日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2歳世代最初の重賞ウィナーはキズナ産駒のビアンフェ!中京記念は3歳馬のワンツー決着。

2019年07月21日 | 競馬

7月21日は夏の福島、中京、函館開催の最終日。函館競馬場では今年最初の2歳馬の重賞競走・函館2歳ステークス、中京競馬場はサマーマイルシリーズの開幕戦・中京記念が行われました。



函館のメイン競走・第51回函館2歳ステークス(GⅢ・芝1200m)は、16頭立てのところ⑨マンバーが競走除外となり、15頭立てで争われました。エピファネイア産駒⑪スマートカーリー、キズナ産駒①ビアンフェ、トゥザワールド産駒⑦トゥザワールド、③レッドヴェイパー、⑤タイセイビジョン、⑥パフェムリ、さらにはホッカイドウ競馬から⑩バブルガムダンサー、⑫アザワク、⑬プリモジョーカーの3頭(全て角川秀樹厩舎)が参戦しました。
スタートでビアンフェとレッドヴェイパーの2頭が遅れ気味。アザワクと⑮ブルーパピヨンが前に出るが、内からビアンフェが馬なりで押し上げ、先頭に躍り出る。④リュウノゲキリンが2番手に上がり、アザワク3番手、ブルーパピヨン4番手。5番手グループには⑧プリンスリターン、スマートカーリー、7番手②ヤマメ、8番手⑯ゴッドスター。9番手パフェムリ、10番手プリモジョーカー、11番手⑭イーサンティラノ、12番手にレッドヴェイパー。13番手にタイセイビジョン、14番手メイショウナパワン、最後方にバブルガムダンサーという展開。
3,4コーナー中間を過ぎ、先頭争いはビアンフェ・ゲキリン・パピヨンの3頭が固まっている。ヤマメ4番手、プリリタ5番手に浮上。カフェムリは中団馬群、ヴェイパーとタイビジョは後方グループ。
4コーナーから直線コースに差し掛かったところで、ビアンフェが後続を突き放して単独先頭。2番手争いでは内からカフェムリ、リュウノゲキリン、ブルーパピヨン、プリンスリターンの2頭が競り合う。さらに後続からレッドヴェイパーとタイセイビジョンも追い上げる。ゴール前でタイビジョが2番手に浮上し、独走するビアンフェに迫るも、ビアンフェそのまま1着でゴール。ビアンフェ快勝で函館2歳王者に輝きました!

函館開催のフィナーレを飾る一戦は、単勝4番人気のビアンフェが制し、今年の2歳世代最初の重賞ウィナーとなりました。ゲート入りに時間を要し、スタートでやや遅れましたが、すぐに先頭を奪い、最後の直線で後続との差を拡げました。
2着には2番人気のタイセイビジョン、3着には11番人気の伏兵・プリンスリターンが入りました。3番人気のパフェムリは4着、1番人気のレッドヴァイパーは5着。ヴェイパーはスタートで後手を踏んだのが響いたのか?
勝ったビアンフェは、生産者がノースヒルズで、馬主が前田幸貴さん。栗東・中竹和也厩舎に所属し、父・キズナ、母・ルシュクル。姉のブランボヌールは4年前の函館2歳ステークスで優勝しており、姉弟で同一重賞を制覇を果たしました。2013年ダービー馬・キズナ産駒から、いきなり重賞勝ち馬が誕生。今後GⅠも獲って「ディープインパクトの後継種牡馬」として確立できるか期待したいですね。
中竹調教師はこのレース3勝目を挙げ、昨年のアスターペガサスに続いての連覇達成。鞍上の藤岡佑介騎手は、この夏の函館開催で15勝を挙げ、初めての函館リーディングを獲得しております。






中京メイン・第67回トヨタ賞中京記念(GⅢ・芝1600m 16頭立て)は、ヴィクトリアマイル2着⑦プリモシーンをはじめ、NHKマイルカップ3着⑭カテドラル、朝日杯フューチュリティステークス2着⑥クリノガウディー、ファルコンステークス2着⑤グルーヴィット、⑮ミエノサクシード、⑪ロードクエスト、②エントシャイデン、④ジャンダルムなどが出走しました。
スタートでキャンベルジュニアと①グランドボヌールが好スタートを決めたのに対し、⑫レインボーフラッグが出遅れる。先行争いで、⑧ツーエムマイスターが押しながら先手を奪い、2番手にグランドボヌール、3番手キャンベルジュニア、4番手⑩コスモイグナーツ。5番手集団にはグルーヴィット、クリノガウディー、プリモシーン、③ヴェネト、ジャンダルムの5頭が一団を形成。中団の10番手にカテドラル、11番手エントシャイデン、12番手⑨ロワアブソリュー。13番手に⑮ミエノサクシード、その後ろの14番手にロードクエスト、15番手レインボーフラッグ、最後方⑬ヒーズインラブ。
3コーナーを回り、先頭のツーエムは前半800mを46.7秒で通過。グランボがピッタリと2番手につけ、キャンジュニ3番手は変わらず。プリモシは5番手に浮上し、ヴィットとガウディーとカテドラルは中団待機。ミエサクは内側11番手のポジションで4コーナーを回る。
直線残り400mを切ったところで、グランドボヌールがツーエムマイスターを抜いて先頭に躍り出る。3番手からキャンベルジュニア、4番手からプリモシーンが追い上げ、内を突いてジャンダルム、外からグルーヴィットも脚を伸ばしてやって来た。残り200mでグランボが抜け出すが、ラスト100mでプリモシがグランボを捕らえるが、外からグルーヴィットとクリノガウディーが襲い掛かり、ゴール前でヴィットとガウディが殆ど並んでゴールしたが、わずかにグルーヴィット優勢か?プリモシーンは3番手まで…。


稍重の馬場で行われた中京記念は、3歳馬のグルーヴィットが差し切って優勝。2着も同じ3歳馬のクリノガウディー。3着には1番人気のプリモシーン。プリモシが先頭に立ったときは勝ったかと思いましたがねえ…。斤量もプリモシが55.5キロだったに対し、ヴィットとガウディーは52キロ。軽い斤量が生きた形となりましたね。2番人気のカテドラルは、不完全燃焼の8着に終わりました。
グルーヴィットはキャリア5戦目で重賞初制覇。ダートで2連勝したあと、3戦目のファルコンステークスで2着、前走のNHKマイルカップは10着と惨敗しました。この日は序盤から中団でレースを進め、直線で馬場の中央から末脚を伸ばしました。ダートで2勝しているから、道悪も苦にならなかったようで。今後は芝の短距離路線に進むと思いますが、ダート重賞でも勝てるでしょう。








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする