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今年の梅雨入りは遅く、まだ梅雨入り前の6月のはじめ、枝いっぱいに葉を繁らせ、朱色の花を咲かせたモミジ葉ゼラニウム、我が家に来てから何年になるだろう。小さかった株は植え替えるごとに大きく、元気に育っていった。
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ところが、そのゼラニウムも今年の猛暑についに力尽きたのか、葉を枯らし息も絶え絶えになったのは夏も終わる頃だった。 枯れ始めた枝を切り落とし、風通しのよい場所に移して様子を見ることにした。丸坊主になった枝から、やがて小さな緑の葉が顔を出し、涼しくなった頃にはつぼみが膨らみに始めたのだ。
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他にも数鉢の植物を枯らしてしまったが、秋を通り越して、冬のような寒さが身に沁みるこの数日、いじけながらも再び朱色の花を咲かせてくれた。過去に経験のないような今年の猛暑は、人にも花にも辛い夏だったに違いない。
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一度は枯れかけたこの花のように、小さくてもいい、人生もう一度花を咲かせてみたいものだ。 エッ! 花咲かじじいというのは誰ですか。( ̄□ ̄;)