャモールは双子。ジャクソンは元ジュニアミドル(現在の同級)、ミドル級王者ジュリアンの実子。


6月4日・英国
WBO戦:
王者リーアム スミス(米)対 挑戦者未定


6月11日・米国ニューヨーク州
WBC挑戦者決定戦:
デメトリアス アンドラーデ(米)対 ウィリー ネルソン(米)


6月18日・米国ニューヨーク州
ミゲル コット(プエルトリコ)対 対戦者未定


*対戦相手が未定なカードもありますが、どの試合もただの数合わせでなく、好試合が期待できそうです。
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ジョシュア、あっさりと王座奪取(IBFヘビー級他)

2016年04月12日 01時03分48秒 | 世界ボクシング
先週末9日・土曜日、英国で行われた試合結果です。
IBFヘビー級戦:
挑戦者アンソニー ジョシュア(英)KO2回1分32秒 王者チャールズ マーティン(米)

*ヘビー級の強打者同士の対決だっただけに、KO劇が予想されていた一戦。結果はその通りになったのですが、ジョシュアがあまりにもあっさりと勝利してしまいました。

初回半ばからジョシュアの右がマーティンに合い始めていたこの試合。2回1分過ぎ、英国人がそのパンチで立て続けに2度のダウンを奪いそのまま試合終了。プロ16戦(全勝全KO)で早くもヘビー級最高峰の一角にたどり着きました。

あまりにもあっけなく王座から転落したマーティン。その王座在時期間は何と3ヶ月弱。多分1年後にはその存在すら忘れられていることになるのではないでしょうか。

ジョシュアは非常に高い潜在能力が感じられます。しかし今回の試合を世界ヘビー級戦として位置づけていいのでしょうか?防衛を重ねる毎に「試合がつまらない」と批判を浴びていたウラジミール クリチコ(ウクライナ)の存在価値が徐々に上がって行きそうですね。


IBFフェザー級戦:
リー シェルビー(英)判定3対0(116-110x2、115-111)挑戦者エリック ハンター(米)

*3回にダウンを喫したシェルビー。しかしその後は持ち前の「逃げボクシング」を展開し2度目の防衛に成功しています。


WBAバンタム級戦(レギュラー王座):
王者ジェームス マクドネル(英)TKO9回2分39秒 挑戦者フェルナンド バルガス(メキシコ)

*昨年9月以来の防衛戦となったマクドネル。代役相手に予想通りの力量差を見せつけ4度目の防衛に成功。母国での防衛戦は、2014年11月以来のものとなっています。
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トロヤノフスキー、前王者を粉砕(IBFスーパーライト級)

2016年04月11日 00時10分27秒 | 世界ボクシング
先週8日・金曜日、ロシアで行われた試合結果です。
IBFスーパーライト級戦:
王者エドゥアルド トロヤノフスキー(露)TKO7回2分14秒 挑戦者セサール クエンカ(亜)

*5ヶ月前の昨年11月、トロヤノフスキーがクエンカに挑戦する形で対戦している両者。その時は挑戦者が有利に試合を進めるも、クエンカとレフィリーの意思伝達がうまくいかず、何となく消化不良のTKO勝利で王座交代劇が行われました。

立場を変えて行われた今回の再戦。ロシア人が明白な形で前王者を退ける結果に。

数字上では173センチ同士の対戦でしたが、トロヤノフスキーの方が一回りほど大きく見えたこの対戦カード。王者が腰をグッと落としストレート並みの力強い左ジャブで試合をリードして行きます。

挑戦者もその機動力を生かし試合展開を奪う事を試みます。しかし両者の体力差は明らか。相打ちで十分なトロヤノフスキーは強引に出てきます。非力なアルゼンチン人はその力強いアタックを対処することが出来ずタジタジ状態に。

4回、トロヤノフスキーがジャンプするような豪快な左アッパーを決め先制のダウンを奪います。6回、同じパンチからの連打でダウンを追加したロシア人。実質的にこの場面で試合が決まったと言っていいでしょう。最終回となった7回、マウスピースを落としたクエンカがコーナーに一時戻った所で棄権を要請。今回も何となくモヤモヤな終わり方でしたが、トロヤノフスキーの圧勝劇というものは明白でした。

全勝記録を24(21KO)に伸ばし、初防衛に成功したロシア人。KO率は何と88%に上ります。追い足が少々鈍いという欠点はありますが、その体力とパンチ力は対戦相手にとってまさに脅威。トロヤノフスキーに対し指名挑戦権を有する小原 佳太(三迫)にとって、技術以上にタフネスも試される世界初挑戦となるでしょう。
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