現地時間6月30日にスウェーデン・ブローパーク競馬場で開催された「ウィメンジョッキーズワールドカップ」で、日本から出場した藤田菜七子騎手が総合優勝を果たしました。
この大会は5レースのポイント制で争われ、今年は藤田騎手を含む8か国10人の騎手が出場しました。
第1戦(芝1200m、8頭立て)は、オベヤに騎乗するも6着。(2ポイント)
続く第2戦(芝1400m、10頭立て)では、⑩フランシスクスに騎乗。道中は7,8番手を追走すると、直線コースで一度馬群の中に入れ、ゴール残り200mで外側に持ち出し、前の3頭をまとめて差し切り見事1着。海外での初勝利を飾り、15ポイント獲得。
第3戦(芝1600m)ではヤマトとのコンビで10頭中5着(4ポイント)、第4戦(1750m)は①フィラデルフィアに騎乗し、直線で先頭争いを繰り広げるも、ゴール前で③ナステンカにかわされて惜しくも2着。それでも12ポイントを獲得し、4戦合計で33ポイント。
迎えた最終戦(芝2100m)、暫定3位の菜七子騎手は⑨チルターンズに騎乗。好スタートを決めた直後に⑩ミスアイムと先手を争い、向正面で2番手を追走します。3コーナーに入っても2番手をキープし、最後の直線でミスアイムをかわして先頭に浮上。2番手から⑧リーガンバジェットが追い上げるが、チルターンズがそのまま先頭でゴール。最終戦で2勝目を挙げ、15点を獲得。
全5戦を終え、藤田菜七子騎手は48ポイントを獲得し、今大会の総合優勝を決めました。
菜七子騎手がスウェーデン遠征で大きな結果を残しました。5レース騎乗して、1着2回、2着1回の好成績。出発前は「参加するからには“1”を目指す」と意気込んでましたが、初めて海外のレースで1着を取り、しかもシリーズ総合優勝で「世界一」のタイトルを獲得。歴史に残る快挙といえるでしょう。
W杯優勝の勢いに乗って、JRA女性騎手の年間最多勝利の更新、さらには重賞制覇を期待したくなります。8月のクラスターカップで、コパノキッキングとのコンビで勝てるといいですねぇ。