日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

競馬界の出来事あれこれ。

2015年02月06日 | 競馬

2月5日は競馬界から嬉しい話題が届きました。JRAの新規騎手免許試験に挑戦していたミルコ・デムーロ騎手とクリストフ・ルメール騎手が、見事に合格を果たし、外国人ジョッキーで初めての「JRA通年免許」を取得しました。



この日はJRAの新規騎手免許試験の合格発表が行われ、ミルコ騎手とルメール騎手のほかに、今月2日に卒業した競馬学校31期生4人(加藤祥太、鮫島克駿、野中悠太郎、目野哲也)が合格しました。
ルメール騎手は、「合格の瞬間は日本にいて、妻とスカイプで話しながら一緒に祝いました」と喜びをあらわにし、「私は13年間日本で騎乗経験がある。この経験を皆さんと共有したい」と述べました。勝ちたいレースには「日本ダービーと凱旋門賞」を挙げ、特に凱旋門賞にいたっては「日本の馬で勝ちたい」と意気込んでいました。
ルメール騎手は2002年に「短期騎手免許制度」を利用して初来日。2005年の有馬記念では、ハーツクライに騎乗して、当時の3冠馬・ディープインパクトを破ってJRA・GⅠ初制覇。2006年には34勝を挙げ、これまでJRA通算245勝を挙げています。
一方、ミルコ・デムーロ騎手は2度目のチャレンジで見事に合格。この日は香港のトレセンにいたといい、調教を終えた所で合格の知らせが届いたそうです。本人曰く「すごく嬉しい。泣きたいくらい興奮しています」とコメントしていました。
ミルコ騎手は1999年に初来日し、2001年に日本で最多の40勝を挙げると、2003年にはネオユニヴァースとのコンビで皐月賞&日本ダービーの2冠を達成。2011年にはヴィクトワールピサに乗り、日本馬初のドバイワールドカップ制覇に導きました。これまでにJRA・GⅠ10勝、通算354勝をマークしています。


ついに外国人がJRAジョッキーになる時代が来ましたかあ。日本でもお馴染みの外国人ジョッキーが、これから日本に拠点を置くことで、「日本人の活躍が減る」とか「若手が育たなくなる」といった否定的な意見を持つ人もありますが、個人的にはこのニュースには前向きにとらえています。競馬界がますます盛り上がるだろうし、ミルコとルメールに刺激を受ける日本人騎手(特に若手)が増え、やがては海外で活躍する人も出てくるかもしれません。それにリーディング争いも例年以上に過熱しそうな予感。
以前から「日本の騎手になりたい」と言っていたミルコ騎手は、香港で騎乗しながら試験に臨み、そのハードスケジュールを乗り越えて見事に夢を叶えました。日本語でインタビューに応じたり、天皇陛下に向かって馬から下りて最敬礼したりと、「日本人より日本人」らしいところを持っております。いつかは弟のクリスチャンも通年免許に挑むでしょう。
ルメール騎手は昨年11月に落馬により右脛骨骨折してしまいましたが、入院期間中は朝の連続テレビ小説「マッサン」を見て日本語の勉強をしていたそうです。その甲斐があったか、日本語の口答試験も難なくクリア。これからは勝利インタビューでルメールの日本語がたくさん聞けそうですね。
両者はともに栗東トレセンに所属し、フリーで活用予定。早ければ3月1日にも「JRA騎手」としてデビューします。1年目から年間100勝以上しそうだけど、どちらが多く勝ち星を挙げられるか?ミルコ騎手、ルメール騎手、合格おめでとうございます。これからの活躍を楽しみにしています。



そして5日夜には、突然の訃報が舞い込んで来ました。現役時代は香港ヴァーズで優勝し、種牡馬としても活躍したステイゴールドが、5日に繋養先のブリーダーズスタリオンステーションで急死しました。21才でした。
報道によると、5日午後2時過ぎに種付けをした後、スタッフがステイゴールドの異変に気づき、苫小牧市の「社台ホースクリニック」で検査を受けたものの原因不明。一旦は馬房に戻るも、すぐさま容態が急変し、そのまま息を引き取ったという。死因については不明とのことです。
ステイゴールドは父・サンデーサイレンス、母・ゴールデンサッシュの間に生まれ、1996年12月に競走馬デビュー。現役時代はGⅠで2着か3着と惜敗が続きましたが、、2000年の目黒記念で待望の重賞初制覇。2001年には当時GⅡだったドバイシーマクラシックを勝つと、引退レースの「香港ヴァーズ」に勝利しました。
種牡馬になってからは、2011年にクラシック3冠を達成したオルフェーヴルをはじめ、2009年にグランプリ春秋連覇を成し遂げたドリームジャーニー、GⅠ5勝・ゴールドシップ、春の天皇賞を連覇したフェノーメノなどのGⅠ馬を輩出しました。

ヤフーニュースでステイゴールドの訃報を知った瞬間、正直「えっ!?マジか」となりました。現役のときは「善戦マン」なのにファンが多いというイメージが強かったです。でも、海外遠征のときは力を存分に発揮し、ドバイと香港の大レースで優勝。海外では2戦2勝、勝率100%だもんなあ。種牡馬としては「サンデーサイレンスの後継種牡馬」としては優秀な成績を収め、現代を代表する名種牡馬といっても過言ではありません。ただ、オルフェといい、ゴルシといい、気性が激しい馬が目立ちますが…。
今度のきさらぎ賞には、ステイゴールド産駒のアッシュゴールドが出走します。天国へと旅立った父のためにも、勝っておきたいところです。不明とされる死因は、恐らく急性心不全かも。もしかしてだけど、種付けのやりすぎでしょうか?謹んでご冥福をお祈りいたします。




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