勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

雨上がり

2008-05-25 17:18:17 | Weblog

◇ 陽はまた昇る ◇

夢を削りながら 
年老いてゆくことに 気が付いたとき 
はじめて気付く空の青さに



 窓の外の雨音に目覚め、枕元のミニコンポのCDに耳を傾けると、雨だれのようなピアノの流れに乗って聞こえてくる歌は、谷村新司の『陽はまた昇る』。


鉢植えの紫欄の花
朝の雨にうたれ 息絶えだえに
ただひたすらに 遠い窓の外



 歌は続く、『もしかして言わなければ、別離(わかれ)ずにすむものを・・・』 『あの人に教えられた 無言のやさしさに 今さらながら涙こぼれて・・・』

 雨上がりの午後、厚い雲に覆われた日曜日。『陽はまた昇る どんな人の心にも あ~ 生きているとは 燃えながら暮らすこと』。

 年老いてはじめて気付くことのなんと多いことか。昔聴いた「陽はまた昇る」と、今また聴く「陽はまた昇る」は、なぜか微妙に響きが違う。人は何かを愛しながら生きている。生きているとは、燃えながら暮らすこと。雨上がりの午後は、センチメンタルな日曜日でもあった。