現役最強馬を決める秋の伝統の一戦・第144回天皇賞(秋)(芝2000m・18頭立て)が31日、東京競馬場で行われました。一時は台風14号が接近してレースができるか微妙の状態でしたが、台風が通り過ぎて無事に開催されました。ただし、この日の東京は台風一過の好天とはいきませんでした。今年の秋天は、現役最強牝馬の②ブエナビスタを中心に、春秋連覇を狙う③ジャガーメイル、⑩シンゲン、⑫アーネストリー、⑯キャプテントゥーレ、⑮スーパーホーネットといった古馬の実力者たちが集結。そして⑦ペルーサ、④エイシンアポロン、⑱アリゼオ、⑤オウケンサクラといった3歳勢も参戦してきました。
直前の単勝オッズでは、1番人気がブエナビスタ(2.2倍)、アーネストリーが2番人気(4.9倍)、シンゲン3番人気(8.3倍)。4番人気のペルーサ(8.9倍)までが10倍以下で、その後にジャガーメイル、アリゼオ、エイシンアポロンと続きました。
ゲート入りが順調に進む中、ペルーサが立ち上がるも無事。18頭の枠入りが終わりスタート!ブエナなどが揃ったスタートを見せる中、ペルーサが少し出遅れてしまう。先行争いでオウケンサクラが果敢に前に出るが、⑧シルポートがすぐに先頭を奪います。3番手にキャプテントゥーレ、アーネストリー4番手。5,6番手のところに⑥スマイルジャック、アリゼオが7番手につけ、エイシンアポロン9番手。ブエナビスタとシンゲンが中団グループの中にいて、その外側に⑭ネヴァブション。後方では①ショウワモダンとジャガーメイルが13番手で並走、スーパーホーネットが後方3番手、ペルーサは17番手追走、⑪アクシオン最後方。
先頭で逃げるシルポートは、前半1000mを59秒台で通過。キャプテントゥーレが2番手に上がる。アーネストリーは5番手に下げ、アリゼオ、ブエナ、シンゲン、ジャガーといった有力馬たちはまだ中団をキープ。
残り600m~直線コースに入り、逃げ粘るシルポートをオウケンサクラとキャプテントゥーレが追いつめる。残り300mあたりでブエナビスタが真ん中から一気に先頭に躍り出た!残り200mで独走態勢を築き勝利はほぼ確実。2番手争いはアーネストリーとオウケンサクラが競り合う中、後方からペルーサがスルスルと抜け出して2番手に上がり、ブエナとの差を詰める。激しい2着争いの中、ブエナビスタは悠々と1着でゴールイン。女王の貫録を見せつけたブエナビスタ、男馬たちを振り切っての圧勝です!
最終成績&払戻金
1②ブエナビスタ 1:58.2
2⑦ペルーサ 2
3⑫アーネストリー 1.1/2
4⑤オウケンサクラ 1.1/4
5⑭ネヴァブション クビ
6⑩シンゲン クビ
7⑨トウショウシロッコ 1.3/4
8⑥スマイルジャック 1/2
9⑪アクシオン アタマ
10⑬ヤマニンキングリー ハナ
11⑮スーパーホーネット 1/2
12⑧シルポート 2.1/2
13⑯キャプテントゥーレ 1
14⑱アリゼオ 3/4
15⑰コスモファントム 3/4+クビ
16①ショウワモダン 1.1/4
17④エイシンアポロン クビ
18③ジャガーメイル 15位降着
単勝 2 220円
複勝 2 110円 7 240円 12 150円
枠連 1-4 1,010円
馬連 2-7 1,030円
馬単 2-7 1,660円
ワイド 2-7 430円 2-12 210円 7-12 910円
3連複 2-7-12 1,680円
3連単 2-7-12 7,480円
ブエナビスタこれは強い!残り200mで独走態勢に入り、2着のペルーサに2馬身差をつけるという文句無しの内容で秋の天皇賞を制しました。ブエナはこれでGI5勝目、牡牝混合のGI競走では初めての勝利となります。牝馬の天皇賞勝利は、2008年のウオッカ以来史上15頭目。初めてコンビを組んだクリストフ・スミヨン騎手は、日本のGI競走初勝利です。ベルギー国籍のスミヨン騎手はフランスを拠点としており、凱旋門賞を2度制覇、フランスのリーディングジョッキーを3度獲得している世界トップクラスのジョッキーなんですが、日本のGIには今まで無縁だったのが意外でした。
この馬が出ているレースは何度も見ておりますが、今回の走りは過去最高のパフォーマンスだったと思います。スミヨン騎手が後ろを振り向くほどの余裕の勝ちっぷり。この後はジャパンカップ→有馬記念に向かう予定。スミヨン騎手との「最強コンビ」で、残り2戦も勝利して年度代表馬を確実とものにすることができるのでしょうか?
2着に入ったペルーサは、またしてもスタートミスを犯しましたが、残り200mで鋭く切れる末脚でごぼう抜きを見せました。上がり3ハロンは18頭中最速の33.6秒。ひどい負け方ではなかったので、ジャパンカップでも期待できるかもしれません。課題のスタートを克服できれば勝てるんだけど…。同じ3歳馬のオウケンサクラは古馬相手に4着と健闘。その一方で、毎日王冠で1,2フィニッシュを飾ったアリゼオとエイシンアポロンは散々な結果でした。アリゼオは14着に沈み、エイシンアポロンは直線で不利を受けて17着に敗れました。
なお、このレースで15位に入線したジャガーメイルは、最後の直線で斜行し、エイシンアポロンの進路を妨害したため18着に降着となりました。鞍上のダグラス・ホワイト騎手は4日間の騎乗停止処分を受けました。短期免許期間は30&31日の2日間限定、海外でも日本のペナルティは適用されるかは不明です。春の天皇賞馬がその年の秋天で降着となったのは、1991年のメジロマックイーン以来の珍事…。
次のGI競走は、2週間後の11月14日に京都競馬場で行われるエリザベス女王杯です。牝馬3冠を達成したアパパネ、メイショウベルーガ、アプリコットフィズやアニメイトバイオといった辺りが出走予定?アパパネがエリ女も勝って4冠を達成すれば、ブエナビスタVSアパパネの直接対決が大きく近づくでしょう。この対決をぜひ見てみたいもんだ!
いつも競馬記事のトラックバックありがとうございます
こちらのブログのとても分かりやすい記事
参考になります
もしよければ相互リンクをお願いしたいんですが、可能でしょうか?
よろしくお願いいたします
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