FIFAワールドカップの2018年と2022年大会の開催地を決めるFIFAの理事会が２日、スイスのチューリヒで行われました。２度目のW杯開催を目指す日本は、2022年大会に立候補しているのですが、ライバル候補のアメリカとカタールを相手に苦戦を強いられています。初の単独開催は実現されるのか？
まず2018年の開催地として名乗りをあげたのは、イングランド、ロシア、スペイン＆ポルトガル、オランダ＆ベルギーのUEFA加盟国４か所。イングランドが優位だろうといわれてましたが、FIFA理事の不正告発で逆風が吹きました。イギリスのブックマークではロシアが一番人気。果たして結果はどうなった？
続いて2022年の開催地が発表。2022年大会には日本の他に韓国、オーストラリア、カタールのAFC加盟国、さらにアメリカの計５か国が立候補。日本、韓国、アメリカは２度目のW杯開催、オーストラリアはオセアニア初、カタールは中東初開催を目指しています。
投票は22名の理事による無記名投票、過半数が決まるまで投票が行われ、最下位の国が脱落していくという方式。予定より30分遅れて開催地が発表され、2018年大会はロシア、2022年はカタールに決定しました。両国ともW杯初めての開催となります。
というわけで、２度目のW杯開催を目指していた日本は残念ながら落選に終わりました。序盤から劣勢モード、政府の支援もあまり得られなかったのも原因ではないかと。プレゼンテーションでは、パク・チソン、クリントン元大統領が登場したのに対し、日本は子役がスピーチしてました。やはり「大物不在」が痛手だったのかなあ。それに大阪府の橋下徹知事が「府民も99％反対する」という招致モードに水を差し、関西のサッカーファンを敵に回すような発言があった事が原因じゃないかと思います。「W杯招致失敗の戦犯」を挙げるとしたら、一番に橋下知事を挙げたいくらいだ。
2018年大会の投票では、１回目でイングランドが最下位で落選。２回目の投票でロシアが過半数を獲得しました。2022年大会では、１回目でオーストラリア、２回目に日本が最下位となり落選。３度目に韓国が落ち、残るはアメリカとカタール。４度目の決選投票でカタールが勝利し、開催権を獲得したのでした。
投票経過を見てみると、南北問題で緊張感が高まっている韓国より先に落ちたのが悔しいわあ。自分が生きているうちに日本でW杯が見られる事はおそらくないでしょう。
