勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

天高く

2010-10-16 23:37:28 | Weblog
花の香りに秋を知り、風の音に秋を聞き、空の高さに秋を見る。どんなに夏が暑くても、秋は必ずやってくる。見上げた空に浮かぶ鰯雲の秋の空。

秋の空は高いという。秋の空は変わりやすいという。秋の空は澄んでいるという。

秋は夕暮れがいいと清少納言がいう。「もののあはれは秋こそまされ」と、人ごとに言ふめれど、折節の移りかはるこそものごとに哀れなれ、と吉田兼好はいう。

秋の日は釣瓶落としという。

さびしさは その色としもなかりけり まき立つ山の 秋の夕ぐれ(寂蓮法師)

心なき 身にもあはれは知られけり しぎたつ澤の 秋の夕ぐれ(西行法師)

見わたせば 花も紅葉もなかりけり 浦のとまやの 秋の夕ぐれ(藤原定家朝臣)

 「いつが夏の終わりか知る由もなく、気づけば蹌踉(そうろう)と、日暮れの秋風の道を・・・」。ジェットストリームでの城達也さんのナレーションも聞こえてきそうな、秋の夕暮れ時。ものの哀れの秋は、馬も人も肥える食欲の秋でもある。あぁ~、お腹空いた。