子供の頃、気の小さい僕は(本当ですよ)人前で話すことが苦手だった。学校で朗読などさせられると、声が震えた。思ったことも言えず、悔しい思いをしたことも多い。成績表にはいつも「おとなし過ぎて覇気がない、積極性がない」と書かれた。(ホントです!)
それをいつも自分の欠点だと思い、なるべく物事に積極的になろうと内心思っていた。
大人になった今、おしゃべりで、図々しくて、毒口が多く、遠慮のない、嫌なジジイになっている。
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理学博士、脳科学者の他にも多くの肩書きを持つ、茂木健一郎氏が、朝日新聞でこんな事をいっている。
脳の不思議なシステムの一つに、欠点と意識したことを乗り越えようとする働きがあります。本人が明確に欠点と考えること、どうしても人より劣っているとか苦手だとか思い悩むことがあると、意識がそれに集中しますね。すると変えようとする創造性が働き始める。
すごく努力して乗り越えようとし、なぜか普通の人をはるかに超えて、とてつもない領域へ到達してしまうのです。
学生でも社会人でも、自分にはたいした能力がないとか、うまくことが運ばないといじけている人は、逆に自分の欠点をはっきりと探り出して、意識できるようにしたほうがいい。いじけている間はモヤモヤしているだけで、脳にきちんと働きかける「意識」の形になっていない。欠点が明確に出来ると、乗り越えるべき対象が見えるということですから、脳は喜んで創造性を発揮するようになります。
茂木さんの話によると、自分に「これが欠点だ」と突きつけてしまうことで、退屈するのが嫌いな脳は、それを乗り越えようと工夫をするのだそうです。
欠点のある人間のほうが魅力的なんです。欠点を隠さず、自覚することで、もっと魅力的な人間になれるかもしれません。
ただし、くれぐれも僕のような嫌味な年寄りにはならないで下さいね。
2006.07.04
それをいつも自分の欠点だと思い、なるべく物事に積極的になろうと内心思っていた。
大人になった今、おしゃべりで、図々しくて、毒口が多く、遠慮のない、嫌なジジイになっている。
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理学博士、脳科学者の他にも多くの肩書きを持つ、茂木健一郎氏が、朝日新聞でこんな事をいっている。
脳の不思議なシステムの一つに、欠点と意識したことを乗り越えようとする働きがあります。本人が明確に欠点と考えること、どうしても人より劣っているとか苦手だとか思い悩むことがあると、意識がそれに集中しますね。すると変えようとする創造性が働き始める。
すごく努力して乗り越えようとし、なぜか普通の人をはるかに超えて、とてつもない領域へ到達してしまうのです。
学生でも社会人でも、自分にはたいした能力がないとか、うまくことが運ばないといじけている人は、逆に自分の欠点をはっきりと探り出して、意識できるようにしたほうがいい。いじけている間はモヤモヤしているだけで、脳にきちんと働きかける「意識」の形になっていない。欠点が明確に出来ると、乗り越えるべき対象が見えるということですから、脳は喜んで創造性を発揮するようになります。
-朝日新聞・コラム「仕事力」から-
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~茂木さんの話によると、自分に「これが欠点だ」と突きつけてしまうことで、退屈するのが嫌いな脳は、それを乗り越えようと工夫をするのだそうです。
欠点のある人間のほうが魅力的なんです。欠点を隠さず、自覚することで、もっと魅力的な人間になれるかもしれません。
ただし、くれぐれも僕のような嫌味な年寄りにはならないで下さいね。
2006.07.04