勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

田舎の冬

2009-11-16 22:13:03 | Weblog
群雀・村雀(むらすずめ) 刈田(かりた) 垂氷(たるひ) 寒烏(かんがらす) 榾(ほだ・ほた)
 
 最近あまり耳にしない言葉である。日本の田舎の原風景に見る郷愁を誘う言葉だが、こんな言葉が散りばめられた唱歌があった。(敢えて過去形にしました)
 木の枝に取り残された柿を見ると、むかし唄ったこの歌をなぜか口ずさみたくなる。今は、ほとんど聴かれなくなった歌であるが。。。


ましろに おく霜 峰の雪(日に映えて)
しずかに 醒めくる 村の朝(わが里よ)
ホーイ ホーイ ホーイ ホォ~イ むら雀
刈田のかかしに 日の光

♪♪
ひなたに つづるは 古ごろも
軒には 垂氷の 融くる音
ホーイ ホーイ ホーイ ホォ~イ 寒烏

門辺の枝には 柿ふたつ(柿ひとつ)

♪♪♪
いろりに ほだたく 夕けむり
枯野に 風立ち 日の暮るる
ホーイ ホーイ ホーイ ホォ~イ 渡り鳥
鎮守の林に 宿貸さん



【群雀・村雀】 
群れを成している雀

【垂氷】    
雨・雪などの水滴が凍って垂れ下がったもの。つらら

【寒烏】    
冬のカラス

【榾】    
囲炉裏にくべたり焚火などにしたりする木の切れ端


 その昔、タイトルも知らず、意味も解らず歌っていたが、ネットで調べてタイトルが「田舎の冬」と知る。しかし、歌詞が記憶と少し違う。カッコ内が僕のおぼろげな記憶である。

 埼玉の農村で育った僕が都会に住んで40年。唱歌「田舎の冬」は遠い昔への回帰の扉。日一日と増す寒さに、都会の冬もそこまで来ている。明日はまた寒くなると、テレビの天気予報が伝えている。今夜は電気敷毛布をベッドに敷いた。