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暑すぎてつらい。

100回目の夏の甲子園決勝戦!大阪桐蔭が2度目の春夏連覇!

2018年08月21日 | Sports

阪神甲子園球場で行われている「第100回全国高校野球選手権記念大会」は、21日に決勝戦を迎えました。8月5日に開幕し、決勝まで駒を進めたのは、今年の選抜大会を制した大阪桐蔭と、秋田県勢として103年ぶりの決勝進出を果たした金足農業の2チーム。大阪桐蔭は藤原恭大選手と根尾昂選手を中心とした強力打線を武器に順当通り決勝へ。対する金足農業は、鹿児島実業、横浜高校、近江高校、日大三高といった強豪校を次々と撃破。そして、エース・吉田輝星投手が準決勝まで一人で投げ抜いてきました。大阪桐蔭は2度目の春夏連覇へ、金足農業は悲願の東北勢初優勝へ。どちらにしても歴史に残る決勝戦になるでしょう。



両チームのスタメン
   大阪桐蔭      金足農業
1(左)宮崎仁斗   (二)菅原天空
2(右)青地斗舞   (左)佐々木大夢
3(三)中川卓也   (投)吉田輝星
4(中)藤原恭大   (三)打川和輝
5(遊)根尾昂    (中)大友朝陽
6(一)石川瑞貴   (一)高橋佑輔
7(二)山田健太   (右)菊地彪吾
8(捕)小泉航平   (捕)菊地亮太
9(投)柿木蓮    (遊)斎藤璃玖



1回、大阪桐蔭は金足先発・吉田の立ち上がりを攻め、無死1,3塁のチャンス。中川と藤原が三振に倒れて2死の後、根尾の四球で満塁。6番・石川の場面で吉田が暴投し、大阪桐蔭が1点を先取。なおも2,3塁で石川がライト前へのタイムリーヒットで2点を追加し、この回3点をもぎ取ります。
3点を追う金足は、2回に4番・打川と6番・高橋がヒットで出塁し、1死1,3塁と反撃のチャンス。しかし、次の打者の場面で、飛び出してしまった3塁走者が三本間で挟まれると、2死1,2塁で菊地亮が内野ゴロに倒れて無得点。3回には先頭の斎藤が四球で出塁すると、犠打と暴投で3塁まで進む。1死3塁で佐々木がライトへの犠牲フライを放って1点を返します。
2点差とされた大阪桐蔭は4回、1死1,2塁の場面で、1番・宮崎が金足・吉田の6球目のストレートを叩き、レフトスタンドに飛び込む3ラン本塁打!大阪桐蔭が6-1とリードを拡げます。
大阪桐蔭は5回、藤原がライト前ヒットを打つと、続く根尾が3球目のストレートをセンターへ弾き返し、バックスクリーンへの2ラン本塁打で2点を追加。桐蔭打線はこの後も吉田に襲い掛かります。1死2塁から小泉のセンター前タイムリーで9点目を奪うと、1死1,2塁で宮崎のセンター前タイムリーで10点目、さらに2死満塁で藤原の2点タイムリー2塁打も生まれ、打者一巡の猛攻で6点を奪い、12-1と大量リード。滅多打ちにされた金足農の吉田は、5回で降板となりました。
一矢を報いたい金足農は7回表、先頭打者がヒットで出塁すると、1死後に菊地亮が桐蔭先発・柿木のストレートを捉え、ライトオーバーのタイムリー2塁打。1塁走者が生還し、2点目を挙げます。
しかしその裏、大阪桐蔭は青地のヒット、中川の2塁打の後、根尾の内野ゴロの間に1点追加。13-2と点差を拡げます。
大量援護を貰った桐蔭・柿木は、9回も続投し、最期の打者をライトフライに打ち取りゲームセット。大阪桐蔭が金足農に圧勝し、5度目の選手権優勝を果たしました。


第100回全国高校野球選手権記念大会 決勝 2018/08/21(火)
金足農(秋田)-大阪桐蔭(北大阪)
金|001 000 100|2
大|300 360 10X|13
【投手】
(金)吉田、打川-菊地亮
(大)柿木-小泉
【本塁打】
(大)宮崎1号3ラン(4回、吉田)、根尾3号2ラン(5回、吉田)



100回目の記念大会であり、平成最後の夏の甲子園決勝戦は、北大阪代表の大阪桐蔭高校が、2ケタ得点の猛攻で完勝。初回と4回に3点、5回には根尾選手のバックスクリーン弾など6点を奪い、金足農業のエース・吉田投手から12点を奪いました。投げてはエースの柿木投手が9回2失点の完投勝利。力の差を見せつけ、2012年以来2度目の春夏連覇を達成しました。同一校が2度も春夏連覇を果たしたのは、史上初の快挙です。「雑草軍団」の金足農業が、「エリート集団」から大金星を挙げられるか注目されましたが、やっぱり大阪桐蔭は強かったです。
大阪桐蔭は1回戦の作新学院戦を3-1で勝利すると、2回戦の沖学園(南福岡)戦では藤原&根尾のアベックアーチで10-4で快勝。3回戦の高岡商業(富山)では先制を許しながらも3-1で逆転勝ち。準々決勝の浦和学院戦では、浦学投手陣から4本塁打の一発攻勢で、11-2で勝利。準決勝の済美(愛媛)戦は、5回に同点とされながらも、その裏に3点を奪い、5-2で競り勝ちました。
今大会は4番を務めた藤原選手と、5番打者の根尾選手が大活躍。ともにホームランを3本放ち、アベック弾が2試合ありました。決勝戦では、藤原選手が3安打2打点、根尾選手は2ラン本塁打&内野ゴロで3打点を挙げました。両者ともにプロ入りを志望しており、秋のドラフト会議では上位指名されると思います。特に根尾選手は目玉の一人だから、何球団から指名されるのか?
快進撃を続けてきた金足農業でしたが、東北勢初優勝はならず。初戦から準決勝まで投げ続けてきた吉田投手が、大阪桐蔭打線につかまりました。4回に初めての被弾を喫すると、5回には6失点。5回まで125球を投げて12失点の内容で無念の降板。最後は残念な結果でしたが、吉田投手もまたこの大会の主役だったと思います。吉田投手の快投ばかりが目立ったけど、横浜高校戦での高橋選手の3ラン本塁打、準々決勝・近江戦でのサヨナラ2ランスクイズといった奇跡の逆転劇があったことも忘れてはなりません。この夏に旋風を巻き起こした「金足農フィーバー」は、まだまだ続くかも。