プロ野球の真夏の祭典が今年もやって来ました!「マツダオールスターゲーム2015」は、17日に読売ジャイアンツの本拠地・東京ドームで行われました。ペナントレース前半戦で活躍した選手たちが集結するこの大舞台、第1戦はパリーグ最多勝・大谷翔平投手、西武のヒットマン・秋山翔吾、阪神の若き右腕・藤浪晋太郎投手、オールスター最多得票・森友哉選手など、「侍ジャパン」の候補メンバーが登場しました。
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セリーグ
1(中)梶谷隆幸(DeNA)
2(遊)鳥谷敬(阪神)
3(二)山田哲人(ヤクルト)
4(左)筒香嘉智(DeNA)
5(指)阿部慎之助(巨人)
6(一)ロペス(DeNA)
7(右)平田良介(中日)
8(三)川端慎吾(ヤクルト)
9(捕)中村悠平(ヤクルト)
(投)菅野智之(巨人)
パリーグ
1(中)秋山翔吾(西武)
2(右)清田育宏(ロッテ)
3(指)森友哉(西武)
4(三)中村剛也(西武)
5(一)中田翔(日本ハム)
6(二)浅村栄斗(西武)
7(左)角中勝也(ロッテ)
8(遊)今宮健太(ソフトバンク)
9(捕)嶋基宏(楽天)
(投)大谷翔平(日本ハム)
セリーグは首位のDeNAから3選手がスタメン入りし、主砲の筒香が4番に座りました。ヤクルトも山田など3人が先発出場。対するパリーグは、3番の森から6番の浅村まで「大阪桐蔭OB」が名を連ねました。
全セの先発は、巨人のエース菅野。初回は打たせて取るピッチングで全パ上位打線を3者凡退に退けると、2回は4番・おかわり中村空振り三振を奪うなど、またも3者凡退に抑えます。
昨年162キロの剛速球で甲子園球場を賑わせた全パ先発・大谷翔平。初回は全セ先頭・梶谷をフォークで空振り三振に切り取ると、鳥谷と山田に対して157キロのストレートを投じる。初回を3者凡退に抑えた大谷ですが、2回に4番・筒香にストレートをレフト方向へ捉えられ、フェンス直撃の2塁打を打たれる。1死3塁でロペスにセンター前タイムリーヒットを浴びて先制点を与えてしまいます。結局、大谷は2回1失点に終わり、160キロは出ませんでした。
3回、全パは角中が菅野からライトへの2塁打を放つと、続く今宮が初球を捉えてセンター前へのタイムリーヒットで1-1の同点とする。1死後、秋山が四球を選び、ランナー2人置いて清田が2球目をジャストミート!レフトスタンドへ文句なしの勝ち越し3ラン本塁打を放ち、3点を追加。全パは菅野から4点を奪い、4-1と3点のリードを奪います。
3回裏、全セは全パ2番手・西勇輝(オリックス)を攻め立て、中村悠・梶谷・鳥谷の3連続ヒットで無死満塁とします。山田三振で1死後、筒香がレフトへの犠牲フライで1点を返す。しかし、後続が倒れて1点止まりに終わりました。
全セは4回から藤浪晋太郎(阪神)が登板。その藤浪は4回に浅村から三振を奪うと、5回には前の打席でホームランを放った清田から三振を取り、2イニング連続で3者凡退の好投。
2点を追う全セは、5回に先頭の中村悠がヒットで出塁すると、プロ19年目で球宴初出場の「代走の神様」鈴木尚広(巨人)が登場。その鈴木は、1番・梶谷の場面で2塁への盗塁を成功させます。1死2塁となり、梶谷が全パ3番手・涌井秀章(ロッテ)から左中間へのタイムリー2塁打を放って1点を返す。なおも2死3塁で山田のボテボテの3塁ゴロを、3塁手・中村剛が後逸。タイムリーエラーで4-4の同点とします。
6回、全セは先頭の阿部が涌井の4球目を捉え、打球はレフトへ舞い上がり、そのままスタンドへと吸い込まれた!阿部のソロ本塁打で全セが5-4と逆転。ロペスの2塁打あと、1死3塁で川端のライト前タイムリーヒットで1点を追加すると、2死1,2塁で鳥谷のライト前タイムリーで7点目。この回3点を奪い、7-4としました。
終盤に入り、7回に巨人のルーキー・高木勇人が先頭打者にヒットを許しながらも無失点に抑え、全パは森唯斗(ソフトバンク)が新井貴浩(広島)から3球三振を奪います。
全セは8回、菊池涼介(広島)が3塁線への2塁打を放つと、2死2塁で田中広輔(広島)が楽天の守護神・松井裕樹 のスライダーを捉え、右中間へのタイムリー2塁打。広島コンビの活躍で全セに8点目が入ります。
4点を追う全パは、9回に意地を見せます。松田宣浩(ソフトバンク)が「ハマの新魔神」山崎康晃(DeNA)からセンター前ヒットで出塁すると、ここまで目立った活躍がなかった中田翔がレフト線への2塁打。1塁走者・松田が全力疾走で本塁まで駆け抜けて1点を返す。なおも2死3塁で炭谷銀仁朗(西武)にもタイムリーヒットが出て、8-6と2点差に詰め寄るも反撃はここまで。試合は8-6で全セが競り勝ちました。
◇マツダオールスター戦 2015年7月17日 (金)
全セ-全パ第1戦(全セ1勝、東京ドーム、45,012人)
全パ 004 000 002-6
全セ 011 023 01×-8
▽勝 藤浪 1試合1勝
▽敗 涌井 1試合1敗
▽本塁打 [全パ] 清田 1号(3回表3ラン)
[全セ] 阿部 1号(6回裏ソロ)
東京ドームで行われたオールスターの第1戦は、16本のヒットで8得点を挙げる猛攻を見せたセリーグが逆転勝利を挙げました。先発の菅野投手が2回まで完璧に抑えながらも3回に4点を失いました。しかし、2番手の藤浪投手の快投、代走・鈴木選手の盗塁で試合の流れを変え、阿部選手のホームランで試合をひっくり返しました。一方のパリーグは清田選手の3ラン本塁打で一旦は勝ち越したんですが、涌井投手が5失点と大誤算。9回に2点を返して意地は見せたんですが及びませんでした。
この試合の勝利投手となった阪神・藤浪投手が最優秀選手(MVP)に選出されて300万円を獲得。ホームランを打ったロッテ・清田選手と巨人・阿部選手、猛打賞のDeNA・ロペス選手の3名が敢闘選手賞を受賞しました。ロペス選手は最初の打席で先制打を放つなど、3安打1打点の活躍を見せました。DeNA勢はスタメン3選手全員打点を挙げております。
3度目のオールスターで初めての勝利投手&MVPを獲得した藤浪投手は、4回から3イニングを投げて被安打0・無四球・2奪三振・無失点のパーフェクトピッチング。6回には大阪桐蔭トリオとの対決が実現し、わずか9球で3者凡退に打ち取りました。高校時代に藤浪投手のボールを受けていた森友哉選手は、天井直撃の1塁フライに倒れてベンチで悔しさを露わに。藤浪さんが先輩の意地を見せつけましたね。
18日は広島東洋カープの本拠地・Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島で第2戦が行われます。2戦目の予告先発は、全セが8年ぶりに日本球界に復帰した黒田博樹投手(広島)、全パは日本ハムの左のエースで広島出身の吉川光夫投手が登板します。次戦は前田健太投手、菊池涼介選手と丸佳浩選手の「キクマル」といった広島勢が登場し、柳田悠岐選手&中田翔選手の「地元選手」の活躍にも期待がかかります。土曜日は広島が熱くなる夜になりそうだ。