日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

東京五輪2020  日本人金メダル第1号は柔道男子・高藤直寿!

2021年07月24日 | Sports

23日に開幕した「2020 東京オリンピック」は、24日から本格的に競技が始まりました。この日は日本武道館で行われた柔道の男子60キロ級と女子48キロ級で日本人メダリストが誕生しました。



女子48キロ級は日本から渡名喜風南選手が出場。2017年の世界選手権で優勝した事もある選手です。
渡名喜選手は3回戦から登場し、エバ・チェルノビツキ(ハンガリー)を横四方固めで一本勝ち。準々決勝は前回のリオデジャネイロ大会の金メダリストであるパウラ・パレト(アルゼンチン)と対戦し、腕ひしぎ十字固め(1分54秒)を決めて準決勝に進出します。
準決勝では世界選手権2連覇の「美しすぎる柔道家」ダリア・ビロディド(ウクライナ)が相手。渡名喜はビロディドに1勝4敗と負け越しています。本戦4分間では両者ともに指導が1つずつ与えられ、4分間では決着つかずゴールデンスコア方式の延長戦へ。延長1分過ぎに渡名喜が前に出るところをビロディドが払い巻き込みを狙ったが、渡名喜が上手く回避。その後に渡名喜に2つ目の指導が与えられ、反則負けのピンチを迎える。延長2分30秒過ぎにビロディドの巻き込み技を渡名喜がつぶすと、体をひっくり返して抑え込み。横四方固めで一本を取り、銀メダル以上を確定させます。
金メダルを懸けた決勝戦は、世界ランク1位のディストリア・クラスニチ(コソボ)と対戦。渡名喜は開始直後に小外刈りを狙うと、クラスニチの内股を返して寝技に持ち込もうとするも決めきれず。膠着状態が続く中、残り23秒のところでクラスニチが内股で技ありを奪う。渡名喜も残り時間で反撃に出るも及ばず。決勝で惜しくも敗れて銀メダル獲得です。



男子60キロ級は高藤直寿選手が出場。世界選手権で3度優勝し、前回のリオ五輪では銅メダル。東京五輪で悲願の金メダル獲得を目指します。
初戦となる3回戦では、ヨレ・フェルストラーテン(ベルギー)に内股(3分46秒)で一本勝ち。準々決勝のルフミ・チフビミアニ(ジョージア)戦では、延長戦でチフビミアニに抱え込まれるも腹ばいで逃れる。するとチフビミアニがベアハグ(抱きつき行為)を取られて反則負け。ラッキーな形で準決勝に駒を進めます。
準決勝のエルドス・スメトフ(カザフスタン)戦では、高藤が残り35秒からスメトフを3度も抑え込んだが、スメトフに逃れられてしまう。延長戦は一進一退の攻防が続き、7分ごろに高藤が隅落としで技ありを奪い勝負あり。
決勝戦は楊勇緯(台湾)と戦い、本戦4分間で楊に2つ、高藤に1つの指導が入り、延長戦でも激しい組み手争いが続く。2分過ぎに楊が高藤を振り落として寝技を狙おうとしたが、高藤が腹這いで守り切る。楊が足を使って攻め込み、高藤がしっかり組んで守る時間帯が続いたが、延長3分40秒に審判の「待て」がかかり、楊に3つ目の指導が入ったところで試合終了。最後は反則勝ちで高藤が金メダル!



柔道初日は、渡名喜選手が今大会の日本人メダリスト第1号となる銀メダル、高藤選手が日本人最初の金メダルを獲得しました。2人とも駐車場運営会社「パーク24」の柔道部に所属しており、総監督の吉田秀彦さんも弟子のメダルに喜んでいたと思います。
高藤選手は4試合中3試合で延長戦を戦い、うち2試合で反則勝ち。3回戦で3分46秒、準々決勝で6分37秒、準決勝で11分間、決勝で6分40秒、トータルで28分03秒戦い抜きました。高藤選手のスタミナの凄さに感服です。前回リオで銅メダルの時は「東京では金メダルを取る」と語っていましたが、有言実行となりましたね。最軽量級での金メダルは野村忠宏さん以来の快挙。この後に出場する選手たちに勢いを与えそうですね。
渡名喜選手は準決勝までの3試合は全て寝技で一本勝ち。準決勝で天敵のビロディド選手を破り、大きな山を乗り越えたから金メダルは取れると思いましたが、決勝で無念の敗戦。試合後の談話で「最近決勝で勝ててなくて、自分の弱さが最後に出てしまった」と話した渡名喜選手。次のパリ五輪こそは金メダルを取れることを信じています。



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東京五輪ついに開幕!無観客の開会式はネタ満載!

2021年07月24日 | Sports

平和とスポーツの祭典「2020東京オリンピック」がついに開幕を迎えました。57年ぶりの東京開催ですが、新型コロナウイルス蔓延で1年延期、無観客開催という異例の大会です。23日は国立競技場で開会式が行われ、多くの出来事がありました。


開会式は午後8時に始まり、日本国旗入場の場面では、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん、1964年東京五輪重量挙げ金メダリスト・三宅義信さんが登場。国旗掲揚・国家独唱では歌手のMISIAさんが「君が代」を担当しました。
選手入場では、「ドラゴンクエスト」、「モンスターハンター」といった日本を代表するゲームのBGMが使用。五輪発祥国・ギリシャを先頭に五十音順で205の国と地域が続々と入場。終盤には2028年ロサンゼルス五輪の開催国・アメリカ、2024年パリ五輪開催国・フランス選手団が入場。そして、最後に開催国・日本選手団が登場し、NBAプレーヤーの八村塁選手、女子レスリングの須崎優衣選手が旗手を務めました。

開会式のクライマックス・聖火の点火シーン。今年3月に福島県から始まった聖火リレーは、この日の午後に東京都庁に到着。まず国立競技場に姿を現したのは、レスリング・吉田沙保里さん&柔道・野村忠宏さんの「五輪3連覇コンビ」。続いて長嶋茂雄さん・王貞治さん・松井秀喜氏のプロ野球界のレジェンド達が聖火を掲げ、その後医療従事者、パラリンピック金メダリストの土田和歌子さん、福島・宮城・岩手の被災地の子供たちとつなぎ、最終ランナーを務めるのはテニスの大坂なおみ選手。大坂選手は聖火台の階段を駆け上がってから、聖火台に点火。こうして8月8日までの17日間の熱戦が幕を開けました。



始まる前からゴタゴタが続いていた開会式でしたが、最後まで見てしまいましたよー。MISIAさんの国歌斉唱は圧巻でしたし、選手入場では各国の選手団の服装に個性が現れてました。組織委員長の橋本聖子さんの挨拶では、橋本さんが涙声になってたように思えます。女性差別問題で辞任した森喜朗氏の代わりに就任し、コロナ禍での開催、開会式演出メンバーの不祥事が続出して謝罪ばっかりで、さぞかし辛かったと思います。それに比べてIOCのバッハ会長のスピーチは、校長先生の朝礼みたいに長すぎたな・・・。「女の方が話が長い」?いいえ、逆でした。
聖火の件ですが、最終ランナーは吉田沙保里、高橋尚子、レスリング4連覇の伊調馨さん、東京出身の北島康介さんといった嘗ての金メダリストがやるだろうと思っていましたが、大坂なおみ選手が選ばれましたのは意外でした。「多様性の象徴」と言われてるけど、テニスの4大大会で通算4勝、世界ランク1位の実績の評価も入ってるのだろうか?

今回の開会式では有名人も多数出演。森山未來さんがコロナ犠牲者に捧げるダンスを披露し、江戸と現代を融合したダンスショーには真矢ミキさんが棟梁役で出演。あと、なだぎ武さんが寸劇のレポーター役に扮したり、競技会場と東京の街を紹介するVTRに劇団ひとりさんと荒川静香さんが登場。市川海老蔵さんも特設ステージで歌舞伎の演技を披露しました。なだぎさんがいたのにはびっくりしたなぁ。

24日からは本格的に競技が始まります。24日はメダルラッシュが期待されるバドミントン、柔道の男子60キロ級&女子48キロ級、他にも女子サッカーの日本VSイギリス戦などが行われます。競技初日から日本人メダリストが誕生なるか注目です。



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