勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

春時雨

2008-04-18 20:29:17 | Weblog

むなしさが 夕暮れと雨を連れて来て
寂しさが 夕空と街を闇にぬり



 季語に春時雨という言葉があるらしい。春に降る雨で、冬の時雨のような冷たい雨のことをいうそうだ。

春の雨はやさしい はずなのに
すべてが ぼやけてくる

 小椋 桂さんは「春の雨はやさしいはずなのに」と歌ったが、嵐となって吹き荒れた関東地方の雨も、夕方には峠を越えたようだ。春の雨に煙る木々は緑を増し、道行く人の足どりも心なしか軽やかだ。


春の雨はやさしい はずなのに
すべてが ぼやけてくる
どってことないんかな どってことないんかな
 
 春の雨に霞んだ夕暮れのむなしさも、闇の寂しさも、嵐が過ぎ去れば陽も射す。どうってことないんかな? 冬の雨を意味する時雨にも、春の言葉を添えると希望が見えてくる。新緑が眩しい季節がやってきた。

 列島を駆け抜けた春の嵐、災害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。