2023年2月第三週末の主な試合予定です(2023年2月18日から2月24日まで)。
18日 土曜日
英国
WBAフェザー級戦:
王者リー ウッド(英)対 挑戦者マウリシオ ララ(メキシコ)
24日 金曜日
米国フロリダ州
バンタム級戦(10回戦):
ギレルモ リゴンドー(キューバ)対 ヘスス マルティネス(コロンビア)
2023年2月第三週末の主な試合予定です(2023年2月18日から2月24日まで)。
18日 土曜日
英国
WBAフェザー級戦:
王者リー ウッド(英)対 挑戦者マウリシオ ララ(メキシコ)
24日 金曜日
米国フロリダ州
バンタム級戦(10回戦):
ギレルモ リゴンドー(キューバ)対 ヘスス マルティネス(コロンビア)
4月8日、東京・有明コロシアムで予定される試合です。
3団体ライトフライ級戦(王座統一戦):
WBA/WBC王者寺地 拳四郎(BMB)対 WBO王者ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ)
WBAバンタム級戦(王座決定戦):
元WBC暫定王者井上 拓真(大橋)対 元IBF/WBAスーパーフライ級王者リボリオ ソリス(ベネズエラ)
IBFフェザー級挑戦者決定戦:
元IBFスーパーバンタム級、フェザー級王者キコ マルティネス(スペイン)対 WBOアジア太平洋フェザー級王者阿部 麗也 (KG大和)
WBOアジア太平洋ウェルター級戦:
王者佐々木 尽(八王子中屋)対 挑戦者/前日本王者小原 佳太(三迫)
スーパーバンタム級戦(6回戦):
那須川 天心(帝拳)対 与那覇 勇気(真正)
*どの試合も楽しみですね。
先週末11日、米国テキサス州で行われた試合結果です。
WBCスーパーフェザー級戦(王座決定戦):
オシャキー フォスター(米)判定3対0(119-109、117-111、116-112)WBCフェザー級王者レイ バルガス(メキシコ)
*実力拮抗者同士による王座決定戦でしたが、試合前は2階級をで世界のベルトを獲得してきたバルガスにより注目が集まっていました。
数年前には2階級下のスーパーバンタム級で活躍していたバルガスは、今回試合が行われたスーパーフェザー級でも長身の179センチの上背を誇ります。しかしバルガスと対し身長で劣るフォスターですが(と言っても174センチありますが)、体全体からパワーが感じられます。それに加えスピードと距離感でメキシカンを上回り、序盤からバルガスを圧倒していきます。
フロイド メイウェザー(米)を連想させる若干左が下がったスタイルの持ち主であるフォスター。左ジャブと右クロスでリードを広げていきました。中盤にバルガスも抵抗を見せますが、最後は米国人がコンビネーションでしっかりと締めくくりました。
強豪相手に明白な判定勝利を収め、世界のベルトを獲得したフォスター。今後が楽しみな選手です。37戦目にして初の黒星を喫したバルガス。今後はフェザー級に戻り、王座の防衛に専念していくようです。
WBO新王者エマヌエル ナバレッテ(メキシコ)に続いて面白い存在が新王者に就いたスーパーフェザー級戦線。下記は2023年2月16日現在の、同級王者たちとなります。
WBA:ルイス ガルシア(ドミニカ/0)
WBC:オシャキー フォスター(米/0)
IBF:シャフカッツ ラヒモフ(タジキスタン/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:力石 政法(緑/0)
日本:坂 晃典(仲里/2)
最近(2023年2月15日ごろ)のニュースです。
1)ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)がIBFミドル級王座を返上。今後はWBAミドル級スーパー王者として、レギュラー王者エリスランディ ララ(キューバ)との統一戦の交渉に入る見通しです。すでに40歳となっているゴロフキン。今後は一体何を目指して戦っていくのでしょうか。
2)今月3日にWBOスーパーフェザー級王座を獲得したエマヌエル ナバレッテ(メキシコ)がこれまで保持していたWBOフェザー級王座を返上しています。これにより、4月1日に予定されているロベイシー ラミレス(キューバ)とアイザック ドグボエ(ガーナ)による一戦は、WBOフェザー級暫定王座決定戦から、「暫定」の2文字を除く事になりました。
3)減量楽(?)のために昨年獲得し、2度の防衛に成功したWBCスーパーフライ級王座を返上し、本来のフライ級に再転向したジェシー ロドリゲス(米)。クリスチャン ゴンザレス(メキシコ)とのWBOフライ級王座決定戦が、4月8日に米国テキサス州で行われることが正式に発表されました。
4)日本フライ級王座を返上し、世界王座挑戦の準備段階に突注したユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安)が今月4日、後楽園ホールでライトフライ級の世界ランカーであるジェイソン バイソン(比)と10回戦で対戦。阿久井は実力者相手に完封勝利(3対0:100-90x3)を収め、その存在を猛烈にアピールしています。
5)少々理不尽な形で尾川 堅一(帝拳)から奪ったIBFスーパーフェザー級王座を剥奪されていたジョー コルディナ(英)。4月22日に、コルディナの後釜に就いたシャフカッツ ラヒモフ(タジキスタン)に挑戦する事が決まりました。
6)昨年夏にオレクサンデル ウシク(ウクライナ)に再度敗れ、ヘビー級王座への返り咲きを果たせなかったアンソニー ジョシュア(英)。4月1日にジャーメイン フランクリン(米)を相手に再起戦を行う事が決定しました。
3月12日、豪州で予定される試合です。
スーパーウェルター級戦(6回戦):
ニキタ チュー(豪)対 ボー べルビン(豪/Bo Belbin)
*元統一スーパーライト級王者コンスタンチン チュー(露/豪)の次男坊で、現WBOスーパーウェルター級1位のティム チュー(豪)の実弟ニキタ(Nikita)が来月12日、プロ5戦目のリングに立ちます。兄ティムと同じくスーパーウェルター級を主戦場とするニキタは、昨年3月に初陣を飾り、その後5月、7月、10月と白星を付け加えてきました。
今回チューが対戦するべルビンは、ニキタより少し前の2019年7月にプロデビューを飾り、7戦全勝5KOという戦績を残してきました。昨年11月に初の8回戦に登場し判定勝利を収めると同時に、豪州タスマニア地区王座と、豪州ボクシング連盟オーストラレーシアン(Australian National Boxing Federation Australasian)なる2つの王座を獲得しています。
ニキタ、べルビン共に格好の相手との対戦となりますが、この試合の勝者が次のレベルに上がることになるでしょう。
なおこの試合は、ニキタの実兄ティムの初世界戦、対トニー ハリソン(米)戦と同じ興行で行われます。
今から30年前の1993年2月13日、米国ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
IBFスーパーミドル級戦:
挑戦者/IBFミドル級王者ジェームス トニー(米)TKO9回終了 王者アイラン バークレー(米)
(重量級注目の一番が実現。結果はデータが示すようにトニーのワンサイドマッチに)/ Photo: BoxingNews 24/7
*スーパースター候補生だったマイケル ナン(米)をKOし、IBFミドル級王座を獲得したトニー。その後、実力者マイク マッカラム(米)と1勝1引き分けと五分以上の結果を残すなどして世界王座の6連続防衛に成功。しかし試合により好不調の波が大きく、その才能は認められてはいたものの、安定した評価を得ていませんでした。
減量苦からミドル級の王座を返上しスーパーミドル級に乗り込んできたトニー。トニーを迎え撃ったバークレーは、前年1991年にIBFスーパーミドル級王座を獲得し2階級制覇を達成すると、伝説の「ヒットマン」トーマス ハーンズ(米)の持つWBAライトヘビー級王座に挑戦し判定勝利を収めトリプルクラウンに。決して一流の選手ではありませんが、強豪たちとの対戦を繰り返してきた実力者です。まだまだ寒い2月の半ばに、そんな2人が対戦する注目のカードが実現する形となりました。
拮抗した試合が予想された一番ですが、トニーが強豪相手に会心のパフォーマンスを演じる事になりました。常に前進するのは荒武者バークレー。そのバークレーの攻撃を、見事なボディーワーク(上体をくねくねさせる動き)と固いガードで捌いていくトニー。同時に左右のボディー攻撃と、顔面へのアッパーで対抗していきます。距離が開けば見事な左ジャブと右クロスをビシバシと決め、ライバルにダメージとフラストレーションを積もらせていきます。
(見事な左ジャブでバークレーを突き刺すトニー)/ Photo: Pin terest
回を重ねるごとにトニーの一方的な試合となったこの一戦。動くサンドバッグと化したバークレーは目の上を切り裂かれ、顔面はパンパンに腫れあがり、全くのお手上げ状態に。結局は9回終了時に白旗を挙げ試合終了。トニーが予想外のワンサイドマッチを制し、ミドル級に続いての2階級制覇達成。同時にその評価をグッと上げる事にも成功しました。
(試合は予想外のトニーのワンサイドマッチに)/ Photo: BoxingNews 24/7
スーパースターの地位を手に入れたトニーはこの試合後、驚くことに体重を上げながら四半世紀も世界のトップ戦線で戦い続けました。対するバークレーは黒星が込むようになりましたが、20世紀末までリングにその雄姿を見せてくれました。
この試合は私(Corleone)のお気に入りの試合の一つで、今もちょくちょく目を通します。何度見ても、トニーの柔軟なボクシングには驚かされます。
今から30年前の昨日1993年2月11日、大阪府立体育会館(現エディオンアリーナ大阪)で行われた試合結果です。
バンタム級戦(10回戦):
前WBC王者辰吉 丈一郎(大阪帝拳)KO2回1分55秒 ホセ ルイス ベガヒル(メキシコ)
*5ヵ月前にビクトル ラバナレス(メキシコ)に敗れ、初黒星を喫すると同時にWBCバンタム級王座から陥落した辰吉。宿敵の同胞ベガヒルに快勝し、無事に再起を果たしました。
この試合は祝日の午後にテレビ放送されました。勝ち負けを繰り返すキャリアを持ち、実力的にはメキシコ国内王座一歩手前のベガヒル。辰吉からすると格下の相手でしたが、試合後「勝ったか」と安堵の気持ちに包まれました。同時に、少し早いですが春の訪れを感じました。
(ダウンを奪うと、手を振り回す「辰吉パフォーマンス」を披露した浪速のジョー。)
結果論になりますが、この試合後世界奪回に急がず、ベガヒル程度の選手と何戦か試合をこなし経験を積んでいけば辰吉のキャリアもよほど違ったものになっていたでしょうね。
2023年2月第二週末の主な試合予定です(2023年2月11日から2月17日まで)。
11日 土曜日
比国
OPBF(東洋太平洋)スーパーフライ級戦(王座決定戦):
KJ カタラジャ(比)対 エドワード ヘノ(比)
米国テキサス州
WBCスーパーフェザー級戦(王座決定戦):
WBCフェザー級王者レイ バルガス(メキシコ)対 オシャキー フォスター(米)
14日 火曜日
後楽園ホール
日本スーパーフライ級戦(王座決定戦):
川浦 龍生(三迫)対 橋詰 将義(角海老宝石)
WBOアジア太平洋スーパーフライ級戦(王座決定戦):
中川 健太(三迫)対 古谷 昭男(六島)
16日 木曜日
後楽園ホール
日本ミニマム級戦(王座決定戦):
小浦 翼(E&Jカシアス)対 高田 勇仁(ライオンズ)
WBOアジア太平洋スーパーバンタム級戦(王座決定戦):
中嶋 一輝(大橋)対 ケニー デメシーリョ(比)
*僅か一週間の間に、これほどの王座決定戦が行われるのも珍しいですね。
今から30年前の1993年2月10日、東京体育館で行われた試合結果です。
WBAストロー級戦(現ミニマム級):
指名挑戦者チャナ ポーパオイン(タイ)判定2対0(118-111、117-112、114-114)王者大橋 秀行(ヨネクラ)
*振り返ってみると、これほど不思議な試合もそうはないでしょう。初回は両者がほとんど手を出さないまま終了しました。これは大激戦の前の静けさかなと思いきや、その後のラウンドも激しいアクションは見られず。特に大橋の手の出さなさは極端で、「大橋は一体何を考えているのだろうと」不思議というか、歯がゆい気持ちで試合を見ていました。終盤戦に入り、大橋がようやく攻勢を仕掛け始めましたが時すでに遅し。大橋は不完全燃焼のまま試合終了のゴングを聞き、王座から転落。そして眼疾が発覚し、現役から引退してしまいました。
チャナはこの王座を獲得後、8連続防衛に成功。一度は王座から決別しましたが、その後ベルト奪回に成功した実力者です。しかし大橋が負ける相手ではなかったでしょう。大橋が後半に見せた攻めをもう少し早く行っていれば、防御技術の高いチャナからダウンを奪う事は難しかったかもしれませんが、ポイントは取れていたでしょう。
(にらみ合いが続いた「大橋対チャナ」。)
残念ながらこの試合が、現大橋ジムの会長である大橋のラストファイトとなってしまいました。「150年に一人の天才」と呼ばれた大橋が、26戦全勝(11KO)の指名挑戦者チャナを迎え、前年10月に返り咲いた王座の初防衛戦を行いました。そんな二人が対戦するのだから、余程凄い試合になると予想していましたが、蓋を開けてみると全くの期待外れなものになってしまいました。
19勝(12KO)5敗(3KO負け)という戦績を残してリングを去った大橋。獲得した世界王座はWBCとWBAの最軽量級の2つのベルトで、防衛回数はWBC王座時代の1度のみ。大橋の実力からすれば、物足りない数字でしょう。
大橋の現役時代には、「韓国の鷹」張 正九を筆頭に、崔 漸煥や崔 煕墉など、多くのタフで手数のあるコリアン・ファイターが軽量級を中心に暴れまくっていました。大橋が喫した5敗の内、3つはキャリア前半に韓国選手に喫したもの。そのため大橋は、韓国選手に対抗するため、そして世界のベルトを腰に巻くために、相手の攻撃を待ち受けるボクシングを身につける事が必須でした。そのため、元々手数が少なく、自ら積極的に攻勢に出るタイプでなはなかった大橋が、さらに受け身のボクシングを展開するようになりました。
キャリアを進める過程で身につけたボクシングと、本来の鋭い左ジャブを融合したスタイルを築いていれば、もっと結果を残し現役生活を終える事が出来たのではないでしょうか。大橋のボクシングとキャリアを振り返る時、いつも「不完全燃焼だったのでは?」と考えさせられてしまいます。
4月8日、米国ニュージャージー州で予定される試合です。
WBCライト級挑戦者決定戦:
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋王者吉野 修一郎(三迫)対 元フェザー級/スーパーフェザー級王者シャクール スティーブンソン(米)
*昨年春に元WBOスーパーフェザー級王者伊藤 雅雪(横浜光)に負傷判定ながらも明白な勝利。秋にはあのワシル ロマチェンコ(ウクライナ)やテオフィモ ロペス(米)と拳を交えた経験を持つ「世界」の中谷 正義(帝拳)をKOし着実に世界に近づいた吉野。WBCライト級王座への挑戦権を賭け、19戦全勝(9KO)の戦績の持ち主で、これまでにフェザー級とスーパーフェザー級の2階級で世界を制覇してきた実力者スティーブンソンと対戦する事が正式に決定しました。
吉野の体力とパンチ力が上回るのか、それともスティーブンソンの技術がライト級でも通じるのか?試合地はスティーブンソンの地元で、これまでに後楽園ホールとさいたまスーパーアリーナのリングでしか試合を行ったことのない吉野にとり、まさに敵地のど真ん中での試合となります。その辺りも少なからず試合に影響するでしょう。注目の一戦までちょうど2ヶ月と迫りました。春の真っ盛りに米国の東海岸でどのようなドラマが待っているのでしょうか。