どんなスポーツでも新監督を決める際は色々な騒動があるそうで…。日本では野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本代表監督問題がようやく解決、南米ではあのサッカー界のスーパースターがアルゼンチン代表に就任するという情報がありました。
混迷が続いていたWBCの日本代表監督問題で、読売ジャイアンツの原辰徳監督が日本代表の監督に就任することが決まりました。原監督は監督就任1年目の2002年に日本一、昨年と今年はセリーグ2連覇の実績を果たしています。野球で頂点に立つなら、短期決戦に強く、監督として日本一になった人がやらないとダメですよね?北京五輪で監督を務めた星野さんなんか日本一になったことが無いですし。
WBCの監督問題は、まず王貞治さんにオファーを出したものの「俺はいいよ」と辞退→コミッショナー特別顧問に。「星野続投案」もありましたが、イチロー選手や松坂大輔投手が「北京五輪のリベンジじゃないんだから」、ファンも「星野反対」のFAXとメールが殺到、最終的には自らのHPで監督就任を固辞したのでした。ならば「日本一の監督がなればいいじゃない」ということで、西武の渡辺久信氏と巨人の原監督のどちらかとなりましたが、渡辺氏は監督1年目で経験が浅いということで、日本一1回、リーグ優勝3回果たしている原さんで一致したのでした。
私はWBC監督については誰でも良かったんですが、その中でもロッテのバレンタイン監督が日本を率いるだろうを予想していました。WBCはメジャーリーガーも参加する大会、日本とメジャーの監督を歴任しているバレンタインさんなら適任だと思っていました。原JAPANが誕生したわけですが、原野球と言えば「機動力と強力打線」のスタイルで行ってます。今年に関しては大型補強の裏で生え抜きの若手&中堅選手の活躍で連覇を果たしました。日本代表でも巨人同様の采配を振るうのか?若手メンバーを起用して結果を出せば、連覇の道も見えてくることでしょう。
アルゼンチンでは、サッカーアルゼンチン代表のバシーレ監督が成績不振の責任を取り辞任を表明。後任にはセルヒオ・バチスタ北京代表監督、ディエゴ・マラドーナ氏が候補に挙げられましたが、マラドーナ氏が次期監督に就任することがほぼ決まりました。以前から「代表監督をやりたい」と意欲を示していましたが、ようやく自らの夢を実現させることができました。
マラドーナさんは、メキシコW杯のイングランド戦で「神の手」によるゴール、伝説の5人抜きゴールというサッカーの歴史に残る名場面を作り上げ、そのメキシコ大会でアルゼンチンの優勝に大きく貢献しました。現役時代は母国でボカ・ジュニアーズ、イタリアではナポリでプレーをしましたが、晩年はコカイン使用で出場停止処分を受けると、アメリカW杯ではドーピング使用発覚で追放処分されたりと「クスリ漬け」の選手になってしまいました。引退後はテレビ番組の司会業に挑戦したり、ボカの試合を観戦したりと悠々自適な生活を送る一方で健康不安も取りざたされ死亡説も流れたんだとか。
いやぁ~、マラドーナさんがアルゼンチン代表を率いることになりましたか…。監督経験が少なそうな人がナショナルチームの監督を務めて大丈夫なのでしょうか?成績不振でサポーターから「マラドーナのせいで弱くなった!」、「マラドーナ辞めてくれ」というような大ブーイングを受けて解任されそうな予感が…。もし南アフリカのW杯で優勝してしまったら、もう大変なことになっちゃいそうです。
「名選手名監督にあらず」という言葉があり、かつて日本代表の監督を務めたジーコ氏は、アジアカップで優勝に導いたもののドイツW杯では1度も勝利できず敗退。ブラジル代表のドゥンガ監督は、地元サポーターの批判が多く解任の噂が断ちません。反対に監督としても成功した人もいます。浦和レッズ元監督のギド・ブッフバルトさんは、チームをJリーグと天皇杯の2冠に導きました。名古屋グランパスのストイコビッチ監督もいつかはタイトルを手にするときが来るでしょう。果たしてマラドーナ氏は監督として成功するのか?