日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ディープインパクト産駒GI初制覇にあと一歩及ばず。今年の2歳王者はグランプリボス。

2010年12月20日 | 競馬

先週の阪神ジュベナイルフィリーズでは、レーヴディソールが優勝し、デビュー3連勝で2歳女王に輝きました。それから1週間が経った19日は、中山競馬場で今年の2歳牡馬王者を決める第62回朝日杯フューチュリティステークス(GI・芝1600m 16頭立て)が行われました。今年は東京スポーツ杯2歳ステークスの勝ち馬・⑩サダムパテック、京王杯2歳ステークスを制した⑪グランプリボス、小倉2歳ステークスの勝ち馬④ブラウンワイルド、函館2歳Sを勝利し、これが4か月ぶりの実戦となる⑭マジカルポケットの「重賞ウィナー組」4頭が出走。ディープインパクト産駒からは3戦2勝の②リベルタス、京王杯2歳Sで2着だった⑤リアルインパクトの2頭が参戦。 他にも⑧リフトザウィングス、⑮アドマイヤサガス、③マイネラクリマ、2戦2勝で芝レース初挑戦の⑫シゲルソウサイがビッグタイトルを狙いました。


直前の単勝のオッズでは、1番人気はサダムパテック(1.8倍)、2番人気がリベルタス(6.2倍)、リフトザウィングスが3番人気(7.7倍)。4番人気以降はリアルインパクト、グランプリボス、アドマイヤサガスと続きました。
スタートで⑯タツミリュウが好ダッシュを見せたのに対し、サダムパテックはやや出遅れた恰好。その直後に①オースミイージーが先頭に立ち、シゲルソウサイが2番手につけ、3番手集団の中にリベルタスとブラウンワイルド。6番手のマイネラクリマのすぐ後ろの7番手にリアルインパクトがいて、アドマイヤサガスが横につける。中団にはグランプリボスが12番手、サダムパテックは11番手。リフトザウィングスは14番手に控え、マジカルポケットは最後方に置かれた形。
残り600mを通過して、オースミイージーがレースを引っ張り、⑬エーシンブランが3番手まで押し上げ、パテックも外に持ち出す。リベルタスとリアルインパクトは最内で進めている。ブラウンワイルドは馬群に飲み込まれてる。400mを切り最後の直線に入り、オースミイージーがまだ逃げ粘っているが、最内からリアルインパクトが突っ込むと、サダムパテックとリベルタスも上昇。リフトザウィングスも大外から襲いかかるが前に届くのは厳しい。残り100mでリアルインパクトとリベルタスの「ディープJr.」の2頭が並んだが、ゴール前でグランプリボスがパテックらを一気にかわして1着でゴール!直線で突き抜けたグランプリボス、2歳牡馬の頂点へ。ディープ産駒の2頭は最後にかわされて2着争い、ディープ産駒のGIおよび重賞初勝利はお預けとなってしまいました…。

最終成績&払戻金
1⑪グランプリボス   1:33.9
2⑤リアルインパクト   3/4
3②リベルタス     アタマ
4⑩サダムパテック    クビ
5⑧リフトザウイングス  クビ
6③マイネルラクリマ   2.1/2
7⑦トキノゲンジ     クビ
8⑨ロビンフット      1/2
9①オースミイージー   ハナ
10⑫シゲルソウサイ    アタマ
11⑮アドマイヤサガス    1/2
12⑥タガノロックオン   1.1/2
13⑯タツミリュウ      1
14⑬エーシンブラン    1.1/2
15⑭マジカルポケット   2.1/2
16④ブラウンワイルド   3.1/2
単勝 11 1,460円
複勝 11 430円 5 350円 2 250円
枠連 3-6 3,370円
馬連 5-11 4,990円
馬単 11-5 11,750円
ワイド 5-11 1,740円 2-11 1,360円 2-5 860円
3連複 2-5-11 8,830円
3連単 11-5-2 67,910円


レース後にアドマイヤサガスの進路が狭くなった事についての審議が行われ、グランプリボスが審議の対象となりましたが、結局到達順位で確定。グランプリボスは京王杯2歳ステークスに続いての重賞2連勝でGI制覇、2歳王者のタイトルを奪取しました。鞍上のデムーロ騎手は朝日杯初勝利で、スクリーンヒーローとのコンビで勝利した2008年のジャパンカップ以来、JRAGI通算5勝目を挙げました。ゴール前でガッツポーズを見せて勝利を確信し、表彰式ではプレゼンター役を務めた眞鍋かをりさんと記念写真を撮ってご満悦でした。ただし、走行中の斜行で過怠金10万円が科されました。
管理する矢作芳人調教師は、開業6年目にしてGI初制覇を飾りました。厩舎の主力だったスーパーホーネットが5年前(2005年)の朝日杯で2着に敗れ、その後もGIで惜敗が続き、今年11月に現役引退を表明。エースを失った後、グランプリボスが矢作厩舎にGIタイトルをもたらし、先輩の無念を晴らしました。
2歳王者となったグランプリボスは、父がサクラバクシンオー、母がロージーミスト、父の父がサクラユタカオーで、母の父がサンデーサイレンスという血統。来年のクラシックでの活躍も期待されるかと思いきや、デムーロ騎手が「マイラーとして素晴らしい馬になる」とコメントしたので、NHKマイルカップを最大の目標に掲げているつもり。血統的に考えれば妥当だと思います。父親譲りの快速ぶりでマイルor短距離戦線で大暴れしてもらいたい。
ディープインパクト産駒は2頭とも本当に惜しかった。リアルインパクトが2着、リベルタスは3着という結果に終わりました。残り100mを切り、リアルが一旦先頭に立ち、リベルタスが並びかけた時は「ディープ産駒」の1,2フィニッシュもあり得るかと思いました。GI初勝利は来年春のクラシックまで持ち越し、残された2歳重賞は「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」しかありません。

2歳GIも終わり、いよいよ来週はグランプリ・有馬記念!ジャパンカップで1位に入線しながらも降着となったブエナビスタと、「棚ぼた」で繰り上がり優勝したローズキングダムの「因縁の対決」が中山で実現すれば、昨年の有馬を制したドリームジャーニー、ブエナのライバル・レッドディザイア、ヴィクトワールピサ、エイシンフラッシュ、ペルーサ、ルーラーシップ、トゥザグローリーといった強力な3歳勢などが出走予定。また、NHKマイルカップをレコード勝ちした後、骨折で休養していたダノンシャンティが有馬で復帰するという噂もあります。
有馬の前日の25日には、中山競馬場で中山大障害、阪神競馬場では「ラジオNIKKEI杯2歳S」が行われます。こちらの方も見逃せません。いよいよ2010年の中央競馬もクライマックス!最後の大一番を制するのは一体どの馬なのか?



にほんブログ村 音楽ブログ パンク・ハードコアへ にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村 サッカーブログ 日本代表へ
にほんブログ村 野球ブログへ にほんブログ村 野球ブログ 福岡ソフトバンクホークスへ




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする