梅雨も近い5月の末、真夏のような暑い日が続いている。僕の大好きな季節である。木々の間から洩れる陽の光を揺らして、爽やかな5月の風が吹き抜けた。
上野寛永寺境内では、木漏れ日の中、絵を描く人、お参りをする人、散策をする人、それぞれが初夏の午後を楽しんでいた。
重なり合う木々の葉がレンズの役目をして地面に落ちる木洩れ日は、何故かみな丸い。それは光源である太陽が丸いからだそうだ。光源を星型やハート型にすると、木漏れ日もその形になるという。
何の疑問も持たず、当たり前に見ていたことも、その理由(わけ)を知ると不思議発見である。ちなみに日食のときの木漏れ日は、欠けた円になるそうだ。日食があったら気をつけて見てみよう。