秋の女王決定戦・第45回エリザベス女王杯(GⅠ・芝2200m 18頭立て)が15日、阪神競馬場で行われました。京都競馬場の改修工事の関係で、阪神開催となった今年は、前回覇者⑱ラッキーライラック、復活をかける元オークス馬⑪ラヴズオンリーユー、札幌記念でライラックを破った⑥ノームコアのGⅠ馬3頭の他に、府中牝馬ステークスを勝った⑬サラキア、オールカマーを制した⑧センテリュオ、さらには今年のオークス2着⑫ウインマリリン、秋華賞3着④ソフトフルート、ローズステークスを勝った⑤リアアメリア、⑨ウインマイティ―、⑯ミスニューヨークの3歳世代も参戦しました。
単勝の人気は、1番人気がラッキーライラック(3.3倍)、2番人気ノームコア(3.8倍)、3番人気ラヴズオンリーユー(5.5倍)、4番人気のセンテリュオ(6.1倍)まで10倍を切り、その後はサラキア、ソフトフルート、リアアメリア、⑰エスポワール、ウインマリリンと続きました。
スタートは18頭揃って飛び出し、ラッキーライラックとノームコアも好スタートを見せる。長い正面スタンド前での先行争いで、リアアメリア,ノームコア,エスポワール,ミスニューヨークの4頭が先手を主張する中、ノームコアが先頭でレースを引っ張る。リアアメリアが2番手につけ、ウインマリリンが3番手、エスポワールが4,5番手あたりにつけた。中団にはラヴズオンリーユーのすぐ後ろにラッキーライラックが追走。サラキアとセンテリュオは後方で1コーナーを通過した。
2コーナーから向正面に入るところで、ノームコアが後続を離して逃げを打ち、2番手リアアメリア、3番手ウインマリリン、4番手に②サムシングジャスト、5番手エスポワール。6番手グループには内側①シャドウディーヴァ、真ん中ソフトフルート、外側にウインマイティー。9番手③リュヌルージュ、10番手ミスニューヨーク、11番手⑦ロサグラウカ、12番手にラヴズオンリーユー、その後ろの13番手にラッキーライラックが控えている。中団より後ろの位置には、14番手サラキア、⑮ウラヌスチャームが15番手から早めに仕掛ける。センテリュオ16番手、17番手⑩カーロバンビーナ、最後方に⑭サトノガーネットという展開。
内回り3コーナーを回り、ノームがまだマイペースで逃げ続け、アメリア2番手、エスポワールが3番手、ウラヌスが4番手まで浮上。ライラックも大外に持ち出して5番手まで押し上がる。ラヴオンとフルートは中団、サラキアとセンテリュオは後方。
4コーナー手前でノームコアと後続勢との差が無くなり、最後の直線コースに入ったところでラッキーライラックがノームコアをかわして先頭に躍り出た。2番手争いではウインマリリンが最内を突くと、リアアメリアも食い下がる。外からはラヴズオンリーユーとサラキアも追い込んで来た!残り100mを切ってもライラックが先頭、ゴール前でラヴオンとサラキアが襲い掛かり、サラキアがライラックを捕らえようとしたが、ラッキーライラックがそのまま1着ゴールイン!ラッキーライラック、エリザベス女王杯2連覇達成です!
【エリザベス女王杯 全着順】
1着⑱ラッキーライラック 2分10秒3
2着⑬サラキア クビ差
3着⑪ラヴズオンリーユー クビ差
4着⑫ウインマリリン 1馬身3/4
5着⑧センテリュオ 3/4馬身
6着④ソフトフルート
7着⑤リアアメリア
8着①シャドウディーヴァ
9着②サムシングジャスト
10着⑯ミスニューヨーク
11着⑭サトノガーネット
12着③リュヌルージュ
13着⑮ウラヌスチャーム
14着⑨ウインマイティー
15着⑦ロサグラウカ
16着⑥ノームコア
17着⑰エスポワール
18着⑩カーロバンビーナ
単勝 ⑱ 330円
複勝 ⑱ 150円 ⑬ 280円 ⑪ 200円
枠連 7⃣-8⃣ 1,260円
馬連 ⑬-⑱ 2,290円
馬単 ⑱-⑬ 3,610円
ワイド ⑬-⑱ 930円 ⑪-⑱ 490円 ⑪-⑬ 1,460円
3連複 ⑪-⑬-⑱ 4,260円
3連単 ⑱-⑬-⑪ 21,050円
41年ぶりの阪神開催となったエリザベス女王杯は、1番人気のラッキーライラックが、直線で早めに抜け出してから
、後続の追撃を抑えて優勝。メジロドーベル、アドマイヤグルーヴ、スノーフェアリーに次いで、史上4頭目のエリ女連覇を果たしました。
2着のサラキアは上がり3ハロンのタイムがメンバー最速(33.7秒)でしたが、クビ差届かず。GⅠで2着になったことで、前走の勝利がまぐれじゃないことを印象付けました。3着のラヴズオンリーユーは2年連続で3着。3歳勢はウインマリリンの4着が最高で、ソフトフルートは6着、リアアメリアは7着。2番人気のノームコアは先行策で挑んだものの、最後は力尽きて16着に沈みました。
優勝したラッキーライラックは、通算4度目のGⅠ勝利。阪神コースでは、2017年の阪神ジュベナイルフィリーズ、今年の大阪杯、エリザベス女王杯とGⅠ3勝を挙げています。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、今年のGⅠ6勝目で、エリ女は2008年以来12年ぶり2勝目です。
昨年は京都外回り、今年は阪神内回りと違う場所で連覇を果たしたのは本当に凄い事だと思います。昨年は内枠に入り、直線で最内突いての差し切り勝ち。今年は大外枠を引き当て、3コーナーから大外まくりを仕掛け、4コーナーでもう先頭に立ちました。同期のアーモンドアイが芝GⅠ8冠を達成しているけど、ラッキーライラックのGⅠ4勝&エリ女連覇も立派な実績。アーモンドアイとの対決がもう実現しないのは残念だけど。
次走は有馬記念参戦を検討しているそうですが、もしかするとラストランになるかもしれません。父のオルフェーヴルは有馬記念を2度も制しているから、ライラックも勝つチャンスはあるんじゃないかと思います。