メジャーリーグの日本開幕戦「シアトル・マリナーズVSオークランド・アスレチックス」が28日、東京ドームで行われました。MLBの公式戦が日本で開催されるのは実に4年ぶりで、4回目となる今回はマリナーズとアスレチックスの2連戦。メジャー12年目を迎えるイチローが日本に凱旋し、ファンの前で勇姿を見せます。また、メジャー昇格した川崎宗則の出番はあるのか?28日の初戦は、イチローがいきなりヒットを量産してみせました!
両チームのスタメンはこちら
マリナーズ
1(三)フィギンズ
2(二)アクリー
3(右)イチロー
4(一)スモーク
5(指)モンテロ
6(左)カープ
7(捕)オリボ
8(中)ソーンダース
9(遊)ライアン
(投)ヘルナンデス
アスレチックス
1(二)ウィークス
2(遊)ペニントン
3(左)クリスプ
4(指)Sスミス
5(捕)カート・スズキ
6(右)レディック
7(中)セスペデス
8(一)アレン
9(三)ソガード
(投)マッカーシー
イチローは3番ライトで先発出場、一方の川崎はベンチから。対するアスレチックスは、日系アメリカ人のカート・スズキが5番捕手、キューバ人のセスペデスが7番センターでスタメン入り。
1回、マリナーズは1,2番が共に内野ゴロに倒れ、2死走者無しの場面でイチローが登場。イチローはアスレチックス先発・マッカーシーの6球目を叩きつけ、打球は投手の頭上を越え、ショートがボールを掴むも1塁に投げられず内野安打。今季の初打席でいきなりヒットが生まれました。しかし、4番・スモークが三振に倒れて無得点。その裏のアスレチックスの攻撃は、先頭のウィークスがセンター前ヒットで出塁し、2死3塁と先制のチャンスを迎えましたが、スミスが空振り三振に倒れて先制ならず。
両チーム無得点のまま迎えた4回、マリナーズは先頭のアクリーが3球目を捉え、センターへの打球は大きく伸び、バックスクリーン右に飛び込む特大本塁打で1点を先制!アクリーの豪快な一発が飛び出した直後、イチローの第2打席。3球目を三遊間へ弾き返すと、俊足を飛ばして1塁セーフ!またしても内野安打で出塁しました。
1点を追うアスレチックスは4回裏、ペニントンが2塁打を放つと、2死3塁でカート・スズキがマリナーズ先発・ヘルナンデスの2球目を振り抜き、レフトへの鋭い打球を左翼手・カープがダイビングキャッチを試みるも届かず。カートのタイムリー2塁打で1-1の同点としました。
6回、1死1塁の場面でイチローに打席が回り、4球目の低めの球を上手く捉えてセンター前ヒット!これで3打席連続ヒットとなります。マリナーズはフィギンズとイチローのヒットで1死1,2塁と勝ち越しのチャンスを作りますが、後続が相次いで倒れて無得点。対するアスレチックスはペニントン2塁打、セスペデス死球で1死1,3塁と絶好のチャンスでしたが、ヘルナンデスの前に勝ち越し点を奪えません。
7回以降は両チームともチャンスらしいチャンスが無く、1-1のまま試合は延長戦に突入。
迎えた延長11回、マリナーズはライアンの2塁打、フィギンズの犠打で1死3塁と勝ち越しのチャンス。ここでアクリーがアスレチックス5番手・カリナンからセンター前へのタイムリーヒット。2-1と勝ち越しに成功します。この後アクリーが盗塁を決め、1死2塁の場面でイチローが5球目を振り抜いてセンター前へのタイムリーヒットで1点を追加しました。2点を奪って3-1としたマリナーズは、その裏に3番手・リーグがアスレチックスの反撃を0点に抑えて試合終了。3-1でマリナーズが開幕戦を制しました。
2012年公式戦 試合結果
アスレチックス-マリナーズ (東京ドーム、 日本時間:28日 19:00)
SEA 000 100 000 02 3
OAK 000 100 000 00 1
(延長十一回)
【投手】
(マ)ヘルナンデス、ウィリヘルムセン、リーグ-オリボ
(ア)マッカーシー、クック、バルフォア、フエンテス、
ケリガン、ブレビンス-スズキ
【責任投手】
(勝)ウィリヘルムセン1勝
(S)リーグ1S
(敗)ケリガン1敗
【本塁打】
(マ)アクリー1号ソロ
フェルナンデスとマッカーシーの両先発の投手戦、ロースコアのまま延長戦までもつれ込んだオープニングゲームは、延長11回の末、マリナーズがアスレチックスを破りました。イチロー選手はこの試合5打数4安打1打点と大活躍。イチローのバットは開幕戦から全開ですね!1打席目と2打席目はともにショートへの内野安打、6回の第3打席ではセンター前ヒットを放って猛打賞、第5打席では3点目となるセンター前タイムリーを放ちました。固め打ちで日本のMLBファンの期待に応えてみせたイチロー選手、やっぱり凄いですなあ。まだシーズン始まったばかりだけど、2年ぶりのシーズン200本安打も夢じゃないかも。
イチローの活躍ぶりも素晴らしかったけど、開幕戦で最も輝いていたのはアクリー選手でした。4回に先制のソロ本塁打を放つと、11回には勝ち越し打を放ち、2安打2打点を挙げてマリナーズの勝利に大きく貢献しました。「自分にとってもチームにとってもいいスタートを切れた」と喜んでいたアクリーは、メジャー昇格1年目の昨季は球団MVPを獲得。マリナーズの未来を担う男が、低迷期が続くチームの救世主に夏事は間違いないでしょう。
29日も東京ドームでアスレチックスとマリナーズが激突。イチローがまたも活躍してチームに連勝をもたらす事ができるのか?界m苦戦で出場機会が無かった川崎選手のプレーも見てみたいですなあ。