日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

フリームファクシが3連勝でクラシックに名乗り!東京新聞杯はウインカーネリアンが快心の逃げ切り!

2023年02月05日 | 競馬

2月を迎え、春のGⅠ戦線を占う戦いも本格化を迎えます。5日は中京競馬場で3歳重賞のきさらぎ賞、東京競馬場は伝統のマイル戦・東京新聞杯が行われました。


東京メイン・第73回東京新聞杯(GⅢ・芝1600m 16頭立て)は、毎日王冠2着③ジャスティンカフェ、昨年夏の関屋記念を勝った②ウインカーネリアン、秋華賞2着⑮ナミュール、NHKマイルカップ2着⑥マテンロウオリオン、オークス4着④ピンハイ、京都金杯3着⑯プレサージュリフト、⑤インダストリア、⑧ファルコニア、⑭エアロロノアなどが参戦しました。
スタートで⑩ピースワンパラディが遅れる。好スタートを決めたウインカーネリアンがハナに立ち、ファルコニアが2番手、3番手に⑫シュリ、4番手に①プリンスリターン、ナミュールは5番手から。内側6番手にマテンロウオリオン、7番手⑨ショウナンマグマ、8,9番手の位置にピンハイとプレサージュリフトが並ぶ。10番手⑪カイザーミノル、11番手インダストリア、12番手エアロロノア、13番手ジャスティンカフェ。後方は⑦タイムトゥヘヴンと⑭サクラトゥジュールが14,15番手、出遅れたピースワンパラディが最後方。
3,4コーナー中間を迎え、ウインカーが軽快に逃げ、ファルコ2番手、シュリ3番手、プリリタ4番手。ナミュール5番手変わらず、マテオリも内で脚を溜めている。プレサージュ、インダス、ピンハイは中団待機、ジャスカは後方のまま。
4コーナーを回り直線コースに入って、ファルコニアが逃げるウインカーネリアンに迫る。3,4番手からシュリとプリンスリターン、ナミュールは馬場の真ん中から追い込む。ピンハイとインダストリアはまだ馬群、プレサージュは大外に持ち出す。ジャスティンカフェも伸びてこない。残り200mを切って、ウインカーがファルコを引き離しにかかる。ナミュールがようやく3番手に上がり、ファルコを抜いて2番手に浮上。さらにはプレサージュ、ジャスカ、マテオリ、ロロノアが猛追し、ゴール前でナミュールとプレサージュがウインカーを捕らえにかかるが、ウインカーネリアンがそのままゴールイン!ウインカーネリアンが人気馬を抑えて逃げ切りました!


ヴィクトリアマイルと安田記念に繋がるかもしれないレースは、単勝5番人気のウインカーネリアンが、スタート直後からゴールまで先頭を守り切りました。昨年夏の関屋記念以来となる重賞2勝目をマーク。通算でも7勝目となりました。2番人気のナミュールはゴール前でウインカーに迫ったものの、アタマ差届かず2着。プレサージュリフトは前走の京都金杯に続いての3着惜敗。1番人気のジャスティンカフェは後方から追い上げるも4着、3番人気のピンハイは8着に終わりました。
ウインカーネリアンは2021年の春に蹄葉炎を発症して1年近く休養。復帰後に谷川岳ステークス、米子ステークス、関屋記念と3連勝。その勢いでマイルチャンピオンシップに挑むも、ゲート内で立ち上がったり、先行策に行けず12着と完敗しました。この日はスタートダッシュをバッチリ決めた後、直線でファルコニアに並ばれるも、二の足を使って突き放し、後続勢の猛追を退けました。ウインカーを気持ち良く前に行かせた三浦皇成騎手の好騎乗が光りましたねぇ。これを安田記念でもできればいいんですが・・・。
競走馬の不治の病といわれる蹄葉炎を克服し、復帰後は6戦4勝、重賞2勝。あとはGⅠを勝つだけですね。




中京メイン・第63回きさらぎ賞(GⅢ・芝2000m 8頭立て)は、ディアドラの弟②フリームファクシ、ディープインパクト産駒最終世代⑦オープンファイア、2000mで2連勝の紅一点④レミージュ、⑤ロゼルなどが参戦。
スタンド前のスタートで、フリームファクシが好スタートを決めたが、①シェイクユアハートが前に出る。しかし、レミージュがフリームファクシとシェイクユアハートをかわして先頭を奪う。オープンファイアは6番手、⑥トーセントラムが最後方で1コーナーを回る。
向正面に差し掛かり、レミージュが先頭、2番手にフリームファクシ、3番手シェイクユアハート、4,5番手のところに③クールミラボーとロゼルが並び、6番手にオープンファイア、7番手⑧ノーブルライジング、トーセントラムは集団から大きく離されてしんがり追走。
3コーナーを過ぎ、先頭を走るレミーシュは前半1000mを61秒2のスローペースで通過。ファクシ2番手、シェイク3番手、ロゼルが単独4番手。6番手のファイアは外に持ち出し、最後方のトラムは前の集団に追いついた。
4コーナーを回って最後の直線に入るところで、フリームファクシが早くも先頭に躍り出る。レミージュも最内で粘りを見せ、クールミラボーがインを掬いにかかる。オープンファイアも大外から追い上げる。後方ではノーブルライジングがスローダウン。残り200mでファクシが完全に抜け出したかと思いきや、2番手に上がったファイアが一完歩ずつ差を詰め、ファクシを差しにかかる。そしてゴール前でファクシとファイアがほぼ並んだが、最後は僅差でフリームファクシが先着!オープンファイアあと一歩届きませんでした。

昨年12月から続いた中京開催のラストを飾る「きさらぎ賞」は、最後の直線で先頭を走るフリームファクシを、オープンファイアが凄い末脚で襲い掛かり、最後はほぼ同体でゴールしましたが、フリームファクシが粘って優勝しました。未勝利戦から3連勝で重賞初制覇です。
オープンファイアはアタマ差の2着でしたが、今後が楽しみな馬だと思います。2頭から離れた3着にはオープンブラボーが入りました。
なお、ノーブルライジングがゴール前で競走を中止。ジョッキーは異常なし、馬は「左後肢跛行」と診断されました。
優勝したフリームファクシは、栗東・須貝尚介厩舎に所属。父はルーラーシップ、母はライツェント、姉のディアドラは日本とイギリスのGⅠを制しました。きさらぎ賞2勝目の川田将雅騎手は、この日だけで3勝を挙げ、前日も3勝、2日で6勝の固め打ちです。
ファクシは昨年10月の新馬戦でミッキーカプチーノにクビ差の2着に敗れましたが、2戦目の未勝利戦、3戦目の1勝クラスと快勝。今回のきさらぎ賞でも1番人気に応えました。京成杯で完勝のソールオリエンスが3歳牡馬クラシックの主役に近いと思ってましたが、フリームファクシも主役候補に相応しい思います。



来週は注目の重賞レースが2つあります。東京競馬場ではクラシックの登竜門・共同通信杯が行われ、ダノンザタイガー、朝日杯3着レイベリング、ホープフルステークス4着・ファントムシーフ、新馬戦で6馬身差のタッチウッド、東スポ杯2着のダノンザタイガーなどが登録。
阪神競馬場では京都記念が行われ、昨年のダービー馬・ドウデュースと、おととしの年度代表馬・エフフォーリアが登場。他にも中日新聞杯で復活勝利を挙げたキラーアビリティ、昨年波乱を演出したアフリカンゴールド、プラダリア、ウインマイティー、ユニコーンライオンなども出走予定です。




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