クイーンカップ2015 ルージュバックのライバル出現か！？

バレンタインデーの２月14日、東京競馬場で３歳牝馬の重賞レース・第50回デイリー杯クイーンカップ（GⅢ・芝1600ｍ 16頭立て）が行われました。８日の「きさらぎ賞」でルージュバックが牡馬を破り、無傷の３連勝で重賞制覇を果たしました。春のクラシックにつながるこのレースで、ルージュのライバルは現れるのか？



クイーンカップには、阪神ジュベナイルフィリーズで１番人気の期待を裏切った⑪ロカ、デビュー２連勝中の⑥キャットコイン、ディープインパクト産駒⑭ミッキークイーン、④ロッカフラベイビー、③スマートプラネット、⑧ブルックデイル、①シングウィズジョイ、②ダノングラシアス、地方・名古屋所属⑩ジュエルクイーン、大井所属⑦ティーズアライズが参戦しました。
スタートでロカとロッカフラベイビーが出遅れ。好スタートを切ったダノングラシアスが先手を奪い、２番手にスマートプラネット、シングウィズジョイとホワイトウィンドが３,４番手で並ぶ。５番手集団には、⑤メイショウメイゲツ・⑫クイーンズターフ・⑮カービングパスの３頭、８番手ラクアミの後ろにキャットコインが追走する。ロッカフラベイビー・ジュエルクイーン・⑬アンドリエッテの３頭が10番手グループを形成し、ロカがティーズアライズを抜いて13番手。15番手ブルックデイル、ミッキークイーンが最後方を進む。
縦長の状態で３,４コーナー中間点を通過し、グラシアスが依然として先頭で逃げ、スマプラが２番手。外からホワイトウインドとカービングパスが接近する。キャットは中団より前、ロカとミキクイは内側に入る。４コーナーから最後の直線に入り、先頭争いはダノングラシアス、スマートプラネット、ホワイトウィンドの３頭が横一線で叩き合う。しかし、馬場の真ん中からキャットコインが上昇し、残り200ｍで先頭に躍り出る。後続からロカ、外からミッキークイーンとアンドリエッテが襲い掛かるが、キャットコインがそのまま先頭でゴールイン！キャットコイン３連勝で重賞初制覇！



クイーンカップ全着順＆払戻金
１着⑥キャットコイン　　　１分34秒０
２着⑭ミッキークイーン　　　クビ
３着⑪ロカ　　　　　　　　　　クビ
４着⑬アンドリエッテ　　　　クビ
５着⑤メイショウメイゲツ　　1/2馬身
６着①シングウィズジョイ　　クビ
７着④ロッカフラベイビー　　3/4馬身
８着⑫クイーンズターフ　　　ハナ
９着⑨ホワイトウインド　　　ハナ
10着⑮カービングパス　　　1/2馬身
11着②ダノングラシアス　　1/2馬身
12着③スマートプラネット　 1/2馬身
13着⑧ブルックデイル　　　７馬身
14着⑦ティーズアライズ　　ハナ
15着⑯ラクアミ　　　　　　　１馬身1/4
16着⑩ジュエルクイーン　　ハナ

単勝　⑥ 440円 　 　 　 　
複勝　⑥ 170円　⑭ 250円　⑪ 160円
枠連　[３]－[７] 900円 　 　 　 　
馬連　⑥－⑭ 1730円
馬単　⑥－⑭ 2850円 　 　 　
ワイド ⑥－⑭ 680円　⑥－⑪ 440円　⑪－⑭ 820円
３連複 ⑥－⑪－⑭ 2700円 　 　 　 　
３連単 ⑥－⑭－⑪ 11550円



桜花賞・オークスに繋がる一戦は、単勝２番人気のキャットラインが優勝。序盤は中団の位置につけ、最後の直線残り200ｍのところで抜け出すと、後続の追撃を抑えました。２着には大外から追い上げたミッキークイーンが入りました。前走から－20Kg（444→424キロ。輸送減りか？）と馬体重が大幅に減りましたが、上がり３ハロンでメンバー最速の33.8秒を叩き出しました。１番人気ながら３着に敗れたロカは、またしてもスタートで失敗。ロカの出遅れ癖なんとかなりませんかねえ。賞金加算できなかったんで、桜花賞に出られるか現時点で厳しいか。
無傷の３連勝で重賞初制覇を飾ったキャットコインは、父・ステイゴールド、母・ストレイキャットの間に生まれました。この日の勝利は、先日他界した父・ステイゴールドに捧げる１勝といえますね。鞍上の柴田善臣騎手は今年の重賞初勝利で、クイーンカップ初勝利です。無敗での重賞初Vはルージュバックと全く同じ。マイル戦３戦３勝だから、桜花賞でも期待できるでしょう。キャットコインは二ノ宮敬宇厩舎（美浦）に所属しており、同厩舎には２歳女王・ショウナンアデラもいます。今年の３歳牝馬戦線は、ルージュ、アデラ、キャットと関東勢に実力馬が揃っています。桜花賞ではこの３頭の直接対決が非常に楽しみだ。