日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

俺が真のダート王だ!トランセンドが史上初のJCダート連覇!

2011年12月05日 | 競馬

秋の3大ダートGIシリーズの第2弾・第12回ジャパンカップダート(GI・1800m 16頭立て)が4日、阪神競馬場で行われました。今年も外国勢不在、日本馬の16頭で争われ、現在のダート王で昨年の優勝馬⑯トランセンドと元王者で2年前の勝ち馬⑥エスポワールシチーの「2強対決」に注目が集まりました。前回の「南部杯」(東京)での直接対決では、トランセンドが勝利を収めましたが、今回はどうなるのか。
2強以外では、JBCレディスクラシックの初代女王⑪ミラクルレジェンド、これがラストランとなる④ラヴェリータ、南部杯2着の⑭ダノンカモン、シリウスSの勝ち馬⑭ヤマニンキングリー、他にも⑤テスタマッタ、⑮トウショウフリーク、⑨ワンダーアキュートなどが参戦しました。


直前の単勝上位人気は、1番人気がトランセンド(2.0倍)、2番人気エスポワールシチー(2.8倍)。単勝10倍以下はこの2頭だけで、3番人気以降は大きく離れ、ヤマニンキングリー、ダノンカモン、ワンダーアキュート、ミラクルレジェンドと続きました。
スタートでラヴェリータとワンダーアキュートがつまづき、テスタマッタも後手を踏んだ。スタンド前での先行争いでは、エスポワール、⑫ニホンピロアワーズ、トウショウフリーク、トランセンドの4頭が前に出る中、大外のトランセンドがゴール板~1コーナーを回ったところで先頭に立ちます。
向正面に差し掛かり、トランセンドが先頭でレースを引っ張り、2番手の位置にフリークとエスポワールが並び、4番手にラヴェリータとニホンピロアワーズが並走。ダノンカモンは中団の7,8番手、その前には⑧バーディバーディ6番手。ワンダーアキュート11番手、ミラクルレジェンド12番手で追走し、後方グループはテスタマッタが最後方から追い上げ、③エイシンダッシュ14番手、キングリーは後方2番手、最後方に①マカニビスティーと言う展開。
3コーナーで馬群が一塊となり、依然としてトランセンドがマイペースで逃げる。2番手のエスポワールシチーが横に並びかけ、トウショウフリーク、ラヴェリータ、ダノンカモン、ニホンピロアワーズが3番手争い。テスタマッタも中団まで進出。勝負は4コーナーから直線に入り、粘るトランセンドにエスポワールが追い上げ、ラヴェリータが最内から迫ろうとする。しかし、トランセンドはライバルたちの猛追を振り切り、残り200mを切った辺りで突き放し、そのまま先頭でゴールイン!そして2番手争いでは、ワンダーアキュートが襲いかかり、エスポワールシチーと並んでゴール。


最終結果&払戻金
1着⑯トランセンド          1分50秒6
2着⑨ワンダーアキュート        2馬身
3着⑥エスポワールシチー        ハナ
4着④ラヴェリータ           1/2馬身
5着⑬ダノンカモン            クビ
6着⑪ミラクルレジェンド         クビ
7着⑭ヤマニンキングリー         ハナ
8着②ソリタリーキング         3/4馬身
9着⑫ニホンピロアワーズ        クビ
10着⑧バーディバーディ         クビ
11着①マカニビスティー         ハナ
12着⑤テスタマッタ         1馬身3/4
13着⑩フリソ             3馬身1/2
14着⑦ダイショウジェット       1馬身1/2
15着⑮トウショウフリーク       3馬身1/2
16着③エイシンダッシュ        3馬身1/2
払戻金
単勝 16 200円        
複勝 16 110円 9 280円 6 120円
枠連 5-8 1570円        
馬連 9-16 1750円
馬単 16-9 2180円        
ワイド 9-16 530円 6-16 140円 6-9 530円        
3連複 6-9-16 920円        
3連単 16-9-6 6180円


ゴール後に審議のランプが灯り、1周目の1コーナーでトウショウフリークとニホンピロアワーズの進路が狭くなった事について審議が行われましたが、到達順位通りで確定し、トランセンドの優勝決定。やや強引気味に内側に寄ってきたんで、斜行→降着になるかと思われましたが、ギリギリセーフでした。
トランセンドVSエスポワールのダート2強対決は、トランセンドが逃げ切り勝ちでジャパンカップダートを制し、JCD史上初の2連覇を達成しました。エスポワールシチーとワンダーアキュートの2着争いは、アキュートが最後かわして2着。エスポワールは鼻差の3着に終わりました。ラストランのラヴェリータは4着と健闘。アキュートとラヴェリータはスタートでバランスを崩しましたが、最後は掲示板圏内を確保しました。
優勝したトランセンドは、フェブラリーステークス、南部杯に次いで今年GI3勝目。JRAのダートGI4勝、ダート重賞通算6勝は歴代単独トップです。鞍上の藤田伸二騎手も今年4度目のGI制覇で、同レース2勝目。騎手のJCD連覇は武豊騎手に次いで2人目です。
昨年は内枠の利を活かして勝ちましたが、今年は大外枠から鼻を奪い、道中はマイペースで逃げ続け、エスポワールシチーにマークされながらも最後の直線で突き放し、2着に2馬身差をつける快勝劇。枠的にも不利じゃないかと思われましたが、それをモノともしない勝利でした。内枠でも外枠でも勝てるのは、馬の力が強いってことなんでしょうね。トランセンドは今年GI3勝しているから、「最優秀ダートホース」は確実と言えるでしょう。


来週からは2週連続で2歳GIが行われます。11日は阪神競馬場で「2011年度2歳女王決定戦」第63回阪神ジュベナイルフィリーズがあり、ファンタジーステークスを制したアイムユアーズ、函館2歳ステークスの勝ち馬・ファインチョイス、小倉2歳Sの勝ち馬・エピセアロームの重賞ウィナー組をはじめ、サウンドオブハート、エイシンキンチェム、ブエナビスタの妹・ジョワドヴィーヴルが出走予定。来年の牝馬クラシック戦線に繋がる一戦を制し、主役に躍り出るのはどの馬だ?



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