一昨日27日・水曜日、大田区総合体育館で行われた試合結果です。
WBAスーパーフェザー級戦:
暫定王者ジェスレル コラレス(パナマ)KO2回2分59秒 スーパー王者内山 高志(ワタナベ)
*2回1分過ぎに内山が前に出たところにコラレスの右がヒット。内山はもんどりうってダウンを喫してしまいます。このダウンによるダメージは深刻で、試合再開後、内山は連打で再びダウン。
(本来なら逆のシーンになる筈でしたが)
何とかこの回は凌ぎ切れるかと思いましたが、このラウンドの最後の最後にコラレスに捕まってしまいゲームセット。予想外の試合内容、結果で内山が王座から転落。6年以上11度の防衛を重ねてきた王座と決別する結果となってしまいました。
「曲者」とはこのコラレスのような選手のことを言うのでしょう。内山戦前までの戦績は19勝(7KO)1敗。昨年師走に暫定王座を獲得していますが、キャリアのすべてを母国パナマで行ってきた選手です。その戦績からすると、「非力なアウトボクサーかな?」と勝手に想像していましたがどうしてどうして。上体を柔らかくクネクネと振り、滑らかなフットワークを多用。時にはオーソドックスにスイッチする変則的なサウスポー。パンチは思い切り振り、効いたパンチがあれば連打で追い討ちをかける。対戦相手にとって嫌なタイプといっていいでしょうね。
試合の序盤戦に起きるKO/TKO劇というのは交通事故的偶然性を有する場合が多々あります。この試合もそんな事故的試合だったのではないでしょうか。この試合が決定してから内山の「モチベーションの低さ」が懸念されていましたが、前王者がしっかりと肉体、精神的準備をして臨めば、内山の王座奪回もそうは難しくないと思います。ただ今回の試合に関して言うならば、内山云々以上に、コラレスの見事な王座奪取ぶりが褒められるべきでしょうか。
(まさかこんなシーンを目にするとは)
何はともあれ、ここまで驚いた試合結果は久しぶりです。
WBAスーパーフライ級戦:
王者河野 公平(ワタナベ)判定3対0(119-106x3)挑戦者インタノン シスチャムアン(タイ)
*試合前から王者の圧勝が予想されていた一戦。そんな場合、有利が予想されていた選手が無意識のうちに固くなり、思わぬ試合展開、結果になる場合があります。挑戦者が予想外のしぶとさを見せましたが、河野が持ち前の手数とスタミナを十二分に披露。4回、5回、そして7回にそれぞれ1度ダウンを奪った王者が大差の判定勝利を収め、保持する王座の3度目の防衛に成功しています。
(奥方に支えられ、共に戦う河野。うらやましい)
WBAライトフライ級戦:
王者田口 良一(ワタナベ)TKO11回終了 挑戦者ファン ランダエタ(ベネズエラ/トヤマ)
*上記の2試合同様、王者の圧勝防衛が予想されていたこの試合。ランダエタが嫌らしい選手なだけに、田口が戸惑う場面も予想されていました。しかし9回に執拗なボディー攻撃で2度。10回には上へのパンチで1度。11回にはボディー攻撃と勢いでさらに2度のダウンを追加した田口がランダエタを棄権に追い込みTKO勝利。本人は完全ならKO勝利が出来なかったと悔しがっていましたが、非常に内容の濃い勝ち方をしたのではないでしょうか。
(田口のボディ炸裂!)
保持する王座の3度目の防衛に成功した田口には、日本国内の強豪選手が挑戦を目論んでいます。WBOミニマム級王座を返上したばかりの田中 恒成(畑中)。元WBAミニマム級王者の宮崎 亮(井岡)。一戦ごとに評価を上げている日本王者の拳 四朗(BMB)。安易な日本人同士による世界戦には反対ですが、この3選手との防衛戦は実現すれば面白い試合になるでしょうね。それらの試合が実現する場合、出来れば挑戦者の地元(名古屋、大阪、京都)での開催を望みます。
(試合毎に力を増している田口。次の刺客はだれに?)
ヘビー級8回戦:
日本王者藤本 京太郎(角海老宝石)判定3-0(80-73x2、80-72)ネイサン マッケイ(豪)
*日本国内に対戦相手がいない藤本ですが、豪州の大柄な選手にワンサイドの判定勝利。日本国内戦の防衛戦実現は難しいでしょうが、定期的に試合を行っていって貰いたいですね。
WBAスーパーフェザー級戦:
暫定王者ジェスレル コラレス(パナマ)KO2回2分59秒 スーパー王者内山 高志(ワタナベ)
*2回1分過ぎに内山が前に出たところにコラレスの右がヒット。内山はもんどりうってダウンを喫してしまいます。このダウンによるダメージは深刻で、試合再開後、内山は連打で再びダウン。
(本来なら逆のシーンになる筈でしたが)
何とかこの回は凌ぎ切れるかと思いましたが、このラウンドの最後の最後にコラレスに捕まってしまいゲームセット。予想外の試合内容、結果で内山が王座から転落。6年以上11度の防衛を重ねてきた王座と決別する結果となってしまいました。
「曲者」とはこのコラレスのような選手のことを言うのでしょう。内山戦前までの戦績は19勝(7KO)1敗。昨年師走に暫定王座を獲得していますが、キャリアのすべてを母国パナマで行ってきた選手です。その戦績からすると、「非力なアウトボクサーかな?」と勝手に想像していましたがどうしてどうして。上体を柔らかくクネクネと振り、滑らかなフットワークを多用。時にはオーソドックスにスイッチする変則的なサウスポー。パンチは思い切り振り、効いたパンチがあれば連打で追い討ちをかける。対戦相手にとって嫌なタイプといっていいでしょうね。
試合の序盤戦に起きるKO/TKO劇というのは交通事故的偶然性を有する場合が多々あります。この試合もそんな事故的試合だったのではないでしょうか。この試合が決定してから内山の「モチベーションの低さ」が懸念されていましたが、前王者がしっかりと肉体、精神的準備をして臨めば、内山の王座奪回もそうは難しくないと思います。ただ今回の試合に関して言うならば、内山云々以上に、コラレスの見事な王座奪取ぶりが褒められるべきでしょうか。
(まさかこんなシーンを目にするとは)
何はともあれ、ここまで驚いた試合結果は久しぶりです。
WBAスーパーフライ級戦:
王者河野 公平(ワタナベ)判定3対0(119-106x3)挑戦者インタノン シスチャムアン(タイ)
*試合前から王者の圧勝が予想されていた一戦。そんな場合、有利が予想されていた選手が無意識のうちに固くなり、思わぬ試合展開、結果になる場合があります。挑戦者が予想外のしぶとさを見せましたが、河野が持ち前の手数とスタミナを十二分に披露。4回、5回、そして7回にそれぞれ1度ダウンを奪った王者が大差の判定勝利を収め、保持する王座の3度目の防衛に成功しています。
(奥方に支えられ、共に戦う河野。うらやましい)
WBAライトフライ級戦:
王者田口 良一(ワタナベ)TKO11回終了 挑戦者ファン ランダエタ(ベネズエラ/トヤマ)
*上記の2試合同様、王者の圧勝防衛が予想されていたこの試合。ランダエタが嫌らしい選手なだけに、田口が戸惑う場面も予想されていました。しかし9回に執拗なボディー攻撃で2度。10回には上へのパンチで1度。11回にはボディー攻撃と勢いでさらに2度のダウンを追加した田口がランダエタを棄権に追い込みTKO勝利。本人は完全ならKO勝利が出来なかったと悔しがっていましたが、非常に内容の濃い勝ち方をしたのではないでしょうか。
(田口のボディ炸裂!)
保持する王座の3度目の防衛に成功した田口には、日本国内の強豪選手が挑戦を目論んでいます。WBOミニマム級王座を返上したばかりの田中 恒成(畑中)。元WBAミニマム級王者の宮崎 亮(井岡)。一戦ごとに評価を上げている日本王者の拳 四朗(BMB)。安易な日本人同士による世界戦には反対ですが、この3選手との防衛戦は実現すれば面白い試合になるでしょうね。それらの試合が実現する場合、出来れば挑戦者の地元(名古屋、大阪、京都)での開催を望みます。
(試合毎に力を増している田口。次の刺客はだれに?)
ヘビー級8回戦:
日本王者藤本 京太郎(角海老宝石)判定3-0(80-73x2、80-72)ネイサン マッケイ(豪)
*日本国内に対戦相手がいない藤本ですが、豪州の大柄な選手にワンサイドの判定勝利。日本国内戦の防衛戦実現は難しいでしょうが、定期的に試合を行っていって貰いたいですね。