日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

3冠女王参戦の金鯱賞はまさかのギベオン!WIN5が過去最高額の5億5千万円!

2021年03月14日 | 競馬

土曜日の大荒れの天気から一転、春らしい陽気となった14日は、阪神競馬場で桜花賞トライアルのフィリーズレビュー、中京競馬場では大阪杯の前哨戦・金鯱賞が行われました。金鯱賞には昨年の無敗三冠牝馬・デアリングタクトが登場。今年初戦で女王の貫禄を示すはずが、信じられない結末が起こりました・・・。



阪神メイン・第55回報知杯フィリーズレビュー(芝1400m 18頭立て)は、九州産馬⑧ヨカヨカ、ファンタジーステークス2着⑯オパールムーン、阪神1400mの新馬戦で快勝した③エルカスティージョ、クイーンカップ4着⑮エイシンヒテン、④アンブレラデート、⑱スティクス、⑪ララクリスティーヌ、⑨ラヴケリー、⑤シゲルピンクルビーなどが参戦しました。
スタートでエイシンヒテンと②テリーヌが出遅れ、オパールムーンも後方からの競馬。先行争いで、④アンブレラデート,,⑦ポールネイロン,シゲルピンクルビー,ヨカヨカ,⑰フリードの5頭の争いから、ポールネイロンが先手を奪う。フリード2番手、アンブレラデートとヨカヨカが3,4番手で並ぶ。5番手からスティクス、内側6番手シゲルピンクルビー、7番手にラヴケリー、8番手①ゴールドチャリス。中団勢は9番手⑥クープドドクール、10番手ララクリスティーヌ、11番手テリーヌ。中団より後ろのところには⑩ヴァ―チャリティ,⑭ラストリージョ,エイシンヒテンの3頭が並走。15,16番手の位置にエルカスティージョと⑬ミニーアイルがいて、17番手⑫ブルーバード、最後方にオパールムーンが追走する。
内回り3,4コーナー中間を過ぎ、先頭集団はネイロン・フリード・スティクスの3頭。4番手にラヴケリー、ヨカヨカ5番手、アンブレラ6番手。中団勢からはヒテンとリージョとララクリの3頭が控えている。エルカスとオパムンはまだ後方の位置。
4コーナーを回って最後の直線に入ったところでスティクスが抜け出して先頭に立つが、アンブレラデートが内を掬い、さらにヨカヨカが馬群を割って追い上げる。後続からラヴケリー、シゲルピンクルビー、クープドクール、大外からエイシンヒテンとミニーアイルも猛追。残り100mでヨカヨカ前に出るも、ピンクルビーが足を伸ばし、ゴール前でヨカヨカをかわしてゴールイン!後ろでは大外強襲のミニーがアンブレラをかわして3番手ゴール。

桜花賞の3枚の切符を賭けた争いは、単勝8番人気のシゲルピンクルビーが、先に抜け出したヨカヨカをゴール前で差し切り優勝しました。2番人気のヨカヨカは惜しくも重賞初制覇ならず。3着争いはミニーアイルが制し、この上位3頭が桜花賞への優先出走権を獲得。3番人気のエルカスティージョは5着、1番人気のオパールムーンは9着に終わりました。
キャリア3戦目で重賞初制覇を飾ったシゲルピンクルビーは、栗東・渡辺薫彦厩舎に所属。父・スクリーンヒーロー、母・ムーンライトベイの間に生まれました。新馬戦で勝った後、阪神ジュベナイルフィリーズに参戦するもブービーの17着でしたが、今回は前走の大敗をひっくり返しました。姉のシゲルピンクダイヤは、2年前の桜花賞で2着、秋華賞で3着。ピンクルビーは3歳牝馬GⅠ戦線で姉の雪辱を果たせるのか?



中京メイン・第57回金鯱賞(GⅡ・芝2000m 10頭立て)は、無敗の三冠牝馬②デアリングタクト、転厩して心機一転⑦キセキ、香港GⅠ馬④グローリーヴェイズ、元マイル王⑧ペルシアンナイトのGⅠ馬4頭が参戦したほか、4連勝中の上がり馬⑩ポタジェ、新潟記念覇者③ブラヴァス、⑥ジナンボー、⑨サトノフラッグなどが出走しました。
スタート直後のスタンド前での先行争いで、⑤ギベオンがハナに立つと、サトノフラッグが2番手につけ、ブラヴァス3番手、グローリーヴェイズ5番手、デアリングタクトは6番手から。キセキは今回は先行せず、最後方で1コーナーを通過した。
2コーナーから向正面に差し掛かり、ギベオンが先頭、2番手にサトノフラッグ、3番手集団にはブラヴァス・ポタジェ・グローリーヴェイズの3頭が固まっている。中団6番手の位置にデアリングタクト、7番手にペルシアンナイト。②サンレイポケットとジナンボーが8,9番手で並走し、キセキはポツンとしんがり。
3コーナーを迎え、先頭のギベオンは前半1000mを61秒4のスローペースで通過。サトフラ2番手変わらず、ポタジェが3番手、ヴェイズ4番手、ブラヴァス5番手に下がる。デアタクは依然として6番手だが、3,4コーナー中間で外に持ち出す。最後方のキセキも追い出し開始。
10頭が一団の状態で4コーナーから最後の直線へ。ギベオンがまだ先頭で逃げ続けるが、外からポタジェが上がっていき、2番手からサトノフラッグも接近。デアリングタクトとキセキは外から追い込みをかける。残り200を切ってもギベオンが粘る。ヴェイズ・サトフラ・ポタジェがなかなか捕らえきれず、残り100mでようやくデアタクがやってきて、ゴール前でギベオンに迫るが届かない!!デアリングタクト執念の追い込みも及ばず、ギベオンが逃げ切りました。

重馬場の中で行われた金鯱賞は、単勝最低人気のギベオンが、三冠女王・デアリングタクトを破る大波乱を起こしました。単勝の最終オッズでは、デアタクが1.4倍なのに対し、ギベオンは227.3倍もつき、22,730円の万馬券。ゴール直後、ギベオンに対して「誰やねん!」や「お前が勝つんかい」とツッコんだ人もたくさんいたに違いない。
デアリングタクトはクビ差の2着、3着には6番人気のポタジェが入り、2番人気のグローリーヴェイズは4着、3番人気のキセキは5着という結果に終わりました。もしキセキが先行していれば、また違う結果になっていたんでしょうか。先週の弥生賞と同様、単勝1倍台の馬が負けるという結果になりましたなぁ。競馬に「当たり前」とか「絶対」は無いなあって正直思いました。
勝ったギベオンは2018年の中日新聞杯以来の勝利を挙げ、重賞も2勝目をマーク。鞍上の西村淳也騎手はこれが重賞初制覇となりました。スローペースで逃げ続け、ラストの直線ではデアリングタクトとキセキが外に持ち出したのに対し、ギベオンは経済コースで粘りの走りを見せました。
デアリングタクトですが、前走のジャパンカップに続いての2連敗。道悪にも関わらず、残り100mからの伸び脚は凄かったんですが・・・。休み明けとはいえ、最低人気の馬に負けるようでは、香港GⅠ・クイーンエリザベス2世カップも不安でしかない。この馬にとって、2021年は試練の1年になるのだろうか。


この日は金鯱賞でしんがり人気のギベオンが、フィリーズレビューで8番人気のシゲルピンクルビーが勝ち、どちらも波乱のレース。他の対象3レースでも1番人気が敗れ、WIN5も大変なことになりました。
1レース目:阪神10R ⑨タマモサンシーロ(4番人気)
2レース目:中山10R ③トーラスジェミニ(5番人気) 
3レース目:中京11R ⑤ギベオン(10番人気)
4レース目:阪神11R ⑤シゲルピンクルビー(8番人気)
5レース目:中山11R ⑧アナザーリリック(3番人気)

以上5レースで「⑨-⑧-⑤-⑤-⑧」の組み合わせで、払戻金はなんと5億5444万6060円!2011年にスタートして以降、史上最高額が生まれました。的中票数もわずか1票。当たった人の顔が見たいもんだな。







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