いつもとは違う眼で見たサッカーW杯、決勝戦の白熱した試合も今日、早朝に幕を閉じた。
すべてをリアルタイムで見ることはできなかったが、サッカーという競技を、今まで以上に興味を持たせてくれたW杯の選手諸君には拍手を送りたい。
朝日新聞のコラム、94歳の現役医師・日野原重明氏の『あるがまゝ行く』で、氏が言っている。
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「プラトンは老人たちに、若者たちが運動や舞踊や遊戯をしているところに出かけていって、自分になくなった肉体のしなやかさや美しさを他人の中に見て喜び、自分の若い頃の美しさや愛らしさを思い出すようにせよと命じ、また、これらの娯楽においてもっとも多数の老人を、もっとも多く喜ばせ楽しませた若者に、勝利の名誉を与えよと命じている」
フランスの哲学者モンテーニュが、著書「エセー」に引用したプラトンの言葉です。
-日野原重明さん-
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スポーツを見るときに、自分には不可能なプレーにも、自分が今一緒に戦っているような錯覚で見てしまう。
スポーツなど、見る娯楽には、そこに若い頃の自分をオーバーラップさせる魅力も潜んでいるようだ。
日本チームは惜しくも予選で敗退したが、「もっとも多数の老人を、もっとも多く喜ばせ楽しませた若者に、勝利の名誉を与えよと命じている」という言葉を借りるならば、あなたは誰を選びますか?
僕は、日本の選手以外はあまり知らないので、GKの川口選手の活躍が印象に残りました。
W杯のMVPには、あのジダン選手が選ばれたようですが・・・。
ブラジル戦が終わった後の中田選手の行動にも、意味深さを感じたが、後でそうかと納得した。
彼のメッセージはHPでご存知の方も多いと思うが、我がブログへコメントをくださる
mammy さんが転載されている。
“人生とは旅であり、旅とは人生である” マスコミでも取り上げられているが、彼の言葉による旅の終焉に近づいた我が身には、若者たちのエネルギーに満ち溢れた姿を見て、自らの若い頃に思いを馳せ、これからも楽しませてもらおうと思う。
スポーツは見るのもやるのもいいですね。
2006.07.10