日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

デアリングタクトがキャリア3戦目で桜花賞制覇!エピファネイア産駒初のGⅠ馬誕生!

2020年04月13日 | 競馬

新型コロナウイルス感染拡大により、今月7日に緊急事態宣言が発令。コロナの影響で殆どのスポーツが自粛している中、競馬界は今週も無観客開催。多くの娯楽が失われている中、競馬が続いているのは非常にありがたいなと思っています。
12日は阪神競馬場で3歳牝馬クラシックの第1戦・第80回桜花賞(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が行われました。昨年の2歳女王⑰レシステンシアは、武豊騎手が騎乗。桜花賞3連覇を狙うクリストフ・ルメール騎手は、シンザン記念を制した④サンクテュエールに騎乗。さらには、チューリップ賞を勝った⑤マルターズディオサ、重賞2着2回⑪クラヴァシュドール、阪神JFでは1番人気だった⑧リアアメリア、クイーンカップ優勝⑭ミヤマザクラ、フィリーズレビューを制した⑱エーポス、アネモネステークス覇者⑫インターミッション、フェアリーステークス覇者③スマイルカナ、デビュー2戦2勝⑨デアリングタクトなどが参戦しました。

単勝の人気は、1番人気レシステンシア(3.7倍)、2番人気デアリングタクト(4.2倍)、3番人気サンクテュエール(6.9倍)。その後にリアアメリア(7.7倍)、マルターズディオサ(8.1倍)、クラヴァシュドール(8.8倍)と6番人気までが単勝10倍以下でした。
スタートでスマイルカナと①ナイントゥファイブが好ダッシュを見せ、スマイルカナが先手を取る。マルターズディオサ3番手につけるが、外からレシステンシアが上がってきた。5番手グループにはサンクテュエール・⑥ウーマンズハート・リアアメリア・クラヴァシュドール・ミヤマザクラ・⑮ヤマカツマーメイドと6頭が横一線。11番手デアリングタクト、12番手⑫インターミッション、13番手にエーポス。後方勢は⑯ケープゴッド、⑬マジックキャッスル、⑩フィオリキラリ、17番手に②チェーンオブラブ、⑦ヒルノマリブが最後方。
外回り3,4コーナーの中間点のところで、スマカナが先頭、レシスが2番手に浮上し、マーメイドが単独3番手。ディオサ4番手、ナイファイ5番手、サンクテュ6番手、外側7番手のウーマンズはジョッキーの手が動いている。ミヤマとアメリアは中団、デアタクは外に持ち出し、クラヴァシュは13番手に下がった。
4コーナーから最後の直線コースに入り、レシステンシアが抜け出しを図るが、内側のスマイルカナが必死に抵抗する。マルターズディオサが3番手で追いかけ、サンクテュエール4番手。大外のデアリングタクトはまだ5番手。クラヴァシュドールは最内を選択。ミルコ・デムーロ先週の再現か?残り200mでレシスがスマカナを捕らえて先頭。しかし、大外からデアタクが襲い掛かり、ゴール前でレシスを抜き去ってFINISH!デアリングタクトが快心の差し切り勝ち!キャリア3戦目で桜の女王に輝きました!


【桜花賞 全着順】
1着⑨デアリングタクト   1分36秒1
2着⑰レシステンシア    1馬身1/2
3着③スマイルカナ     1馬身3/4
4着⑪クラヴァシュドール   1馬身
5着⑭ミヤマザクラ      3/4馬身
6着④サンクテュエール
7着⑩フィオリキアリ
8着⑤マルターズディオサ
9着⑱エーポス
10着⑧リアアメリア
11着⑩チェーンオブラブ
12着⑬マジックキャッスル
13着⑯ケープコッド
14着⑫インターミッション
15着⑦ヒルノマリブ
16着⑥ウーマンズハート
17着①ナイントゥファイブ
18着⑮ヤマカツマーメイド

単勝 ⑨ 420円        
複勝 ⑨ 190円  ⑰ 170円   ③ 730円
枠連 5⃣-8⃣ 1040円        
馬連 ⑨-⑰ 1110円
馬単 ⑨-⑰ 1930円         
ワイド ⑨-⑰ 490円 ③-⑨ 2880円  ③-⑰ 2480円      
3連複 ③-⑨-⑰ 12590円        
3連単 ⑨-⑰-③ 47760円

重馬場の中で行われた令和最初の桜花賞は、単勝2番人気のデアリングタクトが優勝。1番人気のレシステンシアは2番手から直線で先頭に立ちましたが、デアタクの強襲に遭い2着。抜け出した時はレシスがほぼ勝ったと思いましたが・・・。3着のスマイルカナは、スタートから先行し、直線でもレシスと競り合うなど見せ場十分。4着のクラヴァシュドールは内から脚を伸ばして掲示板確保。
3番人気のサンクテュエールは6着に終わり、ルメール騎手の3連覇ならず。2番人気のマルターズディオサも8着、4番人気のリアアメリアも10着。この日の馬場はディープインパクト系の産駒には厳しかったです。

デビューわずか3戦目でGⅠ初制覇を果たしたデアリングタクトは、新馬戦、エルフィンステークスに続き、無傷の3連勝で重賞初制覇。2004年のダンスインザムード以来となる無敗の桜花賞馬誕生ですが、3戦無敗では1980年のハギノトップレディ以来40年ぶりだそうです。エルフィンステークスの優勝馬が桜花賞を制したのは、マルセリーナ以来です。
鞍上の松山弘平騎手は、2017年の皐月賞以来3年ぶりのGⅠ勝利。1着でゴールした瞬間、豪快なガッツポーズが出ました。その松山騎手は、前日の阪神牝馬ステークスでサウンドキララとのコンビで勝ち、2日続けて阪神のマイル重賞制覇。今年だけでもう重賞6勝と絶好調でございます!
デアタクを管理する杉山晴紀調教師は桜花賞初勝利。また、エピファネイア産駒はこれが重賞初制覇。お父さんも不良馬場の菊花賞で圧勝してるんで、道悪適正は抜群といえるでしょう。父の母のローズバドは2005年の桜花賞で2着でした。
ところで、今年の3歳重賞は1番人気の馬の成績が悪く、今回のレシステンシアで15連敗。桜花賞での1番人気は6連敗となりました。阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞を続けて勝つのは難しいのでしょうか?

デアリングタクトは2戦目のエルフィンステークスで4馬身差の圧勝を飾り、トライアルを使わずに直行で参戦。3戦目で重賞初挑戦、実力未知数にもかかわらず単勝オッズでいきなり上位に入ったから、正直過剰人気だろうと思いました。しかし、格上である馬達をまとめて捻じ伏せてました。名前も存在も知られていなかったけど、桜花賞を勝って一気に知名度が上がったと思います。


来週は中山競馬場で皐月賞が行われます。昨年のホープフルステークスを勝ったコントレイルと、朝日杯フューチュリティステークスを勝ったサリオスが初顔合わせ。他にも、弥生賞馬・サトノフラッグ、スプリングステークス覇者・ガロアクリーク、京成杯を制したクリスタルブラック、ダーリントンホールとビターエンダーの「共同通信杯組」、3戦無敗・レクセランス、ヴェルトライゼンデ、コルテジア、マイラプソディなどが登録しています。
その前の日には、障害のGⅠ競走・中山グランドジャンプがあり、障害界のレジェンド・オジュウチョウサンが同一重賞5連覇に挑みます。オジュウ以外にも、シングンマイケル、メイショウダッサイ&メドウラーク「ペガサスジャンプステークス組」、シンキングダンサー、ブライトクォーツ、スプリングボックスも出走予定です。



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