南アフリカW杯準決勝第１試合 ウルグアイVSオランダ

６月11日に開幕した2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会もいよいよ大詰め。７日からは準決勝が行われます。準決勝最初の試合は、ケープタウンにある「グリーン・ポイント・スタジアム」でのウルグアイVSオランダ戦。オランダはここまで５戦全勝、準々決勝ではスナイデルの２得点でブラジルに逆転勝ち。対するウルグアイの方は、ガーナにPK戦の末に破って40年ぶりの準決勝進出を果たしました。しかし、スアレスが延長終了間際にペナルティエリア内でハンドを犯して一発退場、さらには出場停止＆負傷者続出。主力を欠いたままオランダ戦に臨みます。負け知らずのオレンジ軍団か、それとも南米の古豪か、決勝に駒を進めるのは…？


両チームのスタメン
ウルグアイ
GK　1 ムスレラ
DF　3 ゴディン
DF　6 ビクトリノ
DF 16 Ｍ・ペレイラ
DF 22 カセレス
MF　5 ガルガノ
MF 11 Ａ・ペレイラ
MF 15 ペレス
MF 17 アレバロ
FW　7 カバーニ
FW 10 フォルラン

オランダ
GK　1 ステケレンブルフ
DF　3 ハイティンハ
DF　4 マタイセン
DF　5 ファンブロンクホルスト
DF 12 ブラールーズ
MF　6 ファンボメル
MF 10 スナイデル
MF 14 デゼーウ
FW　7 カイト
FW　9 ファンペルシー
FW 11 ロッベン


ウルグアイボールで始まった前半、まず開始３分にオランダは右サイドでスナイデルがクロス、最後はカイトがシュートを放つもバーの頭上。ウルグアイは６分、ペレイラが遠い位置からロングシュートを狙ったが、枠を大きく外れた。９分、左サイドのカイトのクロスをロッベンが頭で合わせるが、ミートせずGKにキャッチされる。12分、ウルグアイは敵陣でのパス回しから、左サイドのクロスに右にいたフォルランがボールを受けてシュートもオフサイド。前半18分、オランダのファンブロンクホルストが左サイドからのロングシュートが直接決まり１点先制！
先制点を奪ったオランダは20分、右からのCKをロッベンがクロス→スナイデルがヘディングシュートするも相手にクリアされる。２本目のCKはGKにパンチングされ、こぼれ球を拾うもロッベンが倒される。１点を追うウルグアイだが、オランダDF陣を崩せない。26分のCKは相手にクリアされた。カサレスのオーバーヘッドがデゼーウの顔面に直撃。30分、オランダはファンペルシーがドリブルで中に入り、ロッベンへのパスが通ってチャンスを迎えるが、ウルグアイDFがブロック。32分にウルグアイのカバーニがエリア内で倒されるもファウルなし。
35分、ウルグアイが右サイドでボールを奪ってカバーニがドリブルで仕掛けるもクリアされる。36分には味方が中央でミドルを放つもダメ。中盤でパスを出しても通らない。38分に左サイドのクロスをフォルランが頭で合わせるもハズレ。オランダは40分にカイトが左からシュートも決まらず。その直後、フォルランのミドルシュートが決まってウルグアイ同点！これは面白くなってきたぞ～。流れはウルグアイに傾き、43分に右サイドでFKを獲得。フォルラン直接狙ったが、GKがキャッチ。前半ロスタイム、敵陣でのボール回しから、カイトがダイビングヘッドを試みるもオフサイド。前半は１－１の同点で終了！

後半に入り、オランダはデゼーウに代わってファンデルファールトを投入。攻撃の層を増してきた。立ち上がりは中盤での攻防が続いている。４分にロッベンがドリブルを仕掛け、シュートではなくファンデルファールトにパス。ファンデル→カイトにパスを出そうとするも繋がらない。ウルグアイは６分、オランダのGKが飛び出しているところをペレイラが無人のゴールへシュート。しかし、ゴール前でファンブロンクホルストがクリア。オランダは９分、FKをスナイデルが蹴り上げ、味方が合わせるもラインを割る。
13分、オランダはスナイデル→ロッベンがドリブルを仕掛けるも、相手がクリアしてCK。続くCKはチャンスにいたらず。15分、ウルグアイは左サイドのクロスにフォルランがバックヘッド。これはGKにキャッチされる。18分、オランダは波状攻撃を仕掛けるもウルグアイDF陣が粘る。オランダ守備陣もウルグアイにシュートを打たせない。
後半20分、ウルグアイは左でのFKをフォルラン直接狙ったが、GK・ステケレンブルフが横っ飛びで防いだ。23分、オランダはロングボールからファンペルシー→ファンデルファールトのシュートがGKに阻まれ、こぼれ球をロッベンが詰めるもバーの上。24分、スナイデルが右足を振りぬき、ボールが変化してゴールイン！オランダが勝ち越しに成功！さらに27分、左サイドのカイトのクロスにロッベンが頭で決めて３点目！ウルグアイを突き放した！
２点差とされたウルグアイ、反撃を試みても上手く行かない。32分、ロッベンが右サイドを駆け抜けてスルーパスもオフサイド。その直後、ウルグアイようやく選手交代。ペレイラOUTでアブレウIN。オランダは34分、ロッベンが右サイドを突破！ウルグアイついていけなそう。37分には敵陣でロッベンが相手ボールを奪ってチャンスも４点目ならず。39分、ウルグアイはフォルランが交代。フェルナンデスが入った。もう３位決定戦を見据えてるのか？
40分、ウルグアイはエリア内で相手のバックパスをセバスチャンが奪おうとするも、その前にGKキャッチ。41分、オランダがカウンターを仕掛け、ロッベンが抜け出すもシュートは威力足りない。43分にはファンデルファールトがミドルもダメ。43分、ウルグアイがCKで反撃のチャンスも、オランダ守備陣が集中した守りで失点を防ぐ。44分にロッベンOUT→エリアIN。そのエリアは速攻から左サイドでパスを受けるも、シュートではなくパスを出した。ロスタイム、ウルグアイのFKをMペレイラが流し込んで１点差！さらに攻め込むウルグアイ、パワープレーを仕掛けるが、オランダが必死に守る！終了間際に波状攻撃もオランダ耐えてタイムアップ！オランダが32年ぶりの決勝進出を決めた！


というわけで、準決勝第１試合・ウルグアイVSオランダは、３－２でオランダが１点差を守りきって勝利しました！ロスタイム前はオランダの快勝かなと思ったら、ウルグアイがロスタイムに１点差に詰め寄ったことで試合がわからなくなりました。オランダを応援していた人は、最後にヒヤヒヤさせられ、終わった瞬間ホッとされたんじゃないかな？ウルグアイは終了まで同点に追いつこうと猛反撃もあと一歩及びませんでした。
先制点を決めたファンブロンクホルストは、この大会を最後に引退が決まっているそうで、引退前に大きな仕事を果たしました。攻撃の要であるスナイデルは勝ち越し点を決めて今大会５得点目。ロッベンはウルグアイDF陣を翻弄させ、３点目となるヘディングシュートを決めて見せました。この２人が機能するとオランダの勢いは止まらないですね。前回のブラジル戦は先制された後に逆転、そしてウルグアイ戦では同点に追いつかれるもその後突き放した。逆境にも強いなあ。これでチームは６連勝、全勝でのW杯初優勝が見えてきました！
８日未明はオランダの対戦相手を決める試合、ダーバンスタジアムでスペインVSドイツの一戦があります！この両チームは2008年の欧州選手権の決勝で対戦し、スペインが勝利しています。ドイツはここ２試合で８得点と攻撃力の高さで勝ち上がり、スペインは苦戦を強いられながらも順調に勝ち進んでます。クローゼVSダビド・ビジャの得点王争いにも注目です！