平成28年度の「野球殿堂入り」が18日に発表され、福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督が「プレーヤー表彰」で殿堂入りを果たしました。
今年度殿堂入りしたのは、「プレーヤー部門」からは、工藤監督のほかに、1990年代の巨人の大エースで、今年から巨人の2軍監督に就任する斎藤雅樹氏の2名。「エキスパート部門」からは、大毎オリオンズ(千葉ロッテの前身)などで活躍した榎本喜八氏(故人)が受賞。また、アマチュア野球が対象の「特別表彰」には、バルセロナ五輪野球日本代表の監督を務めた山中正竹氏、戦後の野球復興に貢献した松本瀧藏氏(明治大学野球部マネージャーを経て衆議院議員に。故人)の2人が選ばれました。
工藤公康氏は、西武,ダイエー,巨人などに在籍し、プロ通算224勝をマーク。14度のリーグ優勝、11度の日本一を経験して「優勝請負人」とも言われました。2015年に福岡ソフトバンクホークスの監督に就任し、就任1年目でいきなりチームをリーグ優勝と日本一に導きました。
斎藤雅樹氏は、1982年にドラフト1位で巨人に入団。1989年に「11試合連続完投勝利」を樹立し、シーズン20勝。翌年の90年も20勝をマーク。19年間で通算180勝、最多勝5回、沢村賞3回も獲得し、「平成の大エース」と呼ばれました。
榎本喜八氏は、現役時代は「安打製造機」の異名を持ち、50年~60年代のオリオンズの「ミサイル打線」の中心選手の一人として活躍。プロ18年間で2314安打、246本塁打の記録を残しました。
工藤監督は昨年12月に「殿堂入り候補者」のリストに加わり、候補者入りして直ぐに「殿堂入り」。委員達による投票では、258票も獲得。候補者1年目での選出は、王貞治氏、ビクトル・スタルヒン氏、野茂英雄氏に次いで史上4人目の快挙だそうです。日本シリーズ優勝監督、正力松太郎賞に続き、「矢宮殿度入り」の新たな勲章が加わりましたね。工藤監督、殿堂入りおめでとうございます。そして、今年もホークスを日本一に導いてくれることを期待しています。