森繁久彌さん死去のニュースに、真っ先に眼に浮かんだのが、「屋根の上のヴァイオリン弾き」のテビエの姿だった。
舞台の上では元気いっぱいに演じていた森繁さんも、カーテンコールでは共演の賀原夏子さんに手を借りながらの挨拶だった。1986年の帝劇の舞台は、今から23年も前のことである。映画、舞台、ドラマ、歌など、あらゆる分野での活躍は、今も眼に焼きついている。
死をテーマに書かれた絵本「葉っぱのフレディー・いのちの旅」のCDの朗読で、森繁さんの声は、時には深い悲しみに満ち、時には勇気をもたらし、時にはやさしく風のように耳元で囁やき、言霊になって胸に迫る。
『間』を大切にする人だったと聞く。テレビドラマ「七人の孫」で共演した、いしだあゆみさんが以前話していた。
ある日のドラマの収録での事、台詞に詰まったと思ったスタッフが、森繁さんに台詞を耳打ちした。すると彼は烈火のごとく怒ったという。「これは“間”なんだ、君たちはそんな事もわからんのかっ!」と。
舞台の上では元気いっぱいに演じていた森繁さんも、カーテンコールでは共演の賀原夏子さんに手を借りながらの挨拶だった。1986年の帝劇の舞台は、今から23年も前のことである。映画、舞台、ドラマ、歌など、あらゆる分野での活躍は、今も眼に焼きついている。
死をテーマに書かれた絵本「葉っぱのフレディー・いのちの旅」のCDの朗読で、森繁さんの声は、時には深い悲しみに満ち、時には勇気をもたらし、時にはやさしく風のように耳元で囁やき、言霊になって胸に迫る。
『間』を大切にする人だったと聞く。テレビドラマ「七人の孫」で共演した、いしだあゆみさんが以前話していた。
ある日のドラマの収録での事、台詞に詰まったと思ったスタッフが、森繁さんに台詞を耳打ちした。すると彼は烈火のごとく怒ったという。「これは“間”なんだ、君たちはそんな事もわからんのかっ!」と。
森繁さんの数多くの歌の中でも特に好きな歌がある。「銀座の雀」は、哀感の調べと、森繁節が心に沁みる。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」で、森繁さんは歌った。
♪
陽は昇り また沈み
時うつる
よろこび 悲しみを
のせて流れゆく
合掌
「屋根の上のヴァイオリン弾き」で、森繁さんは歌った。
♪
陽は昇り また沈み
時うつる
よろこび 悲しみを
のせて流れゆく
合掌