日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

レシステンシアが圧巻の逃走劇で無敗の2歳女王に!中山では藤田菜七子が待望のJRA重賞初制覇!

2019年12月09日 | 競馬

12月8日は阪神競馬場で令和最初の2歳GⅠ競走・第71回阪神ジュベナイルフィリーズが行われました。そして、中山競馬場では、JRA女性ジョッキー・藤田菜七子騎手がついに重賞初勝利を飾りました!


第71回阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ・芝1600m 16頭立て)は、アルテミスステークスを勝った⑮リアアメリア、新潟2歳ステークス覇者③ウーマンズハート、サウジアラビアロイヤルカップ2着⑩クラヴァシュドール、ファンタジーステークス優勝④レシステンシア、⑥クリスティ・⑨マルターズディオサ・⑪ルーチェデラヴィタのキズナ産駒3頭、①ヤマカツマーメイド、⑦ロータスランドなどが参戦しました。
レースは16頭綺麗なスタートで始まり、レシステンシアが好ダッシュから先手を奪い、ウーマンズハートが2番手、内側3番手ウーマンズハート、その外側にマルターズディオサが4番手。5番手グループには⑤ボンボヤージ・クリスティ・⑯エレナアヴァンティの3頭が固まり、8番手ヤマカツマーメイド、9番手にクラヴァシュドール。10番手⑧オータムレッド、その後ろの集団に②カワキタランド・⑬ジェラペッシュ・ルーチェデラヴィタの3頭が並んでいる。後方勢は⑭スウィートメリナ・⑫ヒメサマ・リアアメリアの3頭が控える。アメリアは最後方から爆発なるか?
外回りコース3コーナーを過ぎ、先頭のステンシアは前半800mを45.5秒で通過。2番手からロータス,外からディオサも接近。ウーマンズは内側4番手、クリスティは中団より前の馬群、クラヴァシュが中団の外側に持ち出し、アメリアはまだ後方の位置だ。
4コーナーから直線に入り、先頭のレシステンシアが残り400mでラストスパートを仕掛けて後続との差を拡げる。2番手争いは内からウーマンズハート、真ん中ロータスランドとヤマカツマーメイド、外側にマルターズディオサが追いかける。さらにはクリスティとクラヴァシュドールも追い込む。リアアメリアは全然伸びてこない。これはまずい!逃げるステンシアは残り200mを切ってさらに突き放す!クラヴァシュとディオサが2番手争いから抜け出すも、レシステンシアが先頭でゴールイン!スタートから先頭を譲らなかったレシステンシア、圧勝で2歳牝馬の頂点に立ちました!


令和初の2歳女王決定戦は、序盤から先頭でレースを進めたレシステンシアがそのまま逃げ切り、2着に5馬身の大差をつけて優勝。勝ちタイム1分32秒7は、ウオッカの持つ阪神1600mの2歳レコードタイム「1分33秒1」を0.4秒も上回りました。
2着争いは接戦となりましたが、マルターズディオサが2着、3番人気のクラヴァシュドールはハナ差の3着。2番人気のウーマンズハートは4着、単勝1.8倍と断然の1番人気だったリアアメリアは6着。上手く折り合いをつけたのに、直線で末脚が弾けませんでした。ステンシアは多頭数のレースを2回走ったのに対し、アメリアは2戦とも少頭数。多頭数の経験不足がモロに出ましたねぇ…。
勝ったレシステンシアは、父がダイワメジャー、母はマラコスタムブラダ。鞍上の北村友一騎手は今年のGⅠ競走3勝目。ステンシアを管理する松下武士調教師は、開業5年目でGⅠ初勝利を手にしました。
リアアメリアとウーマンズハートの無敗対決と言われていましたが、ステンシアもデビューから2戦負けなしでした。新馬戦では武豊騎手を背にキーダイヤとの叩き合いを制し、2戦目のファンタジーステークスでは2番手から抜け出して快勝。3戦目の今回は圧巻の逃走劇を見せました。3戦3勝で2歳女王になったのも凄いですが、5馬身差&2歳レコード勝ちという内容から、来年の桜花賞でも圧勝するのではないかと思います。






中山メイン・第12回カペラステークス(GⅢ・ダート1200m 16頭立て)は、藤田菜七子騎手が乗る⑦コパノキッキング、JBCレディスクラシック2着④ゴールドクイーン、クラスターカップ2着⑮ヒロシゲゴールド、⑫テーオージーニアス、2連勝中⑩レッドアネラ、①ドリュウ、⑬タテヤマ、⑭シュウジなどが参戦しました。
スタートで、②ビップライブリー、ゴールドクイーン、コパノキッキング、レッドアネラらが好スタートを切り、ダートコースに入ったところでゴールドクイーンがハナに立つ。レッドアネラは2番手に控え、3番手に広重ゴールド、4番手に⑤ハングリーベン、コパノキッキングは5番手追走。内側6番手ビップライブリー、7番手シュウジと続き、中団の8,9番手にタテヤマと⑯オールドベイリーが並走。10番手⑨オウケンビリーヴ、11番手⑥ダノングッド、12番手テーオージーニアス、13番手⑧シャインヴィットゥ、14番手③ヒザクリゲ、後方に①ドリュウと⑪ハニージェイドという展開。
縦長の状態で3,4コーナーから最後の直線に入り、ゴルクイとアネラの2頭が競り合い、3番手からヒロゴー、4番手からキッキングが差を詰める。残り200mでアネラが少し前に出るが、外からキッキングが襲い掛かり、ラスト100mでアネラとゴルクイを捕らえて先頭に躍り出る!後続からシュウジとジーニアスが追ってきたが、コパノキッキングが先頭ゴールイン!藤田菜七子騎手、ついにJRA重賞初勝利です!



藤田菜七子騎手がまたもやりました!コパノキッキングとのコンビで、日本人女性騎手で初めてのJRA重賞競走勝ちを収めました!女性騎手のJRA重賞勝利は、2002年中山大障害のロシェル・ロケット以来17年ぶりの快挙であり、平地重賞は史上初となります。ちなみに、コパノキッキングは昨年もカペラステークスで勝っており、同レース2連覇を達成しています。2着のテーオージーニアスは丸山元気騎手が乗っており、根本康広厩舎の所属騎手が1,2着を独占しました。
前走のJBCスプリントでは早めに先頭に立ちながらも、ゴール前でブルドッグボスに差されて2着。それから35日後が経った今回、道中は4番手を追走すると、直線で外から追い込んで差し切り勝ちを決めました。菜七子騎手が先頭でゴールした瞬間、スタンドから大きな拍手が沸き起こりました。レース後のインタビューでは「コパノキッキングと関係者の皆さんに感謝したい」、「この1年いい結果が出なくて悔しい思いも何度もしたので、勝つことができてうれしい」と話しました。
この勝利で通算99勝(JRA89勝+地方交流10勝)となり、通算100勝に王手。年内いや来週にも100勝に到達するかもしれません。GⅠ初騎乗、重賞制覇、さらには「ウィメン・ジョッキーズ・ワールドカップ」総合優勝、新潟リーディングも獲得し、12月8日現在で42勝をマークして関東リーディングで10位と健闘。今年は本当に大躍進の1年だと思います。今年も残り少なくなったけど、勝利数をもっと重ねられるといいですね。菜七子騎手、JRA重賞初勝利
おめでとうございます。






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