3月に入り、春のクラシック競走に向けての戦いが本格化。6日は阪神競馬場で桜花賞トライアル・第28回チューリップ賞(GⅡ・芝1600m 12頭立て)が行われました。2歳重賞で2勝を挙げている①メイケイエール、英国産馬⑤エリザベスタワー、モーリス産駒②ストゥーティ、先週亡くなったシーザリオの孫⑫タガノディアーナ&⑧テンハッピーローズ、トールポピーの孫④シャーレイポピー、⑦タイニーロマンスなどが、桜花賞への優先出走権獲得に挑みました。
スタートは12頭目立った遅れはなく、好ダッシュを見せたストゥーティが先手を奪う。2番手にシャーレイポピーがつけ、3番手集団はメイケイエール,エリザベスタワー,⑥エイシンピクセルの3頭が固まる。ただ、メイケイエールがめちゃくちゃ掛かっている。エリザベスタワーの方も折り合いが良くなさそうだ。6番手⑩マリーナ、7番手テンハッピーローズ、8番手に③レアシャンパーニュ、9番手タガノディアーナ、10番手⑨シャドウエリス、後方では⑪バリコノユメとタイニーロマンスの2頭が並走。
外回り3,4コーナーの中間を過ぎ、エールが残り800mの手前でストゥーティをかわして先頭に立つ。これは押し出されてしまった形だ。シャーレイが3番手、エリタワとピクセルが4,5番手で並んでいる。テンハッピーは中団馬群、ディアーナは外側9番手。
4コーナーから直線に入り、メイケイエールが先頭だが、内からエリザベスタワー、外からストゥーティが接近する。後続からはシャーレイポピーとマリーナ、大外からはタガノディアーナも追い込んできている。残り200mを切り、エリタワとストゥーティがエールに並びかけるが、エールがまだ粘る。ゴール前でエールが盛り返すと、エリタワも食い下がり、最後は2頭並んでゴール!3着争いも接戦で、ストゥーティとディアーナが並んだ。
【チューリップ賞 全着順】
1着①メイケイエール 1分33秒8
1着⑤エリザベスタワー 同着
3着②ストゥーティ クビ差
4着⑫タガノディアーナ ハナ差
5着④シャーレイポピー 1馬身1/4
6着⑨シャドウエリス
7着⑦タイニーロマンス
8着⑩マリーナ
9着③レアシャンパーニュ
10着⑧テンハッピーローズ
11着⑪バリコノユメ
12着⑥エイシンピクセル
【払戻金】
単勝 ① 110円 ⑤ 240円
複勝 ① 110円 ⑤ 200円 ② 180円
枠連 1⃣-5⃣ 760円
馬連 ①-⑤ 910円
馬単 ①-⑤ 560円 ⑤-① 1,160円
ワイド ①-⑤ 410円 ①-② 300円 ②-⑤ 970円
3連複 ①-②-⑤ 1,990円
3連単 ①-⑤-② 2,710円
⑤-①-② 6,990円
桜花賞と同じ舞台で行われる前哨戦は、1番人気のメイケイエールと3番人気のエリザベスタワーが殆ど同時にゴール。写真判定の末、1着同着という結果となりました。このレースで1着が同着になったのは史上初めてとなります。メイケイエールはこれで重賞3勝目、鞍上の武豊騎手は35年連続重賞制覇を達成。エリザベスタワーの方は重賞初勝利、川田将雅騎手は同レース3勝目です。
3着争いの方もきわどかったんですが、ストゥーティが桜花賞の優先出走権を獲得。2番人気のタガノディアーナはハナ差及ばず4着でした。
今回は本当にメイケイエールの折り合いの悪さが目立ちました。頭が上がりっぱなしで、武豊騎手も馬をなだめるのに必死。本当に落馬しなくてよかったよ。掛かったままの状態で先頭に立つと、そのまま1着でゴール。普通の馬だったら直線でズルズル下がるところでしたが、エールの場合は並ばれても粘り強かった。あまりにも気性が激しすぎるんで、桜花賞がとても心配だなって思いました。本番では外枠に入ってほしいくらいだ。
エリザベスタワーは前走のエルフィンステークスで9着と惨敗。それから見事に巻き返して見せました。メイケイエールほどではないけど、こちらもまた折り合いを欠いていましたなぁ。パトロールビデオを口が割れてるように見えたもん。でも、直線でのイン突きは素晴らしかったと思います。