赤の若鷹軍団初勝利！和田両リーグトップの11勝目！

引き分けを挟んで４連勝の後、３連敗と苦しんでいる福岡ソフトバンクホークスは、金曜日から福岡ヤフードームでオリックス・バファローズとの３連戦を戦っています。ホークスはこのシリーズから、期間限定で赤いユニフォームを着用。初戦黒星で迎えた３日の第２ラウンドは、ソフトバンクが和田毅、オリックスが小松聖の先発で始まりました。


３日のスタメン
１（遊）川崎宗則
２（二）本多雄一
３（左）オーティズ
４（右）多村仁志
５（一）ペタジーニ
６（指）松中信彦
７（三）松田宣浩
８（中）長谷川勇也
９（捕）田上秀則
　（投）和田毅
この日は中軸を入れ替え、オーティズが３番復帰、多村４番、松中６番、松田が７番に入りました。


初回、ホークス先発・和田はオリックスの上位打線から３者凡退、坂口と後藤を空振り三振に仕留める好スタートを見せます。その裏、川崎がレフト前ヒットで出塁しますが、本多の犠打が失敗して併殺打。２死となった後、オーティズが２塁打を放つも、多村が倒れて３アウト。
初回の攻撃ミスが後に響き、直後の２回に和田がカブレラにヒット、T-岡田に２塁打を打たれて無死２,３塁と先制のピンチを背負い、北川のレフト犠牲フライで先制点を許す。オーティズ→川崎の返球もあと一歩及ばず。なおも追加点のピンチが続いたが、後続を抑えて１点に留めました。
３回もヒットと四球で得点圏にランナーを背負うも、後藤をストレートで見逃し三振、カブレラをセンターフライに打ち取り無失点。早く追いつきたいホークスはその直後、先頭の田上がオリックス先発・小松の３球目の直球を完璧に捕らえ、レフトスタンドに突き刺さるホームランで１－１の同点に追いつきます。
中盤に入ると和田の調子が上がりだし、４回に２三振、５回も日高と山崎浩司を連続三振にしとめ、６回は打たせて取るピッチングでオリックス打線を相手に３イニング連続で３者凡退に抑えます。一方、和田の好投に応えたいホークス打線の方なんですが、４回と５回にランナーが出るものの、まったく繋がらず。６回には多村とペタジーニが三振に倒れてこの日初めての３者凡退に終わり、小松を打ち崩すことがなかなかできないまま終盤に突入。
７回、和田は１死から北川にヒットを許すも、後続を打ち取りこの回も無失点。ホークスはその裏、１死後松田が四球で出塁すると、長谷川がライト前ヒット。１塁走者・松田は３塁まで進み、１死１,３塁と逆転のチャンス。このチャンスに田上を迎えますが、遊撃ゴロ→長谷川２塁アウトになるも、田上が全力疾走で１塁セーフ！松田生還でホークス勝ち越しに成功します。
８回にファルケンボーグが３者連続三振の好リリーフを見せた後、８回裏にオーティズが小松の７球目のスライダーを振りぬき、レフトへ大きく舞い上がり、そのままスタンド中段に飛び込むソロ本塁打！オーティズの一発で大きな追加点が入り、９回は馬原が抑えて試合終了。ホークスがオリックスに３－１で逆転勝利、連敗を３でストップしました。


パシフィック・リーグ公式戦　2010/07/03（土）
ソフトバンク－オリックス　１１回戦
（ソフトバンク６勝４敗１分、ヤフードーム、１８：００、３１３６５人）
Bs　０１０　０００　０００　 　 １
Sh　００１　０００　１１Ｘ　 　 ３
【投手】
（オ）小松－日高
（ソ）和田、ファルケンボーグ、馬原－田上
【責任投手】
（勝）和田１５試合１１勝４敗
（Ｓ）馬原３０試合３勝１８Ｓ
（敗）小松２３試合４勝４敗
【本塁打】
（ソ）田上３号ソロ（３回、小松）、オーティズ１９号ソロ（８回、小松）


１点を争う形となったこの試合、２回に和田が先制点を許しましたが、３回に田上が同点の今季３号本塁打を放つと、７回には併殺崩れで逆転。８回にはオーティズが勝利を決定付ける19号本塁打でオリックス先発・小松を攻略しました。チームも連敗がストップし、７月初勝利です。
先発の和田は、７回まで打者26人に対して106球投じ、被安打４・９奪三振・１四死球・１失点という内容。自身これが２連勝で両リーグ単独トップとなる11勝目。この日の和田は序盤から三振を奪い続け、４回から６回までの間は完璧なピッチングで３イニング連続３者凡退を見せました。この日９つの三振を奪い、今季の奪三振数は103個。現在のところパリーグ５位です。
打線のほうは、小松から６安打。この試合チーム唯一の２安打マルチヒットを記録したオーティズは、パリーグ単独首位となる今季19号本塁打を放ち、20号にリーチがかかりました。ここ５試合で２本塁打６打点と不調から脱出傾向にあります。これから一気に爆発して、チームの上位進出に貢献してほしいところだ。田上選手はバッティングで和田を助けました。３回に同点弾＆７回の併殺崩れで１安打２打点。開幕からなかなか調子が上がらなかったんですが、山崎捕手が離脱してスタメン起用された時からヒットが出るようになり、打率も.160まで上昇してきました。田上にはもっと打率を上げて欲しいし、ホームランを量産してもらいたいですな。
デーゲームである日曜日の予告先発は、ソフトバンクが岩崎翔、オリックスは近藤一樹が登板予定。岩崎は前回の楽天戦で８回途中まで１失点と好投しましたが、プロ初勝利はお預けに。前回の好投を活かして、近藤に投げ勝って初白星を挙げたいところです。ホークス打線が苦手な近藤を攻略できると良いんだけど…。日曜日はたぶん厳しい試合になるかもしれません。



　　
　

南アフリカW杯準々決勝 オランダ逆転勝利でベスト４進出！

2010FIFAワールドカップはベスト８に突入！準々決勝最初の試合は、ネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアム（ポートエリザベス）にてブラジルとオランダが激突！決勝トーナメント１回戦でチリに３－０と快勝、対するオランダはスロバキアを下しました。強豪同士がぶつかり合う注目の好カード、攻撃力はほぼ互角か？事実上の決勝戦Part１は、点の取り合いになりそうな予感だ。そして今回の試合は、日本人レフェリー・西村雄一さんが主審を務めます。この重要な一戦でしっかりとしたレフェリングできるか期待したい。


両チームのスタメンはこちら
オランダ
GK　1 ステケレンブルフ
DF　2 ファンデルウィール
DF　3 ハイティンハ
DF 13 オーイェル
DF　5 ファンブロンクホルスト
MF　6 ファンボメル
MF　8 デヨング
MF 10 スナイデル
FW　7 カイト
FW　9 ファンペルシー
FW 11 ロッベン

ブラジル
GK　1 ジュリオ・セザール
DF　2 マイコン
DF　3 ルシオ
DF　4 フアン
DF　6 バストス
MF　5 フェリペ・メロ
MF　8 ジウベルト・シウバ
MF 10 カカ
MF 13 アウベス
FW　9 ルイス・ファビアーノ
FW 11 ロビーニョ


開始１分にオランダにチャンス、カイトのクロスにファンペルシーが飛び込むも届かず。ペナルティエリア内で倒されるもファウルなし。ブラジルはいきなりファウル連発気味。前半５分、ロッベンが左サイドでスルーパスを出すも、誰も通らずGKがキャッチ。ブラジルは７分、ファビアーノのスルーパスにアウベスが突破、ラストパスを受けたロビーニョが押し込んだが、その前にオフサイド。前半９分、メロのスルーパスにロビーニョがDFの裏に抜け出し、シュートが決まって早くもブラジル先制！
オランダもすぐに反撃。左サイドからカイトがシュートを狙い、GKが弾いてCK。続くCKはチャンスに至らず。14分、ブラジルは中央からの距離のあるFKをアウベスが狙ってきたが、左に外れた。17分、オランダはほぼ右の位置からのFKをファンペルシーが蹴るもバーを大きく越えた。21分、ロッベンがエリア内に入ろうとするところを、ブラジルDF陣がブロック。25分、ブラジルの右CKのこぼれ球のクロスをフアンが合わせるもダメ。28分には右サイドでFKを得て、ファビアーノがヘッドで合わせるも決まらず。
ブラジルは30分、ロビーニョが左サイドでボールをキープし、個人技で相手DFをかわしまくり、最後はカカが正面からミドルシュート！しかし、オランダGK・ステケレンブルフが片手でセーブ！このプレーで流れに乗りたいオランダだが、チャンスらしいチャンスが出ない。36分、スナイデルがFKを直接狙うも、GKの正面。37分にも右サイドでFKのチャンスを得たが、ブラジルDF陣がクリア。前半ロスタイム、中盤での縦パスを受けたロッベンにボールが渡るが、ブラジルDF陣に囲まれてシュート打てず。ブラジルは前半終了間際、マイコンが右サイドを突破してシュート、サイドネットに当たった。前半はロビーニョのゴールでブラジルが１－０で終了。

後半、オランダは開始早々にロッベンが相手ボールを奪ってドリブル突破を図るが、シュートは打つことできず。ブラジルは４分に左サイドでCKを得たが、追加点ならず。オランダは７分、ロッベンが右サイドでバストスに倒され、FKをスナイデルが左足クロス、ブラジルGKジュリオ・セザールがパンチでクリアしようとしたが、ボールが相手DFの頭に当たってゴールイン。記録はオウンゴール。オランダが追いついて１－１の同点、試合はわからなくなった！
同点になってからは中盤での攻防が激しくなり、16分にブラジルはアウベスがミドルを狙うもゴール左。17分、ブラジルが最初に選手交代。バストスが下がってジウベルト・メロが投入。ゴール右。20分、ブラジルは右サイドのクロスのクリアボールをカカが直接ミドル！決まんないか！22分、オランダは右CKをカイトが頭でそらし、スナイデルのヘディングシュートが決まり逆転！
１点を追う立場となったブラジルは24分、右サイドでのFKをマイコンがクロス、ここはオランダDF陣がクリア。28分、ロッベンを倒したフェリペ・メロが一発退場。ブラジルは残り時間10人で戦うことに。29分、またも右サイドでロッベンが倒される。あまりに足が速すぎてブラジルDFがファウルで止めるのがやっとなのか？FKはクリアされる。
試合も残り15分になりましたが、なんだか試合が荒れ模様になってきました。ブラジルは31分、２人目の選手交代。ファビアーノを下げてニウマールが入る。33分、オランダが追加点を狙おうとカウンターを仕掛け、スナイデルがシュートするもブロックされ、スルーパスにカイトが抜けるも合わせられない。35分のFKをファンペルシー狙うも大失敗。ブラジルは36分、CKのこぼれ球をルシオがボレーシュートを狙うもゴール左。２本目の右CKはGKがクリア。３本目はGKがキャッチ。ブラジル、セットプレーのチャンスを活かせず。39分にカカがドリブルで抜け出してシュートに持ち込むが、オーイェルがクリア。左CKはGKがキャッチ。40分、オランダがようやく選手交代。ファンペルシー→フンテラール。
残り５分を切り、ブラジルが必死に反撃も焦りからか上手く繋がらない。44分、ブラジルがエリア近くでFKのチャンスを獲得し、アウベスが狙うも壁に直撃。ロスタイム、オランダが時間を使うのに対し、ブラジルは猛反撃。しかし、オランダが集中した守りを見せる。パワープレーを使っても合わせられない。カカが右サイドでクロス入れるもGKにキャッチされる。そして試合終了！オランダ逆転勝ち！優勝候補筆頭のブラジルがここで姿を消しました！


注目の一戦と言われていたブラジルVSオランダは、前半９分にロビーニョのゴールでブラジルが１点を先制。この１点がきっかけで前半はブラジルペースで進んだんですが、後半にオランダが相手のオウンゴールで同点。この１点で流れがオランダに傾き、後半22分にスナイデルのヘディングで逆転。この１点が決勝点となり、オランダが見事に２－１でブラジルに逆転勝利！オランダがW杯でブラジルを破ったのは実に36年ぶり、ベスト４進出は1998年のフランス大会以来となりました。敗れたブラジルは２大会連続で準々決勝敗退です。
オランダは序盤に失点された後は、ブラジルの追加点を許さず。逆転後の反撃も守り抜きました。２得点はセットプレーからで、何れもスナイデルが絡んでいました。まずクロスボールが相手DFに当たってオウンゴール、そして自ら決勝点をたたき出す活躍で逆転勝ちに大きく貢献しました。スナイデルはこの大会３得点目、この調子なら大会MVPも獲れるんじゃないでしょうか。ブラジルを破った勢いをそのままに、準決勝・決勝も勝ってW杯初制覇なるか。悲願達成まで残り２勝！
一方、優勝候補の本命といわれながらも準々決勝で姿を消すことになったブラジルは、同点のオウンゴールとロッベンを倒して一発退場となったフェリペ・メロが「戦犯」として挙げられそう。失点が続くとチームに焦りが生じ、退場者が出るわ、攻撃が単調になったり、守備が崩れました。グループリーグやチリ戦では王国らしい強さがあったのに、この日は脆さが出てしまった…。FIFAランクも１位陥落する恐れあり。次回のブラジルW杯は母国開催だから、優勝が至上命題となるでしょう。

この日は準々決勝がもう１試合行われ、サッカー・シティにてウルグアイとガーナが対戦。勝った方が準決勝でオランダと戦います。ウルグアイは40年ぶり、ガーナはアフリカ勢初のベスト４をかけて挑みます。アフリカサッカー界の歴史を変えるためにも。ガーナはこの一戦を勝たなければなりません。

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追記および訂正
後半８分のオランダの得点ですが、オウンゴールではなくスナイデルのゴールとなりました。つまり、スナイデルはこの試合２得点、今大会４得点目で得点ランキングで首位タイです。訂正してお詫び申し上げます。
また、ウルグアイVSガーナの試合は、１－１の同点で延長戦でも決着つかず。PK戦の末ウルグアイが勝利しました。この結果、準決勝第１試合はオランダVSウルグアイの組み合わせに決定。