日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ドバイの雪辱を香港で果たした!ラヴズオンリーユー約2年ぶりのGⅠ勝利!

2021年04月26日 | 競馬

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が東京・大阪・京都・兵庫の4都道府県に25日に発令されたのに伴い、東京競馬場と阪神競馬場の2場で無観客開催。せっかく競馬場にファンが戻ってきたばかりだったのに・・・。この日は国内のGⅠは無かったけど、香港・シャティン競馬場でクイーンエリザベス2世カップ(G1・芝2000m 7頭立て)が行われました。日本勢からは⑥デアリングタクト、ドバイからの転戦となる⑦ラヴズオンリーユー、2019年香港ヴァーズ覇者①グローリーヴェイズ、2017年菊花賞馬④キセキの4頭が参戦。地元・香港勢からは前回覇者②エグザルタント、GⅠ3勝⑤タイムワープ、③グロリアスドラゴンの3頭が出走しました。


スタートと同時にタイムワープが先手を奪い、エグザルタント2番手、デアリングタクトは内側の3番手につけ、ラヴズオンリーユー4番手で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、タイムワープが先頭、2番手エグザルタント、3番手デアリングタクト、その外側の4番手にラヴズオンリーユー。5番手キセキ、6番手グローリーヴェイズ、最後方にグロリアスドラゴンが控える。
先頭を行くワープは前半1000mを62秒台のスローペースで通過。3コーナーを通過したところで、ワープとエグザルの2頭が後続を離しにかかる。デアタクは3番手、ラヴオン4番手、キセキとヴェイズのポジションも変わらない。4コーナー目前でラヴオンとヴェイズが外に持ち出し、デアタクはまだ最内を進んだまま。
ラストの直線に差し掛かり、残り400mを切ってタイムワープがまだ先頭、デアリングタクト、エグザルタント、ラヴズオンリーユーの3頭が2番手を争う。残り300mでワープが粘るところをデアタクが接近するが、ラヴオンが2頭まとめて捕らえ、残り200mで先頭浮上。デアタクも内側から巻き返し、ラヴオンに並びかける。しかし、残り100mでラヴズオンリーユーが突き放し、大外からグローリーヴェイズが飛んできたが、ラヴズオンリーユー先頭でゴールイン!グローリーヴェイズ2着、デアリングタクト3着、キセキも4着と日本勢が上位を独占しました!


【クイーンエリザベス2世カップ 全着順】
1着⑦ラヴズオンリーユー  2:01.22
2着①グローリーヴェイズ  3/4馬身
3着⑥デアリングタクト   1馬身1/4
4着④キセキ        2馬身3/4
5着②エグザルタント    3馬身
6着③グロリアスドラゴン
7着⑤タイムワープ

【払戻金】
単勝 ⑦ 550円
複勝 ⑦ 250円 ① 240円
馬連 ①-⑦ 1,150円
馬単 ⑦-① 2,290円
ワイド ①-⑦ 290円  ⑥-⑦ 170円  ①-⑥ 180円
3連複 ①-⑥-⑦ 370円
3連単 ⑦-①-⑥ 4,330円



日本勢4頭が参戦した今年のQE2世カップは、ラヴズオンリーユーが見事な快勝。このレースで日本馬が優勝したのは、おととしのウインブライト以来、史上5頭目となります。大外から突っ込んできたグローリーヴェイズが、ゴール前でデアリングタクトをかわして2着。ヴェイズはシャティンの馬場が合ってるみたいですね。
1番人気に支持されたデアリングタクトは3着。道中は3番手をキープし、直線でラヴズオンリーユーと競り合うも、伸びきれませんでした。スタート前の発汗の影響もあったのかなって思います。デアタクは牝馬3冠を達成した後、勝ちきれないレースがつづいています。同じ無敗の3冠馬・コントレイルも大阪杯で完敗したんで、どちらも試練の時を迎えています。2頭とも早く復活してほしいです。

ラヴズオンリーユーは2019年のオークス以来となる2度目のGⅠ制覇。矢作芳人調教師は海外GⅠ3勝目で、香港では初勝利。かつてリスグラシューが2018年の香港ヴァーズで2着、2019年のQE2世カップでも3着と、あと一歩のところで勝利を逃しました。しかし、ラヴオンが厩舎の先輩の無念を晴らしてみせました。
鞍上のヴィンセント・ホー騎手はQEカップ初勝利。ホー騎手は同日開催の「チャンピオンズマイル」でも、ゴールデンシックスティとのコンビで制覇。ちなみに、ゴールデンシックスティはこの勝利で14連勝を達成。そこまで強いなら、安田記念で見てみたいんだけど、コロナ禍の今のご時世じゃ不可能かな。
2年前のオークスを制した後、エリザベス女王杯で2年連続で3着、昨年末の有馬記念でも10着。今年の京都記念で久しぶりの勝利を飾ると、ドバイシーマクラシックではミシュリフとクロノジェネシスとの叩き合いの末に3着。その悔しさを抱えたまま迎えた今回、スタートからデアリングタクトを徹底的にマークし続けると、残り200mで先頭に立ち、デアタクの反撃を退けました。勝った内容も良かったし、ラヴオンの強さを引き出したホー騎手にも「あっぱれ」です。
今年すでに3度走っているし、海外遠征の疲労もあると思うから、宝塚記念は使わないと思います。現役生活も今年限りだろうから、秋は天皇賞orエリザベス女王杯を使い、香港でラストランになるのかな?引退前にGⅠタイトルをもう一つ取っておきたいですね。