日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

史上最低最悪のエリザベス女王杯。

2009年11月16日 | 競馬

秋の牝馬№1決定戦・第34回エリザベス女王杯が15日、京都競馬場で行われました。このレースは何かと「事件」が多いGI競走であり、2006年はカワカミプリンセス降着事件、2007年はウオッカがレース前に出走取消、昨年はポルトフィーノがスタート直後に落馬し、カラ馬のまま先頭でゴールする珍事件が発生しました。「3歳世代VS古馬」の百花繚乱の世代闘争は、今年も「事件」が起きたようです…。


今年のエリ女は2冠牝馬の⑯ブエナビスタが参戦。前走の秋華賞では、レッドディザイアとの接戦の末2着に敗れた後、進路妨害で3着降着の屈辱を味わいました。このレースではライバルのレッドディザイアが回避、1強ムードが漂っていました。同世代と古馬勢を破って牝馬の頂点に立ち、前走の雪辱を果たす事ができるのか?それに待ったをかけるのは、3歳世代から秋華賞2着の⑫ブロードストリート、④ジェルミナル、⑮ミクロコスモスの3頭。古馬勢では前回の女王⑤リトルアマポーラ、元女王⑧カワカミプリンセス、②メイショウベルーガ、⑰ムードインディゴなど。そして海外からはフランスの3歳牝馬、5戦3勝のGIホース⑩シャラナヤが参戦しました。
直前の単勝オッズは、ブエナビスタが1.6倍と圧倒的1番人気、2番人気はブロードストリート(7.7倍)。10倍以下を切ったのはこの2頭だけで、シャラナヤが3番人気(10.4倍)、以下リトルアマポーラ、カワカミプリンセスと続きました。

スタートでミクロコスモスが少し立ち遅れ、先行争いでは⑦クイーンスプマンテが先頭に立ち、⑪テイエムプリキュアが2番手につけます。アマポーラ3番手、ブロードは中段の後ろ、カワカミとブエナビスタは後方に下げてゴール板を通過しました。1,2コーナーからバックストレートに入り、スプマンテとプリキュアが3番手以降を8馬身離す。アマポーラは依然として3番手、ジェルミナルは5番手の位置で⑨ブラボーデイジーと並走。その後ろにシャラナヤがいる。メイショウベルーガは10番手、13番手のところにブロードストリート、カワカミが残り1000mのところで早くも上昇開始、ブエナも同じくして追撃を始めた!ミクロコスモスはまだ最後方。
気がつけば先頭を争う2頭は外回りの3コーナーの坂を登りきり、下り坂に入っていた。そして後続との差は20馬身にまで拡がっている。まさにぶっちぎりの状態、勢いからして馬群に沈みそうにない。どーなってるんだ。2頭が下っている中、集団は坂の頂上、カワカミは4番手、ブエナとシャラナヤはまだ中段の10番手。ブロードストリートはまだ動かない。
大逃げを打ちまくるスプマンテとプリキュアは最後の直線へ。やばい、このままでは空気を読まない2頭の決着になってしまう。先頭の2頭の争いは残り400mを切っても変わらず、後方ではブエナビスタがアマポーラを抜いて3番手に浮上。2頭の暴走を阻止しようと必死に追いかけるが、厳しすぎる。先頭のスプマンテはプリキュアとの差を拡げ、ブエナは一気に差を詰める!しかし、スプマンテがそのまま逃げ切ってゴール。ブエナビスタはゴール前でプリキュアに並びかけるも届かず…。まさかの無印2頭の決着となってしまった…。


最終成績&払戻金
1⑦クィーンスプマンテ  2:13.6
2⑪テイエムプリキュア  1
3⑯ブエナビスタ     クビ
4⑩シャラナヤ      3.1/2
5②メイショウベルーガ   1/2
6⑫ブロードストリート  1.1/2
7⑤リトルアマポーラ    1/2
8①ウェディングフジコ  2
9⑧カワカミプリンセス  ハナ
10⑭ニシノブルームーン  クビ
11③チェレブリタ     クビ
12⑰ムードインディゴ   ハナ
13④ジェルミナル     クビ
14⑮ミクロコスモス     1/2
15⑬サンレイジャスパー  クビ
16⑨ブラボーデイジー   1.1/4
17⑱レインダンス     ハナ
18⑥ピエナビーナス    クビ
単勝 7 7,710円
複勝 7 1,410円 11 2,150円 16 110円
枠連 4-6 4,590円
馬連 7-11 102,030円
馬単 7-11 250,910円
ワイド 7-11 23,310円 7-16 2,730円 11-16 4,910円
3連複 7-11-16 157,480円
3連単 7-11-16 1,545,760円


8番人気のクイーンスプマンテが積極的な大逃げで勝利しエリザベス女王杯を制覇。鞍上の田中博康騎手は、3回目のGI挑戦でGI初制覇となりました。スプマンテと同じく逃げまくったテイエムプリキュアが2着で粘り、暴走した無印の2頭による1,2フィニッシュ。1番人気のブエナビスタは直線で猛追するも3着。3連単で154万円の大波乱決着となりました。その他、フランスのシャラナヤが4着、2番人気・ブロードストリートは6着、連覇を狙ったリトルアマポーラは7着、カワカミプリンセスは9着に終わりました。
終わってみれば「何だよこれ!」と愚痴りたくなり、あまりにも酷い内容でした。競馬でこんなに胸糞悪く感じたのは初めてだ。どうして酷いレースになった原因は、
①空気を読まない2頭が逃げまくり、最後までペースダウンせず1,2着を独占した。
②3番手のリトルアマポーラがスローペースで集団を引っ張った。スミヨン騎手は大舞台でミステイクを犯したかもしれない。スミヨンの代わりはいなかったのか?
③3コーナー地点で先頭集団の2頭から集団との差が20馬身以上離れていた。それが逃げ切り決着に繋がった。
④最後の直線で有力馬が全然来なくて、シャラナヤ4着、ブロードは6着、アマポーラ7着に沈んだ。
⑤その中でブエナビスタが必死に追い上げて差を詰めるも、結局は前の2頭の逃げ切りを許してしまった。
普通のレースなら大逃げする馬は3コーナー辺りでスローダウンするのに…。なんで最後まで走り切れたんだ?ブエナの強い走りと復活を期待していただけに本当に残念です。それに有力馬のしょっぱい走りと体たらくぶりには呆れました。関西テレビの馬場アナが「これが競馬だ!」と叫んでたけど、見ていた私は「つまんねえよ!」、「空気読めよ」と声を荒げました。今年のワーストレースとして挙げたい、今までのGIでも一番最低で最悪なレースだったと思います。

次回のGIは、11月22日のマイルチャンピオンシップ。秋のマイル王を決めるこのレースには、秋の天皇賞馬・カンパニーが最後のレースに臨みます。他にもキャプテントゥーレ、アブソリュート、マルカシェンク、キンシャサノキセキ、サンカルロ、フィフスペトルが出走予定。リーチザクラウンも一応登録してるんだけど、マイルを回避してジャパンカップへ向かうと思う。記録より記憶に残る8歳馬が、GI連勝で有終の美を飾れるのか?カンパニーの最後の走りに期待しましょう。



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