春を思わせる温かい日と、真冬のような寒い日が交互に訪れるこの数日の東京の空。
今日の東京は小春日和。穏やかな初冬の陽を浴びて冬鳥のユリカモメも元気いっぱい。
今日の東京は小春日和。穏やかな初冬の陽を浴びて冬鳥のユリカモメも元気いっぱい。
隅田川の水辺のテラスでは、太公望の釣り糸が太陽の光に揺れていた。
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こんな小春日和の 穏やかな日は
あなたの優しさが 沁みてくる
こんな小春日和の 穏やかな日は
あなたの優しさが 沁みてくる
山口百恵ちゃんが『秋桜』で歌った小春日和は、人を優しくしてくれるらしい。しかし我が心のやさしさなどどこかへ行ってしまった。いや、もともと持ち合わせていなかったのかもしれない。
風邪を引いたわけでもなく、流行(はや)りの新型インフルエンザに罹ったわけでもない。役割とはいえ、連日の煩わしい出来事は、心の底に重く沈んだまま気力さえも奪っていく。
何故僕が?という疑問と、誰かがやらなければという使命感とが、変わりやすい秋の空のように交互に襲ってくる。
何気ない陽だまりに揺れていた薄紅のコスモスは既になく、秋の日は次第に冬の寒さに変わっていく。今更ながら“みんな自分勝手"と思う、我が儘な自分に唇を噛む苦悩と無気力の日々。小春日和のような穏やかな心になれる日が来るのはいつのことになるのだろうか。(優しくなれない小春日和の独り言です)