イチヨウの花が咲いた。春の空にイチヨウが満開だ。やわらかな春の陽射しにイチヨウは桜色。
一本の雌しべが、細い緑の葉のように変化するので名づけられたという、イチヨウ(一葉)という名の桜。大輪で八重咲き、淡紅色の花びらはやわらかなヴェールのよう。
「たけくらべ」の舞台となった浅草は、樋口一葉縁(ゆかり)の地でもある。我が家の近くには、五千円札の肖像になって改修工事が行われた「一葉記念館」もあり、浅草界隈にはその名に相応しいイチヨウサクラが、柳に代わって街路樹として植えられている。
浅草の観音裏、浅草警察の通りは「一葉桜・小松橋通り」と名付けられ、せんわ通りと合わせて約200本もの一葉桜が満開を迎えている。
めぐりんも走る一葉桜・小松橋通りでは、12日(土)には「浅草観音うら一葉桜まつり」が開催され、各種のイベントとともに、花魁道中が繰り広げられる。
約800㍍にわたる一葉桜・小松橋通りは、江戸情緒豊かな『吉原花魁』行列で賑わうことだろう。10時30分開始の各種イベントに始まり、13時30分と15時の2回、花魁道中が行く。