日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

レイパパレが6戦無敗で初GⅠ!コントレイルとグランアレグリアは道悪に泣く。

2021年04月04日 | 競馬

春の中距離王者決定戦・第65回大阪杯(GⅠ・芝2000m 13頭立て)が4日、阪神競馬場で行われました。無敗の3冠馬⑦コントレイルが4か月ぶりの休み明けを経て始動すれば、スプリントとマイルの2階級制覇を果たした⑫グランアレグリアが中距離路線に殴り込み。さらには今年こそはコントレイルにリベンジしたい②サリオス、元ダービー馬⑥ワグネリアン、⑤ペルシアンナイトのGⅠウィナーの他に、デビューから5戦全勝の4歳牝馬⑧レイパパレ、6億円ホース⑬アドマイヤビルゴ、昨年4着⑩カデナなどが参戦しました。


単勝の人気は、コントレイルが1.8倍で1番人気、グランアレグリアが2.8倍で2番人気、3番人気サリオス(5.8倍)と3頭が10倍以下。その後はレイパパレ、ワグネリアン、①モズベッロ、アドマイヤビルゴ、⑨クレッシェンドラブと続きました。

スタンド前でのスタートで、コントレイル、サリオス、グランアレグリアが好スタートを見せる。最初の先行争いでサリオスが行くかと思いきや、レイパパレがスーッと前に出て先手を奪う。サリオス・ワグネリアン・⑪ハッピーグリンが2番手グループを形成し、グランアレグリアは5番手、コントレイルは中団8番手でゴール板を通過した。
1,2コーナーを過ぎて向正面に差し掛かるところで、レイパパレが単独先頭、ハッピーグリン2番手、内側3番手にサリオス、外側4番手にワグネリアン。グランアレグリアは5番手に控え、6番手クレッシェンドラブ、7番手⑬アドマイヤビルゴ、8番手③アーデントリー、その後ろの9番手にコントレイルが追走。後方勢は10番手①モズベッロ、11番手カデナ、12番手④ブラヴァス、最後方にペルシアンナイト続く。
縦長の状態で内回り3コーナーを回り、コントレが中団の位置から進出開始。これを見たのかアレグリアも仕掛けていく。残り600mのところでサリオス・アレグリア・コントレの3頭が横並び。それでもパパレが先頭キープ。後続にはベッロが5番手まで上がってきた。
4コーナーから最後の直線に入り、レイパパレがまだ先頭、サリオスは道悪の内側を選び、グランアレグリア3番手、コントレイルはまだ4番手。一番外からはモズベッロも頑張っている。残り200mを切ってもパパレが粘りを見せるのに対し、サリオスとアレグリアとコントレイルは伸びてこない。そして残り100mでパパレが一気に突き放し、そのまま先頭ゴール!モズベッロがゴール前で2番手に上がり、コントレイル3番手、グランアレグリアは4番手でゴールしました。



【大阪杯 全着順】
1着 レイパパレ    2分01秒6
2着 モズベッロ     4馬身
3着 コントレイル    3/4馬身
4着 グランアレグリア  クビ差
5着 サリオス      1馬身1/4
6着 カデナ 
7着 アーデントリー
8着 ブラヴァス
9着 アドマイヤビルゴ
10着 ペルシアンナイト 
11着 クレッシェンドラヴ
12着 ワグネリアン
13着 ハッピーグリン


単勝 ⑧ 1,220円
複勝 ⑧ 230円  ① 420円  ⑦ 110円
枠連 1⃣-6⃣ 16,360円
馬連 ①-⑧ 19,080円
馬単 ⑧-① 37,610円
ワイド ①-⑧ 2,750円  ⑦-⑧ 390円  ①-⑦ 850 円
三連複 ①-⑦-⑧  7,240円
三連単 ⑧-①-⑦ 106,210円


「三冠馬」コントレイルVS「最速女王」グランアレグリアによる頂上決戦と謳われていた今年の大阪杯でしたが、デビューから負けなしの4歳牝馬・レイパパレが逃げ切り勝ちという結果に終わりました。5番人気のモズベッロが2着に入り、馬単で3万円台の高配当。1番人気のコントレイルは3着、2番人気のグランアレグリアも4着、3番人気のサリオスも5着に終わっています。
コントレイルとグランアレグリアは共に道悪に泣かされました。3コーナーでコントレイルが早めに仕掛け、グランアレグリアも動き出したときは、最後は2強の一騎打ちかと思ったんですが、どちらも直線で末脚が伸びず。アレグリアは2000mの距離が長かったと思うし、ルメール騎手が最近重賞レースで勝てていないということも原因か。スプリント・マイル・中距離の「三階級制覇」は難しいですね。コントレイルは雨の中で走るのが初めて。宝塚記念でも大阪杯のような天気と馬場だったら、期待は薄いでしょう。

勝ったレイパパレは、デビューから6戦6勝でGⅠ初制覇。栗東・高野友和厩舎に所属し、父・ディープインパクト、母・シェルズレイ、母の父がクロフネという血統。道悪で圧勝する辺りはディープ産駒らしくないなと思うけど、祖父・クロフネの血が生きたのではないでしょうか。鞍上の川田将雅騎手は、先週の高松宮記念に続いてのGⅠ勝利。川田騎手はこの後、来週の桜花賞でエリザベスタワー、皐月賞でダノンザキッドと有力馬に相次いで騎乗予定。この春GⅠの主役は川田騎手となるのか?
昨年1月にデビューしたものの、その後に約5ヶ月も休養。裏街道で連勝を重ね、12月のチャレンジカップで重賞初制覇とともにデビュー5連勝を達成。今回の大阪杯では、三冠馬や2階級女王を寄せ付けず、重馬場の中で圧勝しました。この強さは同世代の三冠女王・デアリングタクトより上だと思います。


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