日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

中京にもコパ旋風が吹き荒れる!コパノリチャードが初めてのスプリント戦でGI奪取!

2014年03月31日 | 競馬

深夜のドバイの余韻が冷めやらぬ中、中京競馬場で春のスプリント王決定戦・第44回高松宮記念(GI・芝1200m 18頭立て)が行われました。「スプリント界絶対王者」と言われたロードカナロアが引退し、短距離戦線は新たな時代に突入。シルクロードステークスを勝った⑨ストレイトガール、阪急杯覇者⑤コパノリチャード、オーシャンステークスを勝った⑮スマートオリオン、ニューヒロイン候補⑭レディオブオペラ、昨年3着の雪辱に燃える⑤ハクサンムーン、さらには桜花賞2着④レッドオーヴァル、ベテラン①マジンプロスパー、メンバー唯一のGⅠ馬⑥リアルインパクト、5年連続出走③サンカルロなどが参戦しました。



レース直前の単勝の上位人気は、ストレイトガールが単勝2.6倍で1番人気、ハクサンムーンが2番人気(5.9倍)、3番人気がコパノリチャード(7.7倍)。4番人気のレディオブオペラ(7.9倍)までが10倍を切り、その後はスマートオリオン、サンカルロ、リアルインパクト、⑰スノードラゴン、レッドオーヴァルと続きました。
注目のスタートで、ハクサンムーンが出遅れてしまう。先行争いでは好スタートを切ったレディオブオペラが早々と行くが、外から⑯エーシントップがかわして先頭を奪い取る。最内からはマジンプロスパー、コパノリチャードが4番手、5番手にスマートオリオン、6番手⑱マヤノリュウジン、その後ろの7番手の位置にストレイトガールがいて、リアルインパクトが内で並走。9番手⑬アースソニック、10番手⑦レッドスパーダ、11番手に⑧ガルボと②サクラゴスペル、スタートミスのハクサンは13番手追走。14番手にスノードラゴン、レッドオーヴァル15番手、後方はサンカルロ、⑪インプレスウィナー、⑩シルクフォーチュンがしんがり追走。
縦長のまま3,4コーナー中間を過ぎ、先頭のトップは前半600mを34.5秒で通過。2番手争いではリチャード、プロスパー、レディオペの3頭が並んでいる。ストレイトはまだ中団、ハクサンムーンは逆転なるか?4コーナーから最後の直線に差し掛かり、エーシントップが内ラチに沿って逃げ粘るが、馬場の真ん中からコパノリチャードが追いかける。大外からストレイトガールもやって来るが、なかなが伸びてこない。レディオブオペラはもういっぱいか。残り100mでリチャードがエーシントップをかわして先頭に躍り出る。後続ではスノドラが大外急襲で2番手に上がるも、コパノリチャードがそのまま1着でゴールイン!またしてもコパの馬がGⅠを勝った!距離短縮もなんのその、コパノリチャードGⅠ初優勝!


全着順&払戻金
1着⑤コパノリチャード   1分12秒2 
2着⑰スノードラゴン     3馬身
3着⑨ストレイトガール   1馬身1/4
4着⑯エーシントップ     クビ
5着⑫ハクサンムーン    1/2馬身
6着⑬アースソニック     ハナ
7着⑮スマートオリオン    クビ
8着⑱マヤノリュウジン    クビ
9着⑥リアルインパクト   1馬身
10着⑩シルクフォーチュン   クビ
11着⑧ガルボ         1/2馬身
12着②サクラゴスペル     ハナ
13着③サンカルロ       3/4馬身
14着④レッドオーヴァル    3/4馬身
15着⑭レディオブオペラ    3馬身1/2
16着⑪インプレスウィナー   1/2馬身
17着⑦レッドスパーダ    2馬身
18着①マジンプロスパー   1馬身3/4

単勝 ⑤ 770円        
複勝 ⑤ 260円 ⑰ 350円 ⑨ 140円
枠連 [3]-[5] 2860円        
馬連 ⑤-⑰ 10400円
馬単 ⑤-⑰ 17030円          
ワイド ⑤-⑰ 2640円  ⑤-⑨ 540円 ⑨-⑰ 720円    
3連複 ⑤-⑨-⑰ 7990円        
3連単 ⑤-⑰-⑨ 71040円


フェブラリーステークスに続き、Dr.コパ氏の所有馬がGⅠ制覇!午前中から降り続いていた雨により、不良馬場で行われた今年の高松宮記念は、3番人気だったコパノリチャードが、ラスト100mで差し切って優勝。前走の阪急杯に続いての重賞勝ちで、春のスプリント王に輝きました。優勝タイムの1分12秒2は、スプリントGⅠに移行してからは最も遅いタイム。よっぽどタフなレースとなりましたね。2着には大外から追い込んだスノードラゴンが入り、1番人気だったストレイトガールは重たい馬場に泣いて3着に終わりました。2番人気だったハクサンムーンは、スタートの出遅れが響いて5着。レディオブオペラは馬群に沈んで15着でした。
勝ったコパノリチャードに騎乗したミルコ・デムーロ騎手は、高松宮記念初勝利で、JRA・GI通算10勝目。先週のスプリングステークスでも勝っており、2週連続重賞勝利となりました。今回は主戦ジョッキー・浜中俊騎手のピンチヒッターとして騎乗しましたが、代役の仕事をしっかりと果たしました。ゴールの際には喜びのあまり「飛行機ポーズ」を出したんですが、過怠金10万円の制裁を受けてしまいました。ミルコ騎手は過去にも「前科」があり、2007年の中日新聞杯で今回同様のパフォーマンスを披露しております。短期免許最終日にGⅠ勝利のお土産を手にしたミルコ騎手、気分よくイタリアへ戻れますな。
リチャードを管理する宮徹調教師は、1997年の阪神3歳牝馬ステークス(現在のジュベナイルフィリーズ)以来、約17年ぶりのGⅠ勝利。馬主の小林祥晃さんはGI開幕2連勝の偉業達成。今のコパさんは何かを持ってるし、恐れる物が無い気がします。


来週・4月6日は、中山競馬場で「ダービー卿チャレンジトロフィー」が行われ、阪神競馬場の「産経大阪杯」では、キズナVSエピファネイアVSメイショウマンボの4歳3強の対決が実現!キズナは凱旋門賞以来の実戦、エピファは香港GI・クイーンエリザベス2世カップに向けてのステップレース、マンボは牡馬相手に結果を出したいところ。4歳3強が一堂に顔を合わせるだけで、ワクワクするのは私だけじゃないと思います。どんなレースになるのか、非常に楽しみです。


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