勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

こんばんは?/こんばんわ?

2005-11-20 00:32:05 | Weblog
 携帯電話やパソコンでのメールのやりとりの時の挨拶で、いつも迷っている。
PCを始めるまでは、何の疑問も感じずに「こんにちは」「こんばんは」と使っていた。

 或る日、友人とチャットをしていたときである。
「こんばんは、忙しいですか? 会いたいね」と打った。
すると「今晩は無理です」と返ってきた。

 えっ!?そういう意味じゃなくて、挨拶なんだけど・・・。

 それから迷うようになった。「こんばんは」の「は」はなんの「は」なのか。
助詞として使う場合は「は」である筈だ。しかし「こんばんは」の場合は果たして助詞なのか。

 「こんばんは」がひとつの言葉ならば、「こんばんわ」でなければならない。
それ以来、僕は「こんばんわ」を使っている。

 しかし、意識してみていると「こんばんは」派が70~80%、残りが「こんばんわ」派である。

 以前、NHKのテレビ番組の「ことばおじさん」のコーナーでこの事を取り上げていた。
残念ながら、テレビをつけたときにはこの話、終わっていた。

 そこで買ってきた本「問題な日本語」によると、「こんにちわ」「こんばんわ」という書き方は今はまだ誤用とされている、とある。

 「こんにちは」「こんばんは」は、それぞれ「今日はいいひよりで・・・」「今晩は穏やかな夜で・・・」などの下の部分が省略されてできたもので、助詞の意識がまだ健在だと考えられて「は」と書く事になっている。
のだそうである。

 しかし、「現代仮名遣い」では、副助詞の「は」から転じたもので、現代人にはその形骸さえ意識されないものや、終助詞と化してしまったものは、この例に当たらないとして、発音どおりに「わ」と書きます。
「すわ一大事」「いまわの際」「雨も降るわ風も吹くわ」「きれいだわ」などの「わ」がその例に当たり、「こんちわー」「こんちわ」「ちわー」は、もはや助詞の形態をとどめないばかりでなく、感動詞として立派に一語化したもので、事実上〖公認〗されたものであると言えるでしょう。

とも言っている。こうなるとますます迷う事になりそうだ。


              問題な日本語から

 僕は「こんにちわ」「こんばんわ」と、ひとつの言葉として考えたいが、多数派でいることの安心感もある。

 あなたはどちらを使いますか?そしてどのようにお考えですか?
2005.11.20