日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ヴィクトワールピサが大激戦の有馬記念を制す!ブエナビスタは2年連続の2着…。

2010年12月27日 | 競馬

2010年の中央競馬のラストを飾る大一番・第55回有馬記念(GI・芝2500m 15頭立て)が26日、中山競馬場で行われました。オグリキャップの伝説的ラストランから20年が経った今年は、ジャパンカップで因縁が生まれた⑦ブエナビスタと⑥ローズキングダムの再戦に注目が集まったのですが、ローズキングダムが疝痛のため出走取消。2頭の完全決着戦は来年以降に持ち越しとなりました。
16頭→15頭立てに変更となった今年の有馬は、皐月賞馬①ヴィクトワールピサ、ダービー馬⑩エイシンフラッシュ、NHKマイルカップの勝ち馬でこれが再起戦となる⑨ダノンシャンティ、⑭ペルーサ、⑤ルーラーシップ、⑪トゥザグローリーの強力な3歳勢が世代交代を目論み、古馬勢からは、昨年の優勝馬で有馬V2を狙う⑫ドリームジャーニー、ブエナのライバルで今年は海外のGIレースに挑戦し続けた⑮レッドディザイア、3連勝と絶好調の④トーセンジョーダン、2008年の菊花賞馬⑬オウケンブルースリ、他にも⑧メイショウベルーガなどが参戦しました。GIウィナー7頭が集結し、群雄割拠のグランプリを制したのは?


レース直前の単勝オッズは、ブエナビスタが1.7倍という圧倒的な1番人気。2番人気にはヴィクトワールピサ(8.4倍)、ペルーサ3番人気(8.9倍)で一桁台は3頭のみ。4番人気以降はドリームジャーニー、エイシンフラッシュ、ルーラーシップ、トーセンジョーダンと続きました。
注目のスタートでは、⑯ジャミールが少し躓き、ドリジャニが大きく出遅れ、フラッシュもあまりタイミングが良くなかった。そして出遅れ癖のあるペルーサが、なんと上手くゲートから飛び出した!先行争いではトーセンジョーダンが押して押して先頭を奪い、オウケンブルースリが2番手、3番手にトゥザグローリー。スタンド前に入り、ヴィクトワールピサが4番手、ペルーサ5番手、エイシンフラッシュは8番手、ブエナビスタは12番手と中団からやや後ろの位置。ブエナのライバル・レッドディザイアは最後方。15頭が縦長の状態でゴール板を通過しました。
1,2コーナーを過ぎ、最初の1000mは1分2秒台とややスローペース。向正面に入り、トーセンジョーダンが先頭をキープし、オウケンブルースリ2番手、4番手からヴィクトワールピサが掛かり気味に上昇し、ジョーダンを抜いて先頭に立った。ルーラーシップは5番手、6番手にペルーサ、その後ろに③フォゲッタブルが追走。エイシンフラッシュは9番手と中団の位置につけ、11~12番手のところにブエナビスタがメイショウベルーガと並走。その後ろにはドリームジャーニーとダノンシャンティ、レッドディザイアはポツンと置かれて最後方。
残り800m~3コーナーに入り、ヴィクトワールとジョーダンの2頭が鼻を奪いあい、トゥザグローリーが3番手に浮上。外からルーラーシップも接近してくる。ドリジャニは大外に持ち出し、ブエナはまだ中団の位置。4コーナーから最後の直線に差し掛かり、ヴィクトワールピサがわずかに抜け出して先頭、トーセンジョーダンは下がり、内からペルーサ、間にいるトゥザグローリーも必死に追い上げる。残り200mでブエナビスタが5番手まで浮上すると、ゴール前で前の馬たちを一気にかわし、最後はヴィクトワールピサとブエナビスタが並んでゴールイン!ヴィクトワールが粘ったか、ブエナ大逆転か?写真判定の結果はこうなりました!


最終成績&払戻金
1①ヴィクトワールピサ  2:32.6
2⑦ブエナビスタ      ハナ
3⑪トゥザグローリー    クビ
4⑭ペルーサ        3/4
5④トーセンジョーダン   1.1/2
6⑤ルーラーシップ     クビ
7⑩エイシンフラッシュ   アタマ
8②ネヴァブション     2.1/2
9⑨ダノンシャンティ    1.1/2
10③フォゲッタブル     クビ
11⑬オウケンブルースリ    1/2
12⑧メイショウベルーガ   クビ
13⑫ドリームジャーニー   アタマ
14⑮レッドディザイア    1.1/4
15⑯ジャミール       アタマ
  ⑥ローズキングダム   出走取消
単勝 1 840円
複勝 1 200円 7 110円 11 1,260円
枠連 1-4 480円
馬連 1-7 550円
馬単 1-7 1,640円
ワイド 1-7 270円 1-11 5,680円 7-11 2,430円
3連複 1-7-11 11,610円
3連単 1-7-11 60,770円


大激戦となった今年の有馬記念、写真判定の結果、ヴィクトワールピサがハナ差で勝利!皐月賞に次いで2度目のGI制覇を果たしました。1番人気だったブエナビスタはまたしても2着でグランプリ制覇ならず。3着にはトゥザグローリーが入り、デムーロ、スミヨン、ウィリアムズの外国人騎手が上位を独占しました。3番人気のペルーサが4着、ダービー馬・エイシンフラッシュは7着、ダノンシャンティはブランクの影響からか9着。連覇を狙ったドリームジャーニーは13着、レッドディザイアは14着と共に見せ場なく終わりました。
ヴィクトワールピサに騎乗したミルコ・デムーロ騎手は、先週の朝日杯フューチュリティステークスに続いての2週連続でGI制覇で、有馬記念初勝利。角居勝彦調教師も有馬初制覇です。デムーロ騎手はヴィクトワールが1着とわかった瞬間に大はしゃぎすると、インタビューでは涙を浮かべ、表彰式ではプレゼンターを務めた横綱・白鵬関に掲げられました。2003年にヴィクトワールの父であるネオユニヴァースを2冠に導き、ダービーで歓喜の涙を流したというのが印象的でしたが、それから7年後に息子とのコンビでGI勝ちし再び男泣き。デムーロは涙が似合うし、「ハンカチ王子」じゃないけど「持ってる」よなあ。
向正面で急に加速して先頭に躍り出た時は、直線で失速してブエナビスタに捕らえられるかと思われましたが、ブエナの猛追を振り切り、ゴールまで粘り続けました。わずか2cm差というギリギリでの勝利、陣営も嬉しかっただろうし、内心ホッとしたでしょう。ヴィクトワールは中山コースで3戦3勝と負け知らず。まさに「中山巧者」ですな。皐月賞を勝って以降、ダービーで3着、凱旋門賞に挑戦するも7着、フランスで挫折を味わった後、ジャパンカップで3着と勝てないレースが続き、ライバルのローズキングダムが好走を続けている事で差が拡がったような感じがありました。そんな中で迎えた有馬記念で約8か月ぶりの勝利を挙げ、女王撃破で世代交代、「俺を忘れるな!」と大きくアピールして見せました。「最優秀3歳牡馬」争いで一歩抜け出し、GI2勝で年度代表馬の可能性もあるかもしれません。
ブエナビスタは上がり3ハロンで33.8秒の末脚を炸裂したんですが、あと一歩及ばず2着。JCでは降着に泣きましたが、今度はハナ差に泣きました。GIを5勝しているブエナもGP級(有馬&宝塚)のレースでは2着が続いており、どうしてもグランプリのタイトルが獲れません。来年こそはGPレースでの勝利が期待されます。

今年の中央競馬も全日程が終了。120勝を挙げた横山典弘騎手が初めての全国リーディングジョッキー(最多勝)に輝き、福永祐一騎手が関西リーディングを獲得しました。今年種牡馬デビューを果たしたディープインパクトが、通算41勝で「2歳リーディングサイヤー」に。25日のラジオNIKKEI杯2歳ステークスでは、ディープ産駒のダノンバラードが勝利。来年のクラシック競走ではディープの子供たちが活躍するかもしれません。
2011年は例年通り1月5日に開幕し、東西の金杯が行われます。中山金杯ではアクシオン、ゲシュタルト、トウショウウェイヴなどが出走予定。京都の方はガルボ、リーチザクラウン、ネオヴァンドームが登録しています。来年も日本の競馬界が熱く盛り上がる事を願っております。



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