勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

あんぽ柿

2012-11-13 19:45:26 | Weblog
 柿が赤くなると医者が青くなると言われるが、糖分やビタミンCなどの栄養価が高い柿が美味しい季節である。スーパーの果物コーナーには、様々な種類の柿が並んでいる。柿は種類も多く、1,000種もの品種があるらしい。僕が好きなのは果肉がやわらかく、甘みが強い富有柿。


 その富有柿のそばに置かれていた干し柿のあんぽ柿が美味そうだった。硫黄でいぶして乾燥させるあんぽ柿は、半生のようにやわらかくジューシーで、とろけるほどの甘さが口一杯に広がる。

 あんぽ柿は福島県伊達市が発祥の地であり、福島県は全国一の産地なのだそうだ。その伊達市では今が最盛期を迎えているという。ところが、福島第一原発事故による放射能汚染で、山のように収穫した柿は、すべて捨てなければならないと、今日の朝日新聞の夕刊が、60年以上あんぽ柿を作ってきたある柿農家の嘆きを伝えている。その空しさははかり知れない。

 イタリアでは、多数の犠牲者を出した2009年の地震で、大地震は起こらないと判断した学者ら7人が、過失致死罪で禁固6年の実刑判決を言い渡されたという。その判決が日本に当てはまるとは思わないが、原発は絶対安全と言い続けた、東電の経営陣を含めた日本の原発推進派などの学者や政治家は、責任をとるべきではないのか。原発事故で苦しむ人たちや、未だその、後処理もままならない現状でありながら、尚且つ原発を推し進めようとする輩の無責任さと、何の根拠もない安全宣言など、イタリアの判断ミスをした地震学者にも勝るとも劣らない大罪だと思うのだが。。。

 僕が原発を語るとき、その顔は怒りで真っ赤になり、原発の恐ろしさには青くなる。衆院の解散も「近いうち」のようだが、どの政党も帯に短し襷に長し、二度とあの悲劇を起さないためにも、原発ゼロを目指す政党を支持しよう。